機動武将まじかる☆呂布リン!(その6)
武将名: 投稿日:2002/08/02(金)16時57分48秒
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シーン3 商店街
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(陳宮が通りを歩いている。その先には商店街の入り口を示すアーケードがある)
(陳宮、アーケードを潜り抜け商店街に入っていく)
(商店街は買い物客で混み合い、人々の喧騒が聞こえる)
(通りのあちこちに買い物客の人だかりが出来ている)
陳宮:(さっきから尾行されてるような?)
(陳宮は混み合っている所を縫うように歩いていく)
(陳宮、人ごみを掻き分けつつ前進)
陳宮:(裏山から尾行されてる訳ではなさそうですが、警戒はしておきましょう)
(陳宮、歩きながら店のウィンドウに映った光景を横目でチラリと見る)
(ウィンドウにはそれらしい人物は映っていない)
陳宮:(ふむ、結構手強そうですね)
陳宮:(おっと『こちらが気づいてた』という事は隠した方が良さそうですね)
(陳宮は途中の本屋の前で立ち止まる)
(本屋の前には屋外用本棚に平積みにされた雑誌が置かれている)
(陳宮、雑誌の表紙も見ずに手に取り、立ち読みをするフリを始める)
(片手を裏側の表紙にかけ、もう片方の手で表側の表紙からページをめくる)
陳宮:・・・
(陳宮、視線を雑誌ではなく、本屋のガラス戸に向けている)
陳宮:(確実にいますね しばらくここで様子を見ましょう)
(陳宮、そのまま雑誌を読んでいるフリを続ける)
(やがて何者かが近づいてくる足音がする)
陳宮:(来ましたか?)
(更に近づく足音。音の間隔から小走りだと解る)
陳宮:(さすがに人目につく所では何も仕掛けては来ないでしょうが・・・)
(ガラス戸にふいに人影が映る)
(陳宮はその姿を確認しようとするが人影はそのまま陳宮に飛び掛かってくる)
(咄嗟に体を捻って対応しようとする陳宮。しかし間に合わない)
陳宮:(しまった!? 甘く見過ぎていましたか!?)
(人影、そのまま陳宮に抱きつく)
張遼:陳宮く〜ん! 奇遇だね〜!
陳宮:うぁっ!?
(陳宮、その拍子に雑誌を落とす)
張遼:(さて、彼から何か情報がひきだせるかな?)
張遼:何〜? 買い物してたの?
陳宮:張遼さん!? 何故ここに?
張遼:私? 私はお買い物よ んふふ
張遼:(これはどうかしら?)
(張遼、更に上半身を押し付けるようにする)
(陳宮の腕に何かが当たる感触がある。呂布よりも大きい)
陳宮:(うっ これは・・・?)
(陳宮、顔が赤くなる)
陳宮:す、すいません! ちょっと離れていただけますか?
張遼:あっ ゴメンね
(張遼、陳宮からパッと離れる)
張遼:陳宮くん? どうかした?
陳宮:いえ 大丈夫です なんでもありません
張遼:そお? で、陳宮くんは何してたの?
陳宮:あ、ちょっと立ち読みです
(陳宮、道に落ちたはずの雑誌を探す。だが見つからない)
陳宮:あれ? さっき落としたはずなんですが・・・?
張遼:これの事でしょ?
(いつの間にか張遼が雑誌を持ちパラパラとめくっている)
張遼:へぇ〜 陳宮くん、こういうのに興味があるの?
陳宮:何ですか?
(陳宮、脇から張遼が開いているページを見る)
(張遼、ページをめくって行く)
(すると所々モザイクがかけられた写真が印刷されたページが次々と現れる)
張遼:そっかぁ 陳宮くんもこんな事考えたりするんだ・・・
張遼:もぉ〜 えっちなんだから!
(張遼、顔を俯きかげんにし、少し頬を染めて上目遣いで陳宮を見る)
(陳宮、うろたえる)
陳宮:いえ、僕は、その、決して、そんな!
陳宮:(なるほど・・・そういう事でしたか)
張遼:ううん、いいのよ あ、でもね
・・・そういう陳宮くんも・・・キライじゃないよ?
(陳宮、更にうろたえる)
陳宮:ご ごご誤解です 本当に!
張遼:(ふふ、動揺してる 案外簡単ね)
陳宮:そそ それより買い物はいいんですか!?
張遼:私? 私の方はもう済んだわ 君はどうなの?
陳宮:僕はそろそろ帰る所です
張遼:じゃあ途中まで一緒に帰ろ ね?
(陳宮、小さく呟く)
陳宮:うーん また何か面倒な事にならなければいいのですが
張遼:え? 何?
陳宮:何でもありません ・・・行きますか
張遼:そう来なくっちゃ
(張遼、本棚に雑誌を戻す。陳宮と張遼、二人一緒に並んで歩いて去ってく)
(さっきまで陳宮達がいた本屋にカメラが振られる。そのまま屋外用の書棚をズーム)
(書棚の一番上に一冊の雑誌が置かれている。それは先程張遼が持っていたエロ雑誌)
(そしてエロ雑誌の下にはもう一冊、ウラ表紙の耳が折られた普通の雑誌がある)
武将名: 投稿日:2002/08/02(金)16時58分29秒
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シーン4 商店街出口
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(何か会話しながら横に並んで歩いている陳宮・張遼)
(陳宮張遼は表面上は笑顔で会話している)
張遼:それで私、まだこの辺りの事よく知らないし、どうしようかなって思っ
てたの そうしたら陳宮くんが本屋さんにいるのが見えたから、思わず
嬉しくなっちゃって
陳宮:ああ、それで抱きついて来たんですね
張遼:うん
陳宮:さっきのアレは驚きましたよ?
