機動武将まじかる☆呂布リン!(その2)


>   武将名:   投稿日:2002/04/17(水)12時46分25秒  ■  ★  ◆ 

      > 第4回まだぁ?

      「機動武将まじかる☆呂布リン!」
      第4回 『ふしぎなちんきゅうクン(仮)』Aパート
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      シーン1 裏山(その1)
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      (呂布・赤兎と李粛が距離おいて対峙)
      (呂布はおびえながらも勇気を振り絞る)
      呂布:あ、あなた だれっ?
      李粛:こんな所でまた赤兎馬と会うとはな
      赤兎:な、何の用!?
      李粛:ん?なんだその子供は
      赤兎:・・・

      (李粛は薄笑いを浮かべる)
      李粛:まあいい あのお方の命令は『戻って来ればよし、さもなくば始末せよ』だ

      (李粛を睨む赤兎の顔に冷や汗がつたう)
      李粛:俺としては今すぐこの場でお前を始末したいんだがな
      呂布:ね、ねえ赤兎ちゃん、あの人だれ?
      赤兎:玉璽を悪用しようとしてる奴等の一人よ

      (赤兎は呂布の前にかばうように立つ)
      赤兎:(ほーちゃんはまだ戟の使い方を熟知してない)
      呂布:ふぇ・・・ど、どうしよう
      赤兎:(今ここで李粛と一戦交えるのは危険だわ)
      李粛:さぁ、どうする?
      赤兎:今更、あんた達なんかに力を貸すと思ってるの?
      李粛:決まりだな

      李粛:消えろ

      (赤兎は李粛が言い終わる前に、呂布を連れて脇にある林の中へ飛び込む)
      呂布:せ、赤兎ちゃん!?
      赤兎:こっち!
      李粛:待てっ!

      (木々の間を走りぬける呂布と赤兎)
      (すぐ後を追いかける李粛)

      (呂布と赤兎はランダムに走る方向を変えて李粛を引き離そうとする)
      (呂布と赤兎は薮の中へ飛び込んで隠れる)

      李粛:赤兎馬、どこへいった!出てこい!
      (李粛、気づかずに素通りして木々の奥へと姿を消す)

      赤兎:これで少しは時間がかせげるわね
      呂布:赤兎ちゃん、あの人もぎょくじをねらってるの?
      赤兎:そう 正確には狙っているのはあいつが使えている奴なんだけど
      呂布:ど、どうしよう?
      赤兎:できればやっつけたい所だけど・・・今は逃げる事を考えましょう
      呂布:黒い影の時みたいにはいかない?

      (赤兎、首を左右に振る)
      赤兎:あれはまぐれと考えたほうがいいわ
      赤兎:いくらほーちゃんの武力が強くても、ちゃんと使いこなせないと
      呂布:でも・・・ここにずっとかくれているわけにはいかないよ?
      赤兎:隙を見て逃げましょ
      呂布:どうやって
      赤兎:バラバラに逃げるの あたしが囮になるわ
      呂布:えっ
      赤兎:あいつの狙いはあくまであたし だからほーちゃんは逃げられるわ
      呂布:そんな!あぶないよ!
      赤兎:あたしの足ならあいつを振り切れる

      (呂布、涙目になる)
      呂布:そんなぁ・・・
      赤兎:大丈夫だから ね?

      (呂布、しばらく考えてみる)
      呂布:・・・
      赤兎:・・・
      呂布:・・・わかった でも赤兎ちゃんぜったいぶじに逃げてね!
      赤兎:うん、任せて!

      (呂布と赤兎は薮の中から周囲の様子をうかがう)

      赤兎:いい? いくわよ
      呂布:うん
      赤兎:それっ!

      (2方向に別れて呂布と赤兎は同時に走り出す)
      (ガサガサと草木の葉や枝が擦れる音が派手に響く)

      (音に感づいた李粛が反応する)
      李粛:そこか!

