邂逅(しば小説)


#01 邂逅  投稿者:   投稿日:1999/11/08(月)10時21分18秒 

      1999年12月24日、午後5時30分。
      私は街角のベンチに座り、繁華街の大通りを行き交う人々を眺めていた。
      大きなケーキの箱を抱えて家路を急ぐ会社員や、恐らくこれから
      食事にでも行くのであろう若いカップル、大勢ではしゃぎながら歩く学生達、
      一様に幸せそうな微笑みを浮かべた人々がとぎれることなく私の視界に現れて
      は消えて行った。
      大通りは様々なイルミネーションやオブジェで鮮やかに彩られ、街には人々が
      溢れ、今日が紛れもなくクリスマス・イブであることを物語っていた。

      それにしても、黙ってベンチに座っているとずいぶん冷える。
      今年はまだ雪は一度も降っていなかったが、朝方拾った新聞ではシベリアの
      方から張り出してきた寒気団の影響で、ずいぶん厳しい冷え込みになり
      もしかしたら初雪もあるかもしれないと伝えていた。
      クリスマス・イブに初雪・・・?

      暖房のついた暖かい家で、家族の笑顔に囲まれながら見る初雪はさぞかし
      美しかろうな・・・私にはもはや望んでもけして得られぬ夢だ。
      今の私にとって、雪は眠りを妨げ、生命をさえ脅かしかねない自然の
      脅威でしかなかった。

      その頃私は、路上で寝泊まりするようになっていた。いわゆるホームレスである。
      その前年の夏に務めていたソフトウェア会社が倒産して、職を失った。
      再就職を目指したが、戦後最悪の失業率を記録している時期であった
      から、職を見つけることも出来ず、ついには失業保険も切れ、貯金も
      使い果たした。親は既に亡く、頼る人も居なかった私はちょうど一週間
      前から新宿の路上で寝泊まりするようになっていた。

      寒い・・・体だけでなく、心までも冷たく重くなっていくような底冷えのする
      黄昏時。目の前を通り過ぎて行く人々の笑顔に余計に惨めな気持ちになっていった。
      「いっそ死のうか・・・」力無く、独りごちてみる。
      肉体的にも、精神的にも慣れない路上生活のために疲弊しきっていた。どうせ
      私のことなど心配する親も、友人もすでに居ないのだ。いっそ死んでしまおう
      かと考えることが多くなっていた。ただそのきっかけが無かっただけで。

      「・・・死んじゃだめだ・・・生きないと・・・」
      はっと横を振り向く。そこには薄汚ない厚手のフィールドパーカーに身を包んだ
      30代と思われる中年の男性が私と同じくベンチに座っていた。傍らには毛布が
      覗いた大きな紙袋。この男性も私と同じ路上生活者なのであろう。
      「生きようよ・・・生きなくちゃ・・・駄目だよ?」
      突然の言葉に戸惑い、私はうまく返事が返せなかった。彼はそう言って微笑みな
      がら黙ってこちらを見つめていた。銀縁の華奢なめがねをかけている。その奥に
      見える瞳は路上生活者にありがちな淀んだ眼ではなく、強い意志が感じられた。
      「・・・一人きりだと、どうしても気持ちが沈んでしまうからね・・・
       もしよかったら、しばらく僕と話でもしてみないかい?少しは気が晴れる
       と思うよ・・・」

      彼はシバと名乗った。それが私とシバとの運命的な出会いであった。
      その時点では私の人生が彼との出会いによって大きく変わることになるとは
      知るよしもなかったのだが。

      続く。


#02 シバさん  投稿者:   投稿日:1999/11/09(火)09時12分21秒 

      1999年12月24日、午後6時30分。

      シバ。そう名乗った彼の風体はとても良いものとはいえなかった。
      長く着たままなのであろうか、擦り切れて汚れた外套を羽織り、
      ぼさぼさの髪の毛を梳かすこともなく、頬は痛々しいほどに
      痩せこけ、肌も垢じみていた。街を歩く人から見たら、私と彼とは
      同じように見えているのだろうけれど。
      いかにもホームレス然とした風貌ではあるのだが、その中で彼の
      瞳だけがなぜか輝きを失っていないのがとても印象的であった。

      クリスマス・イブの黄昏時、街角のベンチにホームレスが二人。
      これといって珍しい光景ではない。通りを行き交う人々は
      我々には目もくれずにそれぞれの目的地に向かってゆく。

      彼は羽織ったコートの前襟をぴったりと合わせ、とつとつとした
      口調で静かに身上を語りだした。
      「僕はね、昔はライターをやっていたんだ……ライターってタバコに
       火をつけるアレね、ってそれはライター違いっ……あはっ」
      私は凍り付いたように眉一つ動かさなかった。
      「……でね、文章を書いてたんだけど、実際それだけじゃなかなか
       食べていけなくてね……いつまでも夢みたいな事を言って
       ないで、まともに働きなさいって妻にも良く言われてたんだけど…」
      シバさんはちょっと寂しそうに目を細めながら話を続ける。
      「僕は自分の夢のために家族を犠牲にしてしまったんだ……
       ある日、家に帰ってみるともう妻と娘は家を出ていって
       しまった後で、もぬけの殻だったよ……」
       
      その後、シバさんはライターとしてしばらく活動するも、なかなか
      良い仕事には巡り会えず、そのうちに家賃の滞納で家も追い出され、
      新宿で路上生活をするようになったという。もともと体が丈夫な方
      では無かった彼は、日雇いの肉体労働をすることも出来ず、たまに
      穴埋め記事の仕事を貰っては糊口をしのいでいたそうだ。ここ一ヶ月
      ほどは風邪をこじらせてしまい、その仕事も満足には出来なかった
      らしい。確かに、彼は話の途中で咳込むことが多かった。冷たい路上
      に寝泊まりしていたのでは、治るものも治らないのであろう。