張遼:あははっ ごめんねっ
張遼:(手強いわね なかなかボロを出さないし、ちょっと色々試してみよう)
(張遼、横を歩いている陳宮との距離を徐々に狭めて行く)
(歩きながら陳宮の腕に自分の腕を絡めてくる張遼)
(困惑する陳宮)
陳宮:な 何ですか、一体?
張遼:ちょっと腕を組んでみたくなったの
(上機嫌な張遼)
張遼:(さて、どう反応するかしら?)
陳宮:離れた方がいいですよ
(張遼、不満気に言う)
張遼:えー なんでぇ?
陳宮:こんな所、誰かに見られたらが誤解されますよ?
張遼:それだったら・・・
(張遼、上目使いで陳宮を見る)
張遼:私、陳宮くんが相手なら誤解されても・・・いいよ?
陳宮:何を言ってるんですか
張遼:(あまり変化がないわ もう少し、揺さぶってみようかしら)
(張遼、陳宮から離れ、再び横に並ぶ)
(張遼、陳宮に甘えるような声で問い掛ける)
張遼:ねぇ、陳宮くん ちょっと聞いていい?
陳宮:何でしょうか
(張遼、今度は陳宮の正面、3歩ほど前方に回り込み、後ろ向きに歩く)
張遼:陳宮くんは 私の事、どう思ってるの?
(陳宮、顎に手を当てちょっと考えてから答える)
陳宮:なかなか難しい質問ですね
張遼:だって、陳宮くん、学校だと殆ど私に話し掛けてくれないし・・・
(張遼、腰の後ろで手を組んで拗ねたポーズを取ってみる)
張遼:陳宮くんは私の事、キライなのかなぁって思って
陳宮:別に嫌っている訳ではありませんが・・・それよりも
張遼:何?
陳宮:後ろ向きで歩くのは危ないですよ
張遼:だいじょーぶ、だいじょーぶ それで?
陳宮:いえ、それだけです
(張遼、口を尖らせ、頭の後ろで両手を組む)
張遼:ちぇー つまんないなぁ
陳宮:すいませんね
(陳宮、苦笑い そして、一瞬、鋭い目付きをして小さく呟く)
陳宮:そちらが手の内を明かしてくれないのでこちらも明かす訳にはいきませんから
張遼:何か言った?
陳宮:いえ別に
陳宮:そろそろ普通に歩きませんか?
張遼:えー 私、この方いいな 陳宮くんとお話しながら歩けるし
(陳宮達、商店街を抜け、交差点に差し掛かる)
(歩行者用信号は赤。車道は車が往来している)
(張遼、信号に気づかず後ろ向きのまま横断歩道を渡ろうとする)
張遼:学校でもこうやって歩けばもうちょっと陳宮くんと・・・
(何かに気づく陳宮)
陳宮:張遼さん! 危ない!
張遼:えっ
(車道を自動車が走ってくる。張遼、気づくのに遅れる)
(同時に甲高いブレーキ音が鳴り響く。張遼、音の方を向く)
張遼:!
(張遼に車が迫る。張遼の顔が恐怖に染まり、冷や汗が流れる)
武将名: 投稿日:2002/08/02(金)16時58分56秒
(張遼が車に轢かれる寸前、誰かの手が伸び、張遼の腕を掴む)
(そして間髪入れず歩道の方へ張遼を引っ張り込む)
(その直後、一瞬前に張遼がいた場所を通りぬける車)
(張遼を引っ張ったのは陳宮だった)
(張遼、引っ張られた勢いで、そのまま陳宮に倒れ込む)
(陳宮は受けとめきれずに尻餅をついて座り込む)
(陳宮と張遼、抱き合うような形になる)
陳宮:・・・
張遼:・・・
車の運転手:バカヤロー!死にてえのか!
(車は走り去る)
張遼:あ・・・あの
(張遼、陳宮の顔を間近で見る)
陳宮:大丈夫ですか?
(張遼、ドキリとする)
張遼:う うん
陳宮:良かった・・・ふぅ〜
(陳宮、掴んでいた手を放して冷や汗を拭う)
(陳宮、険しい表情で張遼を見る)
陳宮:気をつけなきゃダメじゃないですか!!
(怒鳴られた張遼、一瞬ビクリとする)
張遼:は、はい ごめんなさい・・・
張遼:(ヤダ、私、何ドキドキしてるのよ)
(陳宮は表情を和らげ、張遼をいたわるように問い掛ける)
陳宮:立てますか?
張遼:え? ええ・・・あら?
(張遼、膝に力を力を込めて立とうとする)
(だが、力が入らない)
張遼:へ、変ね? んっ! んんっ!