      (李粛、音のする方向へ走る)

      (李粛の視界の先に誰かが葉や枝を揺らしながら奥へと去る)
      (李粛、速度を上げて距離を詰める)
      (あと一歩という所まで近づいた所で李粛はおもむろに手を伸ばす)

      李粛:逃がさん!
      (李粛は片手で前方の何者かの襟首をわし掴み)
      (そのまま投げ飛ばす)


 武将名:   投稿日:2002/04/17(水)12時47分03秒  ■  ★  

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      シーン2 裏山(その2)
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      (林の中を陳宮が歩いている)
      (どうやら辺りを眺めて何かを捜しているようだ)
      陳宮:方向はこちらで合っているますね
      陳宮:そう簡単にやられるとは思いませんが、急がないと

      (陳宮、立ち止まり何やら足元で細工をしている)
      陳宮:これでいいでしょう 手間はかかりますがより確実です

      (李粛の「逃がさん!」という声が遠くから聞こえる)
      陳宮:近いですね 予想通りです

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      シーン3 裏山(呂布)
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      呂布:きゃああああぁぁぁっ!?

      (投げ飛ばされた呂布は地面に尻餅をつくように落ちる)
      (『ドスン』という音がする)
      呂布:ひゃんっ!

      (呂布、涙目)
      呂布:あいたたた・・・
      呂布:なんかもう、さいきんこんなのばっかり・・・
      (呂布、近づいてくる李粛に気づく)
      呂布:あっ!
      李粛:お前はさっきの子供! 赤兎馬はどうした!?
      呂布:さ、さあ?
      李粛:力ずくで吐かせてやろうか?

      (地面に尻をついたままの呂布に李粛が近づこうとする)
      (すると李粛の背後の林の奥からガサガサと音がする)
      李粛:そっちか!
      呂布:だめ! 赤兎ちゃん!

      (李粛、林に飛び込む)
      李粛:赤兎馬め!

      (呂布、慌てて立ち上がり李粛の後に追おおうとする)
      (木の陰から陳宮の声がする。但し呂布はそれが陳宮だとはわからない)
      陳宮:そっちへ行ってはなりません

      (呂布は辺りを見回す)
      呂布:だ、だれっ?

      陳宮:・・・
      (陳宮、無言でその場を去り、李粛の去った方向へ音も立てずに向かう)

      呂布:そ、そうだ さっきやったみたいに気配を
      (呂布はしばらくの間、目を閉じる)

      呂布:・・・だれもいない・・・?

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      アイキャッチ
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>   武将名:   投稿日:2002/04/17(水)12時45分38秒  ■  ★  ◆ 

      > あんまりせかして脚本が崩れても嫌なのでのんびり待つよ(´ー`)

      一応、話が破綻しないように気をつけながら1週間で
      だいたい1話分を目標としてやっております(;´Д`)


 武将名:   投稿日:2002/04/19(金)18時42分56秒  ■  ★  

      「機動武将まじかる☆呂布リン!」
      第4回 『ふしぎなちんきゅうクン(仮)』Bパート
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      アイキャッチ明け
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      シーン1 裏山(赤兎)
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      (赤兎が走る。走りながら時々後ろを振り返る)
      赤兎:変ね? 李粛が追って来ない?

      (赤兎、急に立ち止まり周囲を警戒)
      赤兎:何? 今の感覚は?
      (赤兎は首をかしげる)
      赤兎:一瞬だけ、凄い知力を感じたような・・・

      (赤兎、改めて周囲を見る)
      赤兎:李粛を振り切ったにしては早すぎる

      (赤兎の顔に冷や汗が伝う)
      赤兎:しまった! ほーちゃんが狙われた!
      赤兎:いけない!引き返さなきゃ!

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      シーン2 裏山(李粛)
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      (李粛の前方の茂みが揺れ何者かが奥へと去って行く)
      (それを追い李粛は奥へ奥へと入っていく)
      李粛:おのれ赤兎馬! 使命を忘れたか!

      (李粛が更に奥へと分け入っていくとおもむろに視界が開ける)
      (李粛、急に踏みとどまる)
      李粛:ぬうっ!?

      (李粛の足元は崖だった。地面が途切れている)
      (李粛は崖を見ながらつぶやく)
      李粛:あと一歩、いや半歩前に出ていたら落ちる所だった・・・・
      李粛:赤兎馬め、味な真似を どこへ消え失せた?

      (陳宮の声が響く)
      陳宮:本当に赤兎馬がこんな事をするとお思いですか?