      一通り彼の身上を聞いた後、私も自分の過去をかい摘んで彼に話した。
      他人と会話するというのは私にとって本当に久しぶりのことであり、
      自分のことを思いつくままに話すだけでも、彼の言ったとおり随分
      良い気分転換になった。

      しばらくそんな風に互いの経歴を語り合っているうちに、ふと私は
      彼の傍らにある、彼の生活道具とは別の、きれいに包装された大きな
      紙包みに気がついた。
      「……それは何ですか?」
      他人の持ち物について聞くのは不躾かとも思ったのだが、あまりに
      彼には不似合いに思われる綺麗な包装に興味が湧いてしまったのだ。
      「ああ、これかい? これはね……娘への……クリスマスプレゼント
       なんだ……」
      シバさんは目を細め、微笑みながら私にそう教えてくれた。

      商店街からはクリスマス・ソングが止むことなく聞こえていた。

      続く。


#03 贈物  投稿者:   投稿日:1999/11/10(水)09時08分23秒 

      1999年12月24日、午後7時30分。

      シバさんはクリスマスケーキの箱より一回り大きいくらいの箱を
      大事そうに自分の膝の上に載せ、それが娘さんへのクリスマス
      プレゼントであることを教えてくれた。真新しい包装紙に可愛らしい
      赤いギンガムチェックのリボンが映えている。
      「……去年もクリスマスプレゼントを娘に贈ろうと思ったんだけど、
       それは娘に届く前に別れた妻に処分されてしまったんだ。コジキ
       みたいな生活をしている僕は娘に悪い影響しか与えない、僕からの
       贈り物は不潔だから受け取れないって言うんだよ? ひどいよね……
       僕は娘の実の父親なんだ……そんな言いぐさって無いよ……」

      こころなし気温が下がってきたような気がする。私は空を仰ぎ見た。
      高いビルに切り取られた真黒い空に、あたりの街灯にも負けないほど
      明るい月が浮かんでいた。思えばいままでは俯いて地面を見つめて
      ばかりで、月を見上げるなどというのは久しぶりのことだったかも
      しれない。まだ雪は降っていなかったが、この寒さだといつ初雪が
      降ってもおかしくは無さそうだった。横に目をやるとシバさんが膝に
      載せた箱を抱え、しょんぼりと俯いている。

      「でもね……今年こそは娘にプレゼントを届けてあげたいと思っている
       んだ。僕が彼女にしてあげられることといったら、このくらいしか
       思いつかないし……僕は父親失格だけど、せめて年に一度くらいは
       父親らしいことをしてあげたいんだ……」
      彼はそう呟いて顔を上げた。もうそこには寂しそうな表情はなく、柔和
      な彼本来であるらしい表情が戻っていた。
      「まあ、別れた妻には見つからないように内緒で、ね。ふふふ」
      いたずらっぽくそう微笑む彼の表情は私には眩しく思えた。おそらく
      私が感じていた彼の瞳の輝きは、なにかしら目的を持った者のそれで
      あったかもしれない。

      「このプレゼントを用意するのにもちょっと無理したんだけどね……
       きっと娘も喜んでくれると思うんだ。一目で良いから、寝顔だけでも
       良いから逢いたいな……」
      世間から見たら大したことの無い物なのかもしれないが、おそらく路上
      生活を強いられ満足に仕事もできない体では、まさに爪に灯をともす
      思いでようやく用意した贈り物なのであろう。
      「うまく娘さんに届けられると良いですね」
      「うん……今日はクリスマスイヴだからね、きっと大丈夫だよ、奇跡
       は起こるよ、うん……」
      彼はビルに囲まれた狭い空を見上げて、まるで自分に言い聞かせるかの
      ようにそう呟いた。

      ふと、私は街角の時計に目をやった。午後8時であった。
      もう2時間以上、こうして彼と話し込んでいたことになる。
      座りっぱなしだったので、さすがに体が真から冷えてしまっていた。
      腹も空いている。なにか食べたいところだ……
      と、思った矢先のことである。
      「だいぶ冷えてきたね……もし良かったら僕と一緒に来てみませんか?
       今日は雪も降りそうだし、少しは寒さをしのげるところに僕のねぐら
       があるから……多分今日はボランティアの人達の炊き出しもあると
       思うし……」
      シバさんがそう誘ってくれた。ちょうど話も一段落ついた所であったので、
      気を遣ってくれたのであろう。その頃には私も彼について少なからず興味を
      持っていたし、第一、私には帰る家も無ければ、待っていてくれる人も
      居ないのだから、特に断る理由はなかった。

      こうして私はシバさんに連れられて彼のねぐらへと向かうこととなった。

      街には相変わらずクリスマスソングが流れ、楽しそうな表情をした人々が
      絶え間なく行き来していた。

      続く。

      次回#04 塒(ねぐら)


#04 塒(ねぐら)  投稿者:   投稿日:1999/11/11(木)10時20分47秒 

      1999年12月24日、午後8時30分。

      一口にホームレスといっても、その形態は様々である。
      一番良く目に付くのは、アオカンしているホームレス達であろう。
      路上や公園に寝泊まりして野宿生活をすることを私達は「アオカン」と
      呼んでいた。また、一定の住所を持たずにドヤと呼ばれる簡易宿泊所を
      泊まり歩きながら、日雇いの肉体労働をする者もいる。
      どのような事情があるのかは知らぬが、最近では地下街に寝泊まり
      するネクタイにスーツ姿のホームレスまで見かけることがあった。

      シバさんのねぐらは簡易テントや段ボールハウスが30張ほど密集して
      立ち並ぶ新宿中央公園の一角にあった。
      「ここが、僕のねぐらです。ちょっと狭いけどどうぞ……」
      段ボールを何枚も重ねて壁と床を作り、工事用のブルーシートで
      屋根を張った、小さいながらも良くできた段ボールハウスであった。