(数回試すが、やはり力が入らない)
張遼:ご、ごめん 何か、びっくりして腰が抜けちゃったみたいで・・・
陳宮:そうですか・・・わかりました、ちょっと失礼します!
(陳宮、張遼の背中に両手を回しを丸太を抱える様にする)
(陳宮、張遼がずり落ちないように腕に力を込め、すっくと立ち上がる)
(結果的に陳宮に抱かれる格好になった張遼)
陳宮:すみません ちょっと、恥ずかしいかも知れませんが、我慢してください
張遼:あ・・・うん
張遼:(あ、陳宮くんの胸ってあったかいんだ・・・)
(何故か張遼の顔に赤味がさす)
(陳宮、張遼を抱えたまま問い掛ける)
陳宮:どうですか、まだ立てませんか?
(張遼、自力で立とうとするがまだ脚に力が入らない)
張遼:ごめんね、まだちょっと駄目みたい
陳宮:あそこにベンチがあるから、あそこまで行きましょう
(陳宮の視線の先にはバス停と黄色いペンキの剥げかけた木製ベンチ)
張遼:う、うん あの、陳宮くん
陳宮:何ですか?
張遼:さっきは、その・・・
(張遼、俯いて小さく呟く)
張遼:あ、ありがとう
陳宮:いえ、無事で何よりです さ、行きましょう
(陳宮、張遼を抱えベンチまで歩く)
(おとなしく抱かれている張遼 頬が赤い)
張遼:・・・
(陳宮、張遼をベンチに座らせる)
陳宮:よっ・・・と すみませんね、恥かしかったですか?
(俯いて答える張遼)
張遼:だ 大丈夫・・・
(張遼はチラリと顔をあげ、陳宮を見る)
陳宮:何か?
(張遼、慌ててまた下を向く)
張遼:あ な、何でもない
陳宮:そうですか ではちょっとお待ち下さい すぐ戻りますから
張遼:え? うん・・・
(陳宮、小走りにベンチを離れ何処かへ行く)
(その陳宮の後ろ姿を見つめる張遼)
張遼:(どうしたのかしら、私 まだドキドキしてる)
張遼:(さっきの事故はもう大丈夫なのに・・・)
武将名: 投稿日:2002/08/02(金)16時59分36秒
(しばらくして戻ってくる陳宮。手にはジュースの缶を二つ持っている)
張遼:あ 陳宮くん
陳宮:すみません、お待たせして 勝手にびましたが、お茶で良かったですか?
張遼:わざわざ買いに行ってくれたの?
陳宮:何か飲み物があった方が落ち着くと思いまして どうぞ
(張遼、両手で缶を受け取る)
張遼:あ、ありがとう あの、お金払うから
陳宮:いえ、結構ですよ
張遼:でも・・・
陳宮:気にしないで下さい 僕が勝手に買ってきただけですから
張遼:そんな、やっぱり悪いよ
(陳宮、ちょっと思案する)
陳宮:うーん
(陳宮、微笑んで答える)
陳宮:じゃあこうしましょう
今度、何か別の機会にお返しして貰うという事にしましょう
(張遼、それを見て慌てて目を逸らす)
張遼:・・・わかったわ 陳宮くんがそれでいいなら、そうする
(張遼の隣に座る陳宮)
陳宮:お隣、失礼します
張遼:うん
(陳宮、缶のプルタブに指をかけ開封。片手で缶を持ちゴクゴクと飲み、一息つく)
陳宮:ぷはぁっ
(張遼も同様に缶を開ける)
張遼:陳宮くん それじゃ、いただきます
陳宮:気にせずどうぞ
(張遼は両手で缶を支え、可愛らしく小さくコクンコクンと飲む)
張遼:はぁっ・・・おいし・・・
(張遼、缶を口から離す)
(張遼はまだ中身が残っている缶を両手の中がくるくると回す)
(回転する缶をじっと見つめて黙っている張遼)
張遼:(私、何やってんだろ 彼の事を探っているのに、助けられるなんて)
(張遼は陳宮の横顔を見る)
(陳宮は缶を仰いで、ぼんやりと空を見ている)
(空は夕焼け。鳥が3羽、飛んで行く)
(陳宮は空を見ながら考える)
陳宮:(さっきは思わず張遼さんを助けてしまいましたが・・・
董卓の密偵かもしれないんですよね)
陳宮:(・・・)
陳宮:(ま、これも何かの縁かも知れませんね
それに目の前で事故が起きるのを黙って見ている訳にもいきませんし)
(しばらくの間、二人とも無言)
陳宮:・・・
張遼:・・・
(頃合を見計らって陳宮が話しかける)
陳宮:落ち着きましたか?
張遼:あ うん おかげ様で
陳宮:立てますか
張遼:どうかな んっ
(張遼は膝に力を込める。今度は大丈夫)
(張遼、ベンチから立ち上がる)
(張遼、その場で軽く3歩ほど歩いてみる)
張遼:あ・・・大丈夫、みたい
陳宮:それは良かったです
(陳宮も立ち上がる)
張遼:陳宮くん、その・・・色々ありがと
陳宮:気にしないで下さい
張遼:・・・私ね
陳宮:え?
張遼:・・・ううん、ごめん 何でもない
陳宮:そうですか? じゃ、そろそろ行きますか
(陳宮、道路の方を指差す)
陳宮:僕はこちらですが、張遼さんは?