      (李粛、狼狽する)
      李粛:何者だ! 姿を現せ!
      (李粛は周囲を見渡すが足元に崖、他は木々と茂みばかりで誰もいない))

      (陳宮は李粛とは対照的に冷静な調子で言葉を続ける)
      陳宮:そのままこちらの言い分を聞いてください
      陳宮:「玉璽探索からは手を引け」とあなたの主にお伝えください

      (李粛、虚空に向かって叫ぶ)
      李粛:そんな要求に俺が従うとでも思ったか!
      陳宮:思います なぜなら貴殿をこの崖まで導いたのは私ですから
      李粛:なにっ!?
      陳宮:あなたをあのまま崖から落とす事は造作もない事・・・
      陳宮:しかし、そうすると伝令役がいなくなってしまいますからね
      李粛:ハッタリを抜かすな!
      陳宮:いいえ、真(まこと)です
      陳宮:まさか貴殿こそ本気で赤兎馬がかような真似をするとでも?

      (李粛、悔しがるが何も言い返せない))
      李粛:くっ・・・!
      陳宮:これであなたでは私に勝る事はできない、とご理解頂けたでしょう
      李粛:貴様! どこの者だっ!?
      陳宮:曹
      李粛:な、なにぃ!?

      (陳宮の声がフェードアウトしていく)
      陳宮:では、確かにお伝え願いますよ・・・

      (李粛、しばらくその場で立ちすくむ)
      李粛:まさか・・・
      (李粛は苦悩の表情を浮かべる)
      李粛:いや、だが万が一という事も・・・
      李粛:忌々しいが念のためだ 御大将にご報告いたそう

      (李粛、林の中へ駆けて行き、いずこかへ姿を消す)


 武将名:   投稿日:2002/04/19(金)18時43分46秒  ■  ★  

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      シーン3 裏山(呂布と陳宮)
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      (呂布、走っては立ち止まる。周囲を見て赤兎を捜す)
      呂布:こまったなぁ さっきの「李粛」って人、どっちへ行ったのかな

      (呂布、気配を読み取ろうと集中する)
      呂布:・・・赤兎ちゃん、ちかくにはいないみたいね・・・

      呂布:どこに行っちゃったんだろう?
      (呂布、歩き出そうとして何かにつまづく)
      呂布:あっ
      (呂布、転びそうになるのを何とかこらえる)
      呂布:ふぅ〜あぶないところだった

      (呂布は足元を見てみる。縄のようなものがある)
      呂布:ふぇ?

      (呂布、縄を持ち上げて、よく観察してみる)
      (縄の一方には棒が括られおり、もう一方は木の枝に結ばれている)
      呂布:んん? なにこれ?

      (呂布が軽く縄を引くと、枝がばねのようにしなった)

      (よく見るとあちこちに似たような仕掛けがある)
      呂布:誰かのいたずらかしら?

      (突如、呂布の前方の薮が揺れる)
      (呂布、ポケットの中の戟を握って身構える)
      呂布:だ、誰かいるのっ?

      (薮の中から陳宮が出て来る)
      陳宮:あれ? 呂布さんじゃないですか

      呂布:陳宮クン!?
      (呂布はポケットから手を抜いて警戒を解く)
      呂布:こんなところでどうしたの?
      陳宮:それが・・・この山に散歩に来てみたら途中で道に迷ってしまいまして
      陳宮:そこで別の道を探そうと林の中へ入ったらますます迷ってしまったのです

      呂布:ふーん そうだったの・・・
      陳宮:すみませんが、出口を教えて下さいませんか

      (呂布、ちょっと考える)
      呂布:(赤兎ちゃんとははぐれたままだけど・・・)
      呂布:(ここで陳宮クンを一人で帰して「李粛」って人
      が出てきたらたいへんかも)
      呂布:(わたしは戟があるからもしかしたら何とかなるかもしれないし)
      呂布:(赤兎ちゃんはまた後で捜そう)

      呂布:いいよ わたしが外までつれていってあげる
      陳宮:本当ですか!? 助かります
      呂布:じゃ、いこっ


 武将名:   投稿日:2002/04/19(金)18時43分59秒  ■  ★  

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      シーン4 裏山出口
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      (林の奥へと続く道がある)
      (その奥から呂布と陳宮が並んで歩いてくる)
      呂布:さあ、ついた ここがでぐちだよ
      陳宮:ありがとうございます ここまで来れば大丈夫です

      (もう太陽が傾いて夕方になっている)
      呂布:でも、陳宮クンが道にまようなんて意外ね
      陳宮:いやあ、僕は結構ドジですから

      (二人とも笑いが込み上げてくる)
      呂布:うふふっ
      陳宮:ははは
      呂布:じゃ、陳宮クン 気をつけてね
      陳宮:はい ありがとうございました

      (呂布、大きく手を振る。陳宮は小さく一度だけ手を振って去っていく)