      「それでは、お邪魔させて頂きます……」
      シバさんの後に続いて私も入る。中は二畳ほどの広さであろうか。
      彼が懐中電灯のような携帯用の蛍光灯を灯し、あたりが青白い光で
      薄暗く照らしだされる。
      中を見廻すと、殆ど生活道具が無いのに気が付く。先ほどから彼が
      持っていたプレゼントの箱と紙袋以外には、登山用のマミー型シュ
      ラフが一つに、毛布や衣類が少し。卓袱台のような背の低い小さな
      テーブルが真ん中に一つ。あとは随分年季の入った旅行用トランク
      が片隅にあるばかりだった。生活感というものがまるで無い。
      「随分持ち物が少ないんですね……」
      「うん……ちょっと前までは拾ってきた物とかで結構ごちゃごちゃ
       してたんだけどね……みんなにあげたりして処分しちゃったんだ……」

      と、そのとき表の方から呼びかける男の声が聞こえてきた。
      「シバさん、シバさん居るのかい?」
      「……サエバさんかい?僕なら居るよ。入ってきてよ」
      シバさんが言い終わらない内に、すでにサエバと呼ばれた男は
      にゅっと中に顔を突っ込んでいた。声の感じからしておそらく
      まだ二十代の青年であるように思えた。
      「なんか声が聞こえてきたからさ……シバさん、ここ一週間どこへ
       行ってたんだ。姿が見えないから心配した……」
      「いや、ちょっとね……心配かけてすみません……」
      「無事だったんならいいんだけど……なんかずいぶん顔色悪いな……
       ちゃんと飯は喰ったのか? 今日は炊き出しもあるから暖かい物でも
       喰いに行かないか?」
      「うん……今はあんまり食欲無いんだ……そうだ、サエバさん、良かった
       らこの人を炊き出しに連れて行ってあげてくれないかな?」
      「そりゃ構わないけどさ……じゃ、お客人、ちょっと暖かい物でも
       喰いに行ってくるかい?」
      腹が空いていたし、シバさんはどうやらかなり疲れている様子だった
      ので、取りあえず私はサエバという男に連れられて炊き出しを受けに
      ゆくことにした。

      続く。

      次回#05 愛娘


#05 シバの計画  投稿者:   投稿日:1999/11/11(木)20時01分42秒 

      1999年12月24日、午後9時30分。

      雑炊の炊き出しを受けて腹の中から暖まった私とサエバは、公園の
      ベンチに並んで座っていた。聞けば、サエバはシバさんのライター
      時代からの友人であるということだった。彼の場合は職に困って
      路上生活を始めたというわけではないらしい。彼は社会の裏側を
      実際に体験して己の目と耳で取材して記事にするタイプのライター
      で、路上生活者の取材をする為に知己であるシバさんのそばで
      実際に一ヶ月ほど前から野宿生活をしていたのだという。

      先ほどからもう5本目にはなるだろうタバコをくゆらせながら
      サエバが私に聞いてきた。
      「で、君はシバさんとはいつからの知り合いでどういう関係なんだ」
      「いつ……というか、どういう関係というか、私はシバさんとはつい
       4時間ほど前に初めて出会ったばかりなんだが……」
      「4時間前にあったばかり……だって!?」
      サエバは上体を奇妙にくねらせて大げさに驚いて見せた。

      「珍しいこともあるもんだな、あのシバさんがね……ふん、よっぽど
       君とはウマがあったのかな……そんなことってあるかな……」
      眉間にしわを寄せ、何か合点がいかぬ様子でしきりにこちらを細い目で
      蛇のように睨みつけながらタバコを吹かしている。
      「突然一週間も姿をくらましたかと思ったら、君みたいな訳のわからん
       人間を連れてくるし……かなり具合も悪そうだったし……最近の
       シバさんはどうもおかしい…………くそっ……」
      貧乏揺すりをしながらブツブツとつぶやくサエバ。どうやら
      彼は私のことをあまり良くは思っていないようであった。

      しばらくそうしていた後、突然サエバがベンチから立ち上がり私の両肩を
      ひっ掴んだ。彼は痩せてはいるが長身で、意外に力がある。そのままの
      体勢で私の両肩を激しく揺さぶりながら、捲し立てるように聞いてきた。
      「きょ、今日は何月何日だ? もしかして12月24日か? クリス
       マスイブか?」
      突然のことに吃驚しながらも、そうだ、と私が答えると彼は何かを合点
      した様子で私の隣に座り直し、また新しいタバコに火をつけた。
      「わはは、路上生活をしてるとどうも日付の感覚が無くなってきてな、
       そうか、今日はクリスマスイブか。どうりで。……ああ、君も何か
       変に勘ぐっちまって悪かったな。そーりー。今日から俺と君はアス
       ホールフレンドだ」
      随分勝手な話である。私は心底イヤそうな顔をして見せたのだが、
      暗くて見えなかったのかサエバは意にも介さずに話を続けた。

      「今日はな、シバさんの娘さんの誕生日なんだよ。クリスマスイブ
       が誕生日。覚えやすいだろ?それできっとシバさんは娘さんに
       贈るプレゼントを買うために、一週間無理して働いてたんだろう
       な……結局去年は渡せずじまいだったけど……きっと今年も行く
       つもりなんだろう……その為に君に声をかけた、という訳だ」
       
      「その為? 何のために私が必要なのか、よくわからないんだが……」

      「そこだ。シバさんの別れた奥さんな、あの人はシバさんを心底嫌って
       いるんだ……彼女がいる限り、シバさんは娘さんに近づくことさえ
       ままならない。そこで、誰かが彼女を娘さんから引き離し、シバ
       さんが娘さんと会えるわずかな隙をつくらなければならない。その
       為にはもう一人、介添が必要なんだ。シバさんはそれを君に頼みた
       かったんだと思う。実はな、去年は俺が介添役を務めたんだが……
       ちょっとした手違いで、計画がご破算になっちまってな。顔の割れ
       てる俺は今年は無理だからさ……もし良かったら、シバさんに付き
       合ってやってくれないだろうか。俺からも頼むよ、マイブラザー」