張遼:(今日は、もう、やめにしよう・・・)
張遼:私は・・・こっち、かな
(張遼は陳宮と反対側の方向を指差す)
陳宮:逆ですね じゃあ、今日はこれで
張遼:あっ 空き缶、私が片付けるから貸して
陳宮:いいですよ そんな
張遼:ううん ご馳走になったかた、それ位は私がするわ あ、もちろんまた
別にお返しもするから
(陳宮、ちょっと感心する)
陳宮:(張遼さんは意外と律儀な所があるんですね)
陳宮:そうですか ではお手数ですがお願いします
張遼:うんっ
陳宮:ではまた明日、学校で
張遼:うん またね バイバイ
(小さく手を振る張遼)
(陳宮は軽く会釈をして、去って行く)
(それを見送る張遼)
(夕暮れの中で陳宮の姿がだんだんと遠くなる)
(張遼、陳宮の姿が見えなくなってポツリと呟く)
張遼:陳宮くん・・・か
(張遼、胸に陳宮が飲み干した空き缶を抱きしめる)
武将名: 投稿日:2002/08/02(金)16時59分48秒
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シーン5 呂布の自室(その2)
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(夜。星空の下、呂布の家)
(呂布の部屋の窓から灯りが漏れている)
(呂布、部屋の中央に座り込んで何か作業をしている)
(その様子を横から見ている赤兎)
(呂布は何かの布にアイロンをかけている)
(鼻歌を歌う呂布)
呂布:あいろん あいろ〜ん
(呂布、非常に丁寧にアイロンをかけている)
赤兎:・・・ほーちゃん、それは何?
呂布:これはハンカチよ
(一旦、アイロンを脇に置いてハンカチを眺めたり裏返したりする)
呂布:ちゃんとぜんたいにかかってるかな?
赤兎:随分丁寧にやってたみたいだけど、何か特別なハンカチなのかしら
(呂布、頬を染める)
呂布:うん・・・これ、だいじなハンカチなの
(呂布の手元には陳宮のハンカチが置いてある)
(目を閉じて陳宮を思い浮かべる呂布)
呂布:(陳宮クン・・・)
(呂布、思わずハンカチを両手で握って胸に抱く)
赤兎:あっ ほーちゃん! ハンカチ! ハンカチ!
(呂布、赤兎の声に我に返る)
呂布:え?
赤兎:ハンカチ、またシワになっちゃうわよ
呂布:えっ ああっ あ、あぶないあぶない・・・
赤兎:大事なハンカチなら気をつけて扱わなきゃ
呂布:うん そうだね
(赤兎、時計を見る)
赤兎:あら ほーちゃん そろそろ寝る時間よ
(呂布も時計を見る)
呂布;あ ほんとだ
(呂布はアイロン等の道具を片付る)
呂布:おかたづけはこれでよし あとは・・・
(呂布、机の上に置いてある通学鞄の開ける)
(呂布はアイロンをかけ終ったハンカチを丁寧にしまう)
呂布:こっちもこれでよし
(呂布は鞄を閉めながらふと、窓の外を見る)
呂布:わあ・・・こんやはよくみえる・・・
(呂布は窓辺に立つ)
(外は晴天。星や月が良く見える)
呂布:きれい・・・
呂布:(陳宮クンもこのおほしさまをみてるのかな・・・)
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第9話終了
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> 武将名: 投稿日:2002/08/19(月)18時32分43秒
> もう12日も経ったのか、、、
> まだだだまだぁ?(゚Д゚)
「機動武将まじかる☆呂布リン!」
第10話 『だいピンチ!ちりょくがたりない!(仮)』Aパート
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シーン1 学校(廊下〜教室)
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(時間は朝。廊下には登校してきた生徒達)
(生徒達は談笑しながら各々教室に入っていく)
(廊下には呂布の姿がある)
(呂布、鞄を背負って登校。心なしか足取りが軽い)
(呂布、教室の前まで来ると引き戸に手をかけ、開く)
(戸はガラリと音がしてスライドする)
(呂布は大きな声で挨拶)
呂布:おっはよ〜!
(先に来ていた生徒達が挨拶を返す)
生徒A:おはよー
生徒B:あ、ほーちゃんだ おはよー
(呂布はそのまま自分の座席へ向かい、鞄を机に降ろす)
(呂布は隣の席を見る。まだ陳宮は登校していない)
呂布:(まだきてないみたいね)
呂布:(陳宮クンがきたら、ハンカチかえそう)
(呂布は椅子に座って鞄から勉強道具を出す)
(呂布、ふと手を停める)
呂布:(あ、でもなんていってかえそうかな)
呂布:(『ハンカチありがとう』でいいかな でもシンプルすぎてそっけないかしら)
呂布:(『陳宮クン、わたしのためにハンカチをかしくれてありがとう!』)
呂布:とかいったほうがいいのかな こう、りょうてでもってさしだすようにして
(呂布、独り言を言いながら動作を実演してみる)
(その様子を見ていた生徒A、後ろから話しかける)
生徒A:ね、ねぇ ほーちゃん、どうしたの?
(呂布、驚いて飛び上がる)
呂布:ひゃんっ!?
生徒A:きゃぁ!