      とりあえずブラザーは止めて欲しい、今にも雪の降ってきそうな暗い
      夜の曇り空を仰ぎながら私は切にそう願った。

      続く。

      次回#06 サンタ‐クロース

      明日は休載。


#06 サンタ‐クロース  投稿者:   投稿日:1999/11/13(土)09時01分42秒 

      1999年12月24日、午後10時30分。

      私はこれから用事があるというサエバと別れ、シバさんのねぐらへ
      戻ってきた。すぐそばでは路上生活者の何人かが一斗缶に薪をくべて
      暖を取っていた。もちろん公園内で火を焚くのは禁止されているので
      あるが、この寒さではなんとか暖を取らなければ凍死してしまう。
      実際、冬を越せずに寒さや病で命を落としてしまう者がこの近辺だけ
      でも一冬に3桁は出るのだ。路上生活者にとってまさに越冬は命がけ
      なのである。

      どこへ行ったのであろうか、ねぐらにシバさんの姿は無かった。しば
      らく私も焚き火にあたらせて貰い、彼の帰りを待つことにした。
      まもなくシバさんは帰ってきたのであるが……
      「シバさん……その格好は……?」
      シバさんは、全身真っ赤な衣装に身を包んでいた。サンタ‐クロース
      といえば、白い髭を生やしてでっぷりとした老人というイメージしか
      私は持っていなかったので、彼がその格好をしているのだと気づく
      までにはやや時間がかかった。それほどに痩せた彼のサンタ姿は
      貧相であった。
      「借りてきたんだけど、どうかな、サンタ‐クロース。自分では
       なかなか似合ってると思うんだけど。わらい」
      返事に窮した私は、とりあえずシバさんと共に彼の段ボールハウス
      へと戻った。

      サエバの言っていたとおり、シバさんはこれから娘さんにクリスマス
      兼誕生日のプレゼントを届けるために、娘さんが住むマンションへと
      出かけるのだそうだ。そこで私にもうまく娘さんと会えるように
      介添えを頼みたいのだという。私とシバさんはつい先ほど出会った
      ばかりであるし、断ることも出来たのだが、彼の娘さんに対する
      愛情は本物であるらしかったし、彼に対してけして悪い感情は持って
      いなかったので、少しでも力になれるならば手伝ってあげたいという
      気持ちになっていた。

      この時、私が彼の申し出を断っていたとしたら、また別の展開が待って
      いたのであろうが……私は彼の依頼を快く引き受けたのだった。

      もう夜もだいぶ更けてきた。あまり遅くならないうちに行かなくては
      電車もなくなってしまう。そう言ってシバさんはプレゼントの箱を
      抱えて立ち上がった。
      「えっと……シバさん、もしかしてその格好で電車に乗るのかい」
      「うん。ちょっと派手かな。わらい」
      ……まあ、今日はクリスマスイブだ。普段なら彼がこんな衣装で
      電車に乗っていたら職質を受けるのは間違いないと思われるが……

      私とシバさんは連れだって外に出た。一段と冷え込みが厳しくなり、
      風も強くなっていた。ひゅうひゅうと吹く冷たい風がまるで刃物の
      ように頬を斬りつけてきた。私は外套の襟をぴっちりと併せた。
      「あっ……ちょっと待ってね。もうひとつ大事なモノが……」
      シバさんは裏の壊れた電気製品やら鉄屑やらが積み上げられて資材
      置き場のようになっているテントに入っていった。これらは皆ホーム
      レス達が拾い集めてきたモノで、共同で電化製品を修理したり、鉄くず
      を売るなどしてわずかな収入としているのである。
      「お待たせしました。それじゃ行きましょうか……」

      私は運命や宿命などというモノが人間の行動を規律しているなど
      という考えは全くナンセンスだと思っているが、今、振り返って
      みると、シバと初めて出会ったあの瞬間から私は運命という名の
      糸に絡め取られていたのかも知れないと思うこともある。

      ……いや、やはりあれは運命などという類のものではなかったのだ。
      そうだ、全ては…………シバの……

      続く。

      次回#07 狂気


#07 狂気  投稿者:   投稿日:1999/11/14(日)09時01分09秒 

      1999年12月24日、午後11時30分。

      東京都町田市――小田急線町田駅から歩いて10分ほどの所に、目指す
      シバさんの娘さんが住むマンションはあった。10階建ての比較的新し
      い建物のようだ。正面入り口はオートロック式になっている。

      ちょうど駅に降り立った頃から雪が降り出してきていた。路面はうっすら
      と白く覆われて、朝方までには少し積もるかもしれないと思われた。横殴
      りに雪が吹き付けてきて、露出した頬が痛いほど冷たくなっていた。

      さて、目的の地に到着したのであるが、ここからどういう手でシバさんは
      娘さんと逢うつもりなのであろうか。
      「シバさん……これからどうするんですか。私は何をお手伝いすれば
       良いですか?」
      シバさんは答えない。黙って建物の中程をじっと見つめているのみである。
      街灯の弱い明かりでは彼の表情は読みとりづらかったが、私には悲しそう
      な表情にも見えた。ふと、一粒の涙が彼の頬を伝って落ちる。
      「やっと……逢える……ね……今すぐ……行くからね……待ってて……」
      はっきりしないがもごもごと口の中でそう呟いているように聞こえた。