(生徒Aも呂布の反応に驚く)
(呂布、振り返って動揺したまま答える)
呂布:なななななな なに!?
生徒A:何かブツブツ言ってるけど、どうしたの
呂布:え! わ、わたし、なんかいってた?
生徒A:うん・・・
(呂布、照れくさそうに笑う)
呂布:あは あはははは な なんでもないから
生徒A:ふぅん・・・ま、元気そうだからいいかな
呂布:ふぇ? どういうこと
生徒A:うん、この前は溜め息ばっかりだったけど、今日はすごく楽しそうだ
なって思って・・・
呂布:そ、そうかなぁ
生徒A:うん
(教室の引き戸がガラリと開く)
(音に気付いて戸の方を見る呂布と生徒A)
(陳宮、教室に入ってくる)
(自分の席に向かいながらクラスメイトと挨拶を交わす陳宮)
(陳宮は席に鞄を置きながら呂布に挨拶)
陳宮:あ、おはようございます
呂布:お おはよっ
生徒A:おはよう
(陳宮、自分の席に座り鞄から教科書等を取り出し始める)
(その様子を見ている呂布)
(生徒A、小声)
生徒A:ほーちゃん、陳宮くんに何か用事があるんでしょ?
呂布:え、う うん・・・でも・・・
(呂布、陳宮と生徒Aを交互に見る)
生徒A:私はいいから、用事、すませちゃいなよ
呂布:う・・・わかった
(呂布、深呼吸して陳宮に声をかけようとする)
呂布:あの・・・
張遼:お、おはよっ! 陳宮くんっ!
(張遼の声が呂布の呼びかけ遮る)
(いつの間にか登校していた張遼)
(張遼は今教室に着いたばかりという感じで鞄を背負って立っている)
(陳宮は呂布の呼びかけには気付かずに張遼の方を向く)
陳宮:おはようございます
(陳宮、微笑を浮かべて挨拶を返す)
張遼:う、うん
(張遼も笑みを返す。いつものアイドルスマイルではない、柔らかい笑顔)
(陳宮、机に向き直る)
(張遼、陳宮にちょっかいを出す事なく、おとなしく自分の座席に座る)
(呂布、張遼の変化に気付く)
呂布:(あれ? なんか、張遼さんいつもとちがう?)
(呂布、首を傾げ頬に人差し指を当てて考える)
呂布:(いつもなら、もっと陳宮クンにちょっかいかけてくるはずなのに・・・へんね)
(呂布が思案していると予鈴が鳴り、教室の引き戸が開く)
(教師、手に持った出席簿を叩きながら入って来る)
教師:はーい 皆、席に着いてー!
呂布:(あっ! しまった!)
呂布:(かんがえているあいだにいいそびれちゃった・・・)
呂布:(しょうがない・・・あとにしよう)
武将名: 投稿日:2002/08/19(月)18時33分22秒
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シーン2 授業中の教室
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(教師、教科書を朗読しながら黒板の前を左右にゆっくり歩く)
教師:それで、このような数を「仮分数」と言います。そして仮分数の分子を分
母で割った・・・
(普通に授業を受けている陳宮)
(陳宮、時々ノートに授業内容を書いたり、教科書を読んだりしている)
(一方呂布は何か別の事を考えている)
(手に持ったシャーペンを回したり、ノートを指先で叩いたりしている)
呂布:(なんか、ちがうのよね でもなんだろう?)
(呂布、陳宮と張遼を交互に見る)
呂布:(しずかっていうか、なんていうか・・・)
(呂布が見ている側から張遼は消しゴムを落とす)
(落ちた消しゴムは陳宮の座席まで転がっていく)
(陳宮の足にぶつかる消しゴム)
陳宮:(ん?)
(陳宮、自分の足元を見て、消しゴムを発見)
(陳宮、手にとって消しゴムを眺める)
陳宮:(誰かの落し物でしょうか)
(そこへ張遼が遠慮がちに声をかける)
張遼:あの・・・それ私が落としたの
陳宮:そうですか はい、どうぞ
(陳宮、張遼へ消しゴムを手渡す)
(陳宮の指が張遼の掌に触れる)
張遼:あ・・・
陳宮:どうしました?
張遼:あ 何でない ありがとう
陳宮:いえ
(黒板に向き直る陳宮。おとなしく引き下がる張遼)
(張遼、無言で自分の掌を恥かしそうに見つめている)
(その一部始終を見ていた呂布)
呂布:(あれ? 張遼さんがおとなしくしてる?)
(呂布は小さく手を打つ)
呂布:(あ そういえば!)
呂布:(いつもはもっと陳宮クンとべたべたするのに、きょうはぜんぜんしてない?)
呂布:(このあいだまで陳宮クンにだけ、たいどがちがってたけど・・・)
(呂布は腕を組んで首を傾げる)
呂布:(ううん、きょうもちがうんだけど、きょうはもっとしぜんなかんじがする)
呂布:(いったいどういうことなの?)