      この地に着いてからというもの、彼の様子はひどくおかしくなっていた。
      体の具合が悪そうなのは元よりだが、こちらの呼びかけに応答しないで
      押し黙っていることが多かった。眼鏡の奥の目だけは相変わらずギラギラ
      としていた。
      「こっち……ついてきてくれるかな……」
      私の呼びかけにだいぶ遅れて、シバさんが答えた。シバさんの後ろについて
      駐車場や駐輪場のあるマンションの横手に廻る。マンション裏手近くの非
      常階段近くでシバさんは立ち止まった。どうやら正面玄関を避けて非常階
      段から侵入するつもりらしい。
      「ここから……入るんですか……? まずくないですか……」
      こちらを振り返らずに、小さな声でシバさんは答える。
      「……大丈夫……ただ、父親が娘に会いに行くだけなんだから……
       大丈夫……大丈夫……大丈夫……大丈夫……大丈夫……」

      気乗りしなかった。かなりシバさんは思い詰めているようだし、おそらく
      非常階段から侵入すれば不法侵入になるだろう。私はついていかない方が
      良いのではないか。そう思った。
      「……君の助けが必要なんです……一緒についてきてください……
       お願いします……」
      シバさんが振り返り、そう言って頭を下げる。私はその姿をみて断ることが
      出来なくなってしまった。

      ――306ゴウシツ。そのドアの前に私は立っていた。私は階下206ゴウ
      シツの住人を装い、上のキッチンあたりから水が漏れてきているのでちょっ
      と見に来てくれないだろうか、と階下にシバさんの元妻を誘いだし、その
      わずかな間にシバさんは娘さんにプレゼントを届ける、のだという。

      ズサンな計画だ。私の身形ではおそらくこんな立派なマンションの住人には
      とても見えまい。こんな時間に訪ねてはドアを開けてくれるかどうかすら
      ぁゃιぃ。彼の元妻が部屋を出るときに用心深くカギをかけたらどうする
      のか。とても上手くいくとは思えなかったが、ここまで来た以上はとにかく
      やってみるしかなかった。

      インターホンを押す。程なく、彼の元妻が出た。私は先の計画通りに話した。
      彼女は特に疑うこともなく、出てきてくれた。私はなるべく顔を見られない
      ように俯いていた。そしてそのまま連れだって階段の方へ歩いてゆく。階段
      まであと5メートル。そこを私と彼女が降りると同時に、廊下の反対側に
      待機しているシバさんが部屋に向かう手はずになっている。
      あと3メートル。
      あと1メートル。
      後ろを振り返る。彼女はとくに疑う様子もなく、私の後をついてきている。
      その遙か向こうにはシバさんがこちらの様子をうかがっているはずだ。

      前を振り向いた瞬間、目の前で火花が散った。私は顔面に激しい衝撃を受けて
      おもわず尻餅をついた。目が開かない。何が起こったのか判らなかった。
      続けざまに私の後ろでもゴンッという鈍い音がした。ぎゃっと小さい悲鳴が
      聞こえた。

      「ぐっ……ギギギ……」
      苦痛に耐えながら、目をこする。オイルのようなヌルッとした感触。
      血か? なんとか目を開いてみる。次第に視覚が戻ってくる。
      ――と。そこには、真っ赤な衣服に身を包み、血に濡れたバールのような
      ものを手に持ったシバさんが立っていた。痩せこけた顔にギラギラとした
      目だけが異様な輝きを放っていた。

      続く。

      次回#08 狂気II (ぁぃぁぃ)

      恥ずかしい。穴があったら入りたい。はやく終わらせて死ぬ。


#08 狂気II  投稿者:   投稿日:1999/11/15(月)10時26分10秒 

      1999年12月24日、午後11時45分。

      「ふっ……ふがぁ……ぐっ」
      どうやら私は鼻面をバールのようなもので叩かれたらしい。鼻血が
      喉の奥にまで止めどなく流れてきて息がしづらい。口腔一杯に鉄を
      舐めたような血の味が広がった。
      ズキズキと頭の芯を刺激するような痛みをこらえて、あたりの様子
      を確かめる。私のすぐ横に、サンタクロースの衣装を着た男は立って
      居た。彼の元妻は小さく呻きながら俯せに倒れている。
      「ごめんね…………君にはこの女を誘い出すおとりになって貰ったよ……
       危害を加えるつもりじゃなかったんだけど……こここの女がッ、
       こいつが僕から娘を……むきぃ」
      再び凶器を振り上げるシバ。彼の足元にはまだ彼女が倒れたままである。
      最初の一撃で気絶してしまったのか、ピクリとも動かない。
      私はとっさに立ち上がると、彼に向かって体当たりした。いくら他人が
      危険に晒されていようとも、普段なら凶器を持った人間に刃向かって
      いったりはしなかったかもしれない。私は格闘技の経験があるわけ
      でもなかった。しかし、シバは見た目には全く強そうには見えない。
      凶器も刃物ではなく、鈍器だ。先ほどは不意をつかれたが……今度は。

      どん。私は姿勢を低くし、彼の腹目がけて肩から突っ込んでいった。
      ばたん。あっけなくシバは仰向けに倒れて、苦しそうに顔をゆがめている。
      これほどうまくいくとは思っていなかったのだが……
      私は急いで彼の手からバールのようなものを取りあげようとしたのだが、
      その瞬間、彼が凶器を振り回して来たのでとっさに後ろに飛び退いた。
      「グ……ギギギ……ギギ……」
      苦しそうに腹を押さえながら、シバは立ち上がる。
      「……き、君も……僕の邪魔をするのか……僕の邪魔をすると……
       ゆゆゆるさないよっ……!」
      シバは一端階段の方に走り去った。そして件のプレゼントらしき箱を
      脇に抱えて、凶器を振り回しながら奇声を上げて突進してきた。
      「アキャアア……ギギギ……キャー!!」
      狭い廊下をシバが突進してくる。私は思わず彼に背を向けて廊下を反対
      側に向かって駆け出した。彼はそれほど早く走れないようだった。
      このまま向こう側の階段まで行って、それからどうするか……とにかく
      警察を呼ばなければ……

      突然、シバの奇声が聞こえなくなった。どうしたのだろうか。
      私は振り返ってみる。そこには彼の姿はなかった。
      ……部屋だ。シバは娘の居る部屋へと入ったのだ。そうだった。彼の
      目的はただ一つ、娘に会うこと……
      私はすぐに彼の入っていったと思われる部屋の前へ戻った。ドアノブに
      手をかける。……鍵がかかっている。シバが閉めたのだろう。あの状態
      の彼では何をするか分からない。このままでは娘さんが危険だ。
      早く警察を呼ばなければ……
      私は電話を借りるために隣の部屋のインターホンを押した。まもなく
      隣人はドアを開けたが悲鳴を上げてすぐにドアを閉めてしまった。
      そうだった。私の顔面は血だらけになっていたのだった。もう一度インター
      ホンを通じて事情を説明する。しばらく立ってようやく事態が飲み込めたか、
      私を部屋に通してくれた。私はすぐに警察に連絡を入れた。

      受話器を置く。警察はすぐに来てくれるそうだ。それまで彼を刺激しないように
      と念を押された。ふと、ベランダの方に目をやる。……ここはマンションだ。
      もしかしたら、ベランダ伝いに隣の部屋にも行ける……?
      ……馬鹿な。それは警察に任せておけばいい。私は……

      私はベランダに立っていた。何故、私はベランダから隣の部屋へ進入しようと
      するのか。それは私の役目でないことは分かっていたし、別に彼の娘さんを
      助けようなどという正義感に駆られていたわけでもなかった。
      私はただ、職を失い、家族を失い、路上で一人生きてきた彼の姿が、私の未来の
      姿に見えて無性に腹が立っていた。私は違う。あんな人生を歩むのはまっぴらだ。
      私は彼のようにはならない。絶対に。
      私は彼を捕らえることで、私の中の絶望を否定したかったのかもしれない。

      私はベランダの手すりに足をかけた。

      続く。

      次回#09 シバ

      もはや意味不明。俺萎え。


#09 不覚 投稿者:  投稿日:11月15日(月)23時56分59秒

      1999年12月24日、午後11時55分。

      「アアーーーーッ……!!」
      私はベランダ伝いに隣の部屋へ侵入しようとしたのだが、足を滑らせて
      しまった。足をかけた手すりに積もっていた雪がこの夜の冷え込みで
      凍っていたのだ。

      ドスン。私は3階のベランダから路上に転落した。
      「グッ……ガァッ……ハ」
      息が出来ない。体も動かない。脊椎か、頸椎か……とにかく、どこか
      やられたらしい。苦しい。

      薄れゆく意識の中で、降り積もる雪を見ながら、私は人生最後と
      なるかもしれぬ言葉を呟いた。

      「俺は……足を踏み外して……転落した。わらい……」

      完。

      シバ小説、これまでの分はこちらに転載してあります。
      http://www.geocities.co.jp/Beautycare/2482/



俺はうんこを漏らした。笑い

 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時34分30秒 

      十数メートルの距離を挟んで剣を構え対峙する 2人の男
      その緊張感が あたりの空気を引き締めている
      その勝負を観客が見ていたならば 2人の男は互角ではないことが感じられただろう
      片方の男は尋常でない量の汗で顔面を濡らし その息は荒く目には怯えが宿っていた
      掌はぬめる 剣を滑り落としそうなほど


 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時36分39秒 

      その男 しば は いつもならば この程度の勝負に気後れすることは無かっただろう
      今は彼の下腹部に黒く感じる渦がある 
      しばは下痢をしていたのだ
      相手の男が罵倒の言葉やトリッキーな動きでしばを驚かせ 挑発する

      下痢であることを悟られてはならない 
      弱点を知られれば勝機を逃すことになるだろう


 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時38分17秒 

      不意に 相手の男が口を開く
      「どうしたんだい? いつもの調子は、暴れん坊しばの名前が泣くぜ。」
      しばは黙って聞き入る
      「今朝の朝飯が、あんたの運命の分かれ道になったのさ!!」
      男はしばの不運な状況を全てを見通していたのだ
      それどころか謀略を仕組んで まんまとしばを罠にはめていたのだ
      しばの頭には今朝食べたチキンサンドの映像が陽炎のようにゆらめいて浮かび
      それさえもが しばの愚かさを嘲笑っているかのようだった


 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時40分18秒 

      汗粒が伝うしばの顔面には皺が寄り 口元は痙攣したかのように震えはじめ
      心の中は怒りの紅蓮の炎に染まった
      剣を持った掌に力を込めた
      相手の男は 予測を誤った


 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時42分43秒 

      しばは 
      一瞬大地を蹴り出し
      鋭く前傾した姿勢で猛烈に突進した
      剣を横に構え それで空気を切り裂かんばかりに
      「俺はぁ、うんこを漏らしたァァァァ!!!」
      それと同時に
      液体と気体と流動体が筋肉を押しのけ絡み合いながら
      先を争って孔の出口から飛び出して行く
      その音で 失踪音のリズムを乱しながら


 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時44分47秒 

      そして
      構えた太刀が反射させた光が 一条の閃光となって男の胴体を駆け抜けた
      男の体は鮮血を迸らせながら後ろに弾かれ
      そして大地に投げ出された 

      もう動くことはなかった


 投稿者:(定年)  投稿日:2000/07/23(日)15時48分52秒 

      噴き出した汗が冷えてゆく心地よさを感じながら
      しばは 荒くなった呼吸を収めようとしながらも
      尻の谷間に熱い湿り気を感じていた
      みるみるうちにズボンの臀部に茶色い染みが浮かんできた