(張遼、まだ掌を見ている。ほんのりと頬が赤い)
張遼:(・・・陳宮クンの指、触っちゃった・・・)
武将名: 投稿日:2002/08/19(月)18時33分35秒
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シーン3 昼休み
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(昼食を食べ終わり、クラスメイトと談笑している陳宮)
(人だかりに囲まれ、アイドルのスマイルで応対している張遼)
(呂布、自分の鞄からハンカチを取り出し、陳宮の方へ歩み寄る)
(呂布、陳宮に話し掛ける)
呂布:あの、陳宮クン ちょっといいかしら
(陳宮、呂布方へ振り返る)
陳宮:あ、はい
(陳宮、談笑してたクラスメイトに一言)
陳宮:すいません、ちょっと失礼します
(陳宮、改めて呂布に向き直る)
陳宮:どうも、お待たせしました 僕にご用ですか?
呂布:えっとね、これをかえしにきたの
(呂布、おずおずと両手でハンカチを差し出す)
呂布:はい これ、このあいだのはんかち どうもありがとう
(ハンカチは綺麗に洗濯されている)
陳宮:これはあの時の・・・洗ってくれたんですか?
呂布:うん・・・よごしちゃったのわたしだし
陳宮:ありがとうございます
呂布:ううん、いいの
(陳宮、ハンカチに手を伸ばしかけて、止める)
(陳宮、ハンカチにしわがない事に気付く)
陳宮:あれ? もしかしてアイロンまでかけてくれたんですか?
(呂布、照れ臭そうにもじもじとしながら答える)
呂布:あ、うん わたし、へたっぴだからあんまりきれいじゃないかも・・・ごめんね
陳宮:いえ、そんな事ありませんよ すいません、お手間をかけさせてしまって
呂布:ううん わたし、おせんたくとかけっこうすきだから、ぜんぜんへいきよ
(陳宮、改めてハンカチに手を伸ばす)
(呂布、ハンカチを差し出す)
(ハンカチを握ろうとした陳宮の手が呂布の手と触れる)
陳宮:あ・・・
呂布:あ・・・
(二人とも頬が赤くなる)
(呂布、陳宮の顔を見る)
(陳宮も呂布を見返す)
(しばらくお互いに固まったままになる)
呂布:・・・
陳宮:・・・
(二人とも突然我に返る)
(陳宮、慌てて手を引っ込めて、天井を向く)
陳宮:す、すいません!
(呂布、自分の両手で小さく握って俯く)
呂布:え い、いいの・・・
(呂布と陳宮の様子を人垣の隙間から複雑な表情で見ている張遼)
張遼:・・・
生徒β:どうかしたの?
張遼:え・・?
生徒γ:それで、どう思う?
張遼:ご、ごめんなさい もう一回言ってくれる?
(張遼に改めて語りかける生徒達。適当に相槌を打つ張遼)
張遼:え、うん そうねぇ・・・
(張遼はスマイルだが、陳宮に見せた笑顔と明らかに異なる)
武将名: 投稿日:2002/08/19(月)18時35分09秒
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シーン4 放課後(昇降口・下駄箱)
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(放課後の昇降口、生徒の姿がまばらにある)
(そこへ呂布と生徒Aが一緒にやって来る)
(背中に通学用の鞄を背負っている)
生徒A:ちょっと遅くなっちゃったかな
呂布:そうでもないよ おそうじ、けっこうはやくおわったし
生徒A:これからどうしよっか?
(呂布、歩きながら伸びをする。両腕を上に伸ばし、空を仰ぎ見る)
呂布:ん〜、そうね・・・あれ?
生徒A:どうしたの
(呂布、くんくんと鼻を鳴らす)
呂布:なんか、あめのにおいがする
生徒A:え?
(生徒Aも呂布の真似をして匂いを嗅いでみる)
(生徒A、空を見る)
(空には特に雨の気配はない)
生徒A:そう? 私、よく判らないなあ
呂布:もしかしたら、あめがふるかもしれないよ はやくかえりましょ
(下駄箱の前にやって来る呂布と生徒A)
(呂布と生徒A、各々自分の下駄箱を開いて上履きと履き替えようとする)
(呂布が下駄箱の蓋に手をかけ、開くと中から白い封筒が落ちる)
(封筒は呂布の足元へ)
(封筒に気がつく呂布)
呂布:あら?
(呂布は靴を履き替えながら封筒を手に取る)
呂布:なにかしら これ?
(呂布、封筒を裏返して何か書かれていないか調べる)
(封筒には何も書かれていない)
(呂布の様子に気付く生徒A)
生徒A:ほーちゃん?
(生徒A、呂布が手に持っている封筒を見る)
生徒A:なにそれ?
呂布:なんだろう?
(封筒を開く呂布。中には手紙が入っている)
(呂布、ガサガサと手紙を開いて読んでみる)
呂布:・・・
生徒A:どうしたの? あっ もしかしてラブレター?
(生徒A、ふくみ笑いをする)
生徒A:へぇ〜、ほーちゃんもやるじゃない で、相手は誰? あ、もしかして・・・
(呂布、生徒Aの方へ振り返る。訴えるような目)
呂布:あう〜 それが・・・
生徒A:どうすんの? 断る気?
慮グ:ちがうの むずかしくてよめないの
生徒A:あらら
(生徒A、苦笑い)
生徒A:しょうがないわね 私が代わりに読んであげよっか?
呂布:うん・・・おねがい
(生徒A、呂布から手紙を受け取る)
生徒A:えーと、なになに・・・
(生徒Aが手紙を開く)
(手紙には非常に達筆な文字でなにやら書いてある)
(単体の文字として読める個所も一部あるが、余りにも達筆すぎて文章全体と
しては読めない)
生徒A:んん? 何これ?
呂布:わかんない
生徒A:ごめん、私も読めない・・・
(生徒A、頭を掻いて呂布に手紙を返す)
呂布:ふぇ〜
(頭を寄せ合って考え込む呂布と生徒A)
呂布・生徒A:うーん・・・
(そこへタイミングよく校舎の中から張遼がやって来る)
張遼:あら? どうしたの二人とも
呂布:あっ 張遼さん
生徒A:張遼さんも今、帰り?
張遼:ええ、そうよ
呂布:あ、そうだ ねぇ、張遼さん
張遼:なに?
呂布:あのね、このおてがみ、よめる? わたしにはむずかしくてよめないの
(呂布、張遼に手紙を渡す)
張遼:(よし、予定通り)
(張遼、呂布から受け取った手紙を開く)
張遼:えーと、何々?
(今度はそこへ陳宮がやって来る)
(陳宮、下駄箱に近づいてくる)
(陳宮、呂布たちの姿を見つける)
陳宮:(あれ? 呂布さん達はまだ帰ってなかったみたいですね ん?)
(陳宮、張遼が呂布と一緒にいる事に気付く)
陳宮:(張遼さんが呂布さんと一緒?)
武将名: 投稿日:2002/08/19(月)18時35分26秒
生徒A:どう? 読める?
張遼:あ、何とか読めそう・・・
(呂布、陳宮の姿に気付く)
呂布:あ、陳宮クン!
(その言葉を聞き、張遼は驚いたように振り返る)
張遼:あ・・・
(張遼、何故かとまどった面持ちになる)
呂布:陳宮クン、いまかえるところ?
張遼:(しまった! 陳宮くんが来るなんて)
陳宮:(張遼さんがいますね 何かあったのでしょうか)
(陳宮、下駄箱から靴を取り替えながら答える)
陳宮:ええ そうです 皆さんも帰りですか
呂布:かえるところだったけど、ちょっとね
陳宮:どうしたんですか?
呂布:それが、なにかむずかしいてがみがきてたの
陳宮:手紙ですか
呂布:うん それで張遼さんによんでもらおうとおもって
(陳宮、張遼を見る)
陳宮:張遼さんが?
(張遼、ぎこちなく返事)
張遼:え、ええ・・・
呂布:それでなんてかいてあるの?
(張遼は呂布に促され改めて手紙を読む)
(張遼の表情が緊張する)
張遼:(まずいわね 陳宮くんがいるのに)
張遼:(でも読まないと怪しまれるし・・・仕方ないわね)
張遼:えーと・・・『現況に於我と貴君の対立を、我誠に遺憾に思う処也。か
ような事態を招きし要因について我熟考すれば、其の源は互いの誤解に
よる見解の相違にありとの結論を得たり。
貴君と戦を交えるは我が本意にあらず。我、今後貴君との無用の衝突を
避け、供に栄えん処を欲す処也。以って貴君と改めて縁を結び直したく
我と貴君との交渉の座を用意して候。
若し貴君に騒乱を安んじたもう志、この旨に応ずる意思あらば建設予定
地跡来られたし。 董卓仲頴』
(呂布と陳宮、最後の名前を聞いて驚く)
呂布:え!?
陳宮:(え!?)
生徒A:え? なにそれ?
(張遼、一気に読んで大きく息をつく)
(張遼、相変わらず気まずい表情)
張遼:こ これで全部かな
(呂布、動揺している)
呂布:そ、そうなの ありがとう
(呂布、張遼から手紙を受け取る)
(生徒A、事情を知らない為普通に訊ねる)
生徒A:ねえ、その手紙 何の事を言ってるの?
(呂布はどうにか誤魔化そうとする)
呂布:え! えーと、それは・・・
呂布:(どうしよう? なんていおう?)
(陳宮、すかさずフォローを入れる)
陳宮:うーん、誰かと間違えられたんじゃないですかね・・・内容も訳が解りませんし
(呂布、陳宮に話を合わせようとする)
呂布:あっ そそ そうね! うん、きっとそうだよ!
生徒A:え〜、そうかなぁ〜?
(陳宮、チラリと張遼を見る)
陳宮:(探りを入れてみましょうか)
陳宮:張遼さんはどう思いますか?
(張遼、突然話を振られ、動揺する)
張遼:え!? あ、えーと うん、そうかも知れなくもない・・・かも?
生徒A:ふーん 張遼さんも同じ意見かぁ
呂布:あ、そうだ!
(呂布、唐突に両手を叩く)
呂布:ごめん わたし、ちょっとようじをおもいだしちゃった すぐいかなきゃ!
生徒A:あ、そうなの? じゃあまたあしたね
呂布:うん! それじゃね、みんな!