      しばは空を見上げた 
      魂の抜けた人形のようになって立ちつくし
      日が傾き始め その姿が影を落とし始めていた



番外編

  投稿者:  投稿日:08月02日(月)14時46分05秒

      そして、いつものようにあの場所へ向かう。
      オレンジ色の光に包まれた掲示板。
      液晶ディスプレイに反射した光が、より一層、緑を引き立てていた。
             『ども…。まな君っ』
      ボトボトとうんこを漏らしながら、笑顔で駆け寄ってくる青年の姿は、そこにはなかった。
          『もう、会えないと思うんだ…』
      その言葉の意味が、目の前にあった。
      誰も書き込まない掲示板。
      リロードする人間だけは多かった。
      だけど、その中に、探し求めている人の姿はなかった。
      【まな】「……」
      埃の積もった座椅子に腰掛けて、ただ緑の掲示板を眺める。
      しばも、こんな気持ちだったのだろうか…。
      いつ来るかも、本当に来てくれるのかも分からない人を、ただじっと待っている…。
      AMGの固定が姿を潜めて、代わりに夜の部の固定が雪崩れ込む。
      あれだけあった書き込みも、今はほとんどなかった。
      そして、俺はしばのことを何も知らなかったのだという事実に気づく。
      しばの住んでいる場所も、電話番号も…。
      いくつもの偶然だけで、しばとは出会ってきた。
      だから、しばとはいつでも会えると思っていた。
      毎日会えると思っていた。
      だけど…。
      今、目の前にある風景が、現実だった。
      夕飯を断って、俺はひとり部屋に戻っていた。
      指の痛みは消えても、頭痛はまだおさまらない。
      ふと、部屋の片隅に目をやる。
      しばの忘れ物。
      モザイクの入っていないとされた、裏ビデオのテープ…。
      自慰液で汚れたカバーが、寂しげに見えた。
      【まな】「…お気に入りじゃなかったのか」
      空っぽだった中身を見たときの、しばの表情。
      そして、ただ懸命に土を掘っていた、今にも泣き崩れそうな表情。
      あの場所に埋まっている物…。
      それが何かさえ、今の俺には分からなかった。


>   投稿者:  投稿日:2000/12/23(土)12時27分43秒  ■  ★  ◆ 

                   (´ー`)   
                 Uгイ )□─| ̄ ̄ ̄|
                 ◎└く-◎     ̄◎ ̄   〜   

     クリスマスなのにリヤカー引いて
     ダンボール集めするしばさんカワイソウ(ρ_;)ノ



答案 投稿者:解答者  投稿日:06月06日(土)15時53分52秒

      1.しばさんのペンネームは芝雅之では本名は?
       A.柴田恭平 または 芝浦郵便局

      2.あやしいを一躍有名にした「神戸連続殺人事件実名漏洩」。
        ではなぜその時のログがないの?
       A.しばさんは文部省の人間だから

      3.てらし、JINKO あめぞう。登場順にならべると?
       A.サノバビッチ歌麻呂

      4.ぁゃιぃスケープ社とルティカとしばさん。年齢順にならべると?
       A.体は30、心はみっちゅ

      5.「どうでもいいが」、「俺はうんこを漏らした、笑い」、「ギコハハハ」、
        「こんにちわあっすう」、「それより俺の人生のほうが心配だ」
        あやしいのもちねたではないのは?
       A.だっちゅーに!

      6.あやしいが新聞に載った事件を3つあげて。
       A.国立府中インター入口ホテル「ル・ピアノ」・社長3人首吊り事件
         女子高生援助交際シリーズ・作者逮捕
         今日・明日の天気

      7.アリス・しば・あめぞう・Vlad氏・ISHMAEL、格が一番下なのは?
       A.うどん食い

      8.裏ビデオ好きのしばさん。
        中でも特に好きなシリーズは?
       A.女子高生援助交際シリーズ

      9.あやしいわーるどオフ会。しばさんが実際に登場したのはいつ?
        1.1月、2.4月、3.5月
       A.時々密会してます

      10.あやしいわーるどの誕生日はいつどこで?
       A.西暦ですか?何年何月何曜日、何時何分何秒、地球が何回廻ったとき まで
         答える必要がありますか?



(無題) 投稿者:あじろ  投稿日:07月22日(水)23時55分05秒

      > 久しぶりに、あやしいわーるどに来てみた。しばもずいぶん偉くなったものだ。
      > 昔は、本人の書き込みが半分近くもあったのに、いまでは「さん」付けで呼ばれる
      > 数少ないアンダーグラウンダーになっている。
      > まあ、ニフの時代とちっとも変わっていないところが彼のいいところなのだが。
      > 詳しいことを言うと彼の素性がばれるので適当に話すが、彼と俺とは、
      > ある大学で偶然に知り合った。場所は大隈講堂のトイレ。
      > ちょうど彼がうんこをもらして笑っているときのことである。
      > 俺はそのうんこを食った。
      > しばは言った。「この道がいかなるものか。あやぶむなかれ。
      > おっと、いきなりアナルに手を突っ込んだしば。そこにアリスが、、、。
      > 「ども。おいらでぶせんだよ」おい、いっぱいやるか?ぺこり
      > あきないもんだねえ。激下痢苦笑しばもいじめられてみたら?ウフフ
      > 話を元に戻そうぜ。アリスはこう言った「はじめまして、A原です」
      > アリスとしばなんて枯れたネタじゃん。広末を出せ。つーかまんこみせろ!

      今日もドラマみちったよ。広末かわいいね。彼女にしたい、ね。
      しばは、広末の唇に、自分の尻の穴を合わせた。
      「あー、うんこがいっぱいだあ」
      広末は、おいしそうにしばの汚れた秘穴に舌を這わせた。
     「というか、今回のは脅迫したことが問題だと思うんですよ」アリス談inNHK
      ども。おいらはデブがすきっすよ。笑い。しばの笑いはどこまでも響いた。
      You is a big fool man! Ha!Ha!Ha!
      あめぞうは、そのとき次のたれこみをかんがえている最中だった。
      そのとき速報君から、第一報が飛び込んできたのだった!
      志村けん死亡!!



あやしい聖戦

(無題) 投稿者:   投稿日:1998年11月23日(月)03時04分41秒

      「いけ!!PerlDUKE!!!」
      「アリスさん、それはっ!!」
      「いけない!!またしばを敵に回す事に!!」
      「構わん!!ぁゃιぃなど恐れるにたらずぅ!!」
      「警告!警告!侵入者です!!」
      「しばか!?」
      「いえ、UGTOP,BlackOut,Itamaeからが確認されています。」
      「そんなに!?」
      「!!来ました!しばです!!」
      ---TO BE CONTINUE---


>  投稿者:   投稿日:1998年11月23日(月)03時10分21秒

      「ついにしばとの最終決戦の時が来たようだ・・・。」
      「ほかの3つは・・・?」
      「ふふ、行け、PerlDUKE。」
      「!!」
      「UGTOP,BlackOut,Itamaeからの接続が途切れました。」
      「墜ちたのか・・・?」
      「残るはしばのみ!!」
      「・・・アリス・・・」
      ---TO BE CONTINUE---


>  投稿者:   投稿日:1998年11月23日(月)03時16分36秒

      「あやしい付近に飛行物体確認」
      「あれは・・・?」
      「・・・Ku・・・Ri・・・栗さん・・・!?まさか!!?」
      「ふふ、まさか栗さんを完成させていたとはな・・・」
      「続いてあやしいからgs、潜伏君、えみると思われる物体を確認。」
      「全軍出撃!?」
      「まさか・・・しばはそんなに馬鹿じゃない・・・裏があるな・・・」
      「PerlDUKE,撃ちますか?」
      「待て・・・NATUBONに匿名で情報を回せ。」
      「NATUBON!?奴らにしばが倒せるのですか!?」
      「ふふふ・・・」
      ---TO BE CONTINUE---


>  投稿者:   投稿日:1998年11月23日(月)03時24分32秒

      /* NATUBON本部
      「NATUBON様、匿名でPerlChuboのソースとあやしいの現在地が・・・」
      「なにぃ!?そうか俺様の偉大さが理解できる良き臣民が俺のためになるようにと
       真心をこめておくってきたのだな。よしよし。」
      「どうします?」
      「もちろん、あやしいを攻め落とす!!」
      「了解しました。」
      「方位東、StrangeWorld!!」
      「ふふふ・・・世にNATUBON様の恐ろしさを見せつけてやる・・・。」
      「Dr.log様はどうしましょう?」
      「ほっておけ、いずれは俺様が頂点に立つのだ!忌々しいDr.logめ。いつまでも俺が
       貴様などにヘコヘコ頭を下げていると思うなよ。PerlChuboさえあれば・・・ニヤリ」
      ---TO BE CONTINUE---


>  投稿者:   投稿日:1998年11月23日(月)03時36分19秒

      /* In Alice
      「後方にNATUBON反応有り。」
      「来たか、一時撤退せよ。」
      「了解。」
      /* NATUBON
      「ふふ、こりゃあ最強だぁ、PerlChubo。しかし厨房ではかっこがつかないな。
       ここはPerlNATUBONに改名しておくか!ふふ、我ながらCoolなセンスだ。ニヤリ」
      「前方にあやしい、それにアリスを確認。」
      「アリス?アリスがいるのか?」
      「アリス、撤退していきます。」
      「さてはNATUBON様に恐れをなして逃げ出していったな。ニヤリ。ゲスッも所詮NATUBON様には
       およばないと言う事よ。ニヤリ」
      「前方に謎の未確認飛行物体!!」
      「なんだあれは!KuRi?聞いた事もねえな。打ち落とせ!!」
      「PerlChuboは?」
      「バカヤロウ!!PerlNATUBONだ!!そんなダサイ名前でよぶな!!」
      「・・・は、ではPerlNATUBONは使用なさいますか?」
      「クォラ!!俺様を呼び捨てにするな!!」
      「・・・・・・・ではPerlNATUBON様は御使用なさいますか?」
      「ふふふ、もちろんだ。しばだろうがアリスだろがギコギコ笑わせながら一発よ!!」
      「了解しました。PerlNATUBON・・・様、発・・・!!」
      「ばかやろう!!それは俺様が言うのだこの野郎!!」
      「・・・・・・・・・・・・・」
      「PerlNATUBON発射!!!!」
      ---TO BE CONTINUED---



おまけ

しかしさあ 投稿者:しば  投稿日:08月25日(火)21時12分17秒

      そもそもそのナツボンってだれなんだよ。まったく
      あやしいの名前使って荒らすな!つーの、まじで。


>!!! 投稿者:しば  投稿日:08月25日(火)21時02分45秒

      > 最強NATUBON> http://natubon.akuma.to/  あやしいワールド完全殲滅宣言!

      とりあえず敗北宣言してきました(いひひ


どもども 投稿者:しば  投稿日:08月25日(火)21時01分58秒

      あやしいわーるどの管理者です。うふん

      あやしいわーるどは掲示板荒らし反対なんですけどねえ。
      そういったことも知らないで喧嘩売られてもねえ
      つーか、掲示板破壊するのが血祭りなのか。ふむう

      別にあやしいわーるどは力があるって誇示したことなんて一度もないし
      したいとも思わないから、負けでいいっすよ。(わはは
      あやしいわーるどに勝ったって自慢してね。

      #掲示板管理者やんのもたいへんだわ(ふう



     しばさんの思い出 しば語録 あやしい論 菜の花の詩


あやしいわーるどII & 夜の部本店 & しばメイン からの転載をまとめたものです。


コンテンツ:びでメール エロゲ 森の妖精 ルーザー 湖畔論 スワティ 替え歌 (゚Д゚)ハァ?

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