(呂布、そう言い残し走り出す)
(一旦、立ち止まり振り返って3回手を振り、再び走り出す)
(呆然と見送る生徒A)
生徒A:行っちゃった・・・ほーちゃん、どうしのかしら
陳宮:すみません、僕も用事があるのでこれで失礼します では
(足早に走り去る陳宮)
生徒A:あ、うん さよなら
(無言で見送る張遼)
張遼:(これで、陳宮くんが呂布さんに協力してる事がはっきりしたわ)
張遼:(そして多分、私の正体も気づかれた・・・)
(張遼、複雑な表情)
武将名: 投稿日:2002/08/19(月)18時35分34秒
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シーン5 放課後(学校の裏手)
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(呂布、校門を抜けそのまま学校の裏手へ回る)
(周囲に人影がないのを確認して呂布はポケットから呼び笛を取り出す)
呂布:ここならきっと、だいじょうぶね
(呂布は大きく息を吸い込むと笛を咥える)
(呂布、笛を思い切り吹く。人間には聞こえない音が響く)
呂布:〜〜〜〜〜〜っ!!
(すぐにどこかから蹄の足音が聞こえる)
(呂布、耳を済ませる)
呂布:もしかして 赤兎ちゃんがきたのかな?
赤兎:そうよ
呂布:きゃあっ!?
(赤兎、いつの間にか呂布の隣に居る)
呂布:あー びっくりした・・・
(呂布、胸を撫で下ろす)
赤兎:そんな事より ほーちゃん、どうしたの?
呂布:あっ そうだった! 赤兎ちゃん、これよんで!
(呂布は赤兎に手紙を見せる)
呂布:(しまった! 赤兎ちゃんにはむずかしくて、よめないかも!)
(赤兎、手紙を一読する)
赤兎:成る程、そういう事ね
呂布:ふぇ? も、もしかして、赤兎ちゃん・・・これ、よめるの?
(赤兎、さも当然のように答える)
赤兎:え? ええ、そうだけど・・・どうかしたの?
(呂布、ちょっとショックを受ける)
呂布:ううん・・・なんでもない
(呂布、溜め息を漏らす)
呂布:はうー・・・
呂布:(もっとべんきょうしなくちゃだめね・・・)
赤兎:ねえ ほーちゃんは行くつもり?
呂布:うん
赤兎:たぶん罠よ あいつが自分から停戦したいなんて言う筈ないわ
呂布:やっぱりそうかな
赤兎:そうよ 多分、部下をいっぱい潜ませて襲い掛かろうとするに違いないわ
呂布:でもね、わたし、ほうかんがえたの
(呂布、一旦言葉を区切る)
呂布:これって、もしかして ちゃんすかもしれない
赤兎:チャンス?
呂布:うん おもいきってとびこめば、なにかつかめるかも・・・
赤兎:うーん
呂布:どうかな?
(赤兎、しばらく黙って考え込む)
呂布:・・・
赤兎:(どうしよう? でも罠だとしても、ほーちゃんの武力とあたしの脚力
なら何とか逃げ出せるかしら・・・?)
赤兎:(いや、仮に恆が部下を引き連れてきてれば逆に一網打尽にできるかも)
赤兎:(普通の人なら危険な賭けだけど、ほーちゃんの武力なら、まず大丈夫・・・)
(赤兎、口を開く)
赤兎:解ったわ、行ってみましょ でもイザという時の為、あたしも一緒に行
くわ!
呂布:うん! ありがと!
(赤兎、呂布に背中を向ける)
赤兎:さあ、乗って!
呂布:うん!
(呂布、赤兎に飛び乗る)
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アイキャッチ
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おまけ
武将名: 投稿日:2002/09/03(火)10時20分29秒
呂布リンを貼り付けてる空白です
いつもお世話になっております
再退避の件について検討してみたのですが適当な引越先が思い浮かびませんで
した。
@呂布本体が潰れた時に「退避に呂布難民が殺到するかもしれない」とは思い
ましたが、退避がいつもと余り変わらなかったり、元々出入りしてる人数も少
なかったりで大した影響はないだろうと思って続けた次第であります。
「呂布リンがあるから他の書き込みがやりづらくなっている」という指摘もご
もっともだと思います。ですがもう少しだけ何とか続けさせてはもらえません
でしょうか?
呂布リンの話自体は一応13話で一区切りつけようと思ってます。現時点だと
10話まで進んでいるので、ここまで来たら何とか13話まで続けたいです。
何卒、今しばらくの猶予の時を・・・
と、ここまで書いて思ったんですが、もしかして打ち切りってヤツですか?
(;´Д`)
> 武将名: 投稿日:2002/09/03(火)17時43分33秒
> > まだぁ?ヽ(´ー`)ノma-da-?
> (ρ_;)
たびたび失礼します
呂布リンを貼り付けてる空白です
第10話後半以降の話は「続けていいよ」という感じになるまで一旦保留にし
たいと思うのですがいかがでしょうか
つーか何とか続けさせてください (;´Д`)オネガイシマス
投稿者: 投稿日:2002/12/25(水)13時10分15秒 ■
お邪魔しております。呂布リン貼り付けてた空白です。
ごめんなさい。今日見たら呂布リン.txtが破損してしまいました。
幸い全部が壊れた訳ではないのでなるべく早く復旧させます。
(本当に昨日までは何ともなかったんですよ・・・)
極めて少数の待って頂いてる方、まことに申し訳ありません。 (;´Д`)
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あやしいわーるど@呂布荊州 からの転載をまとめたものです。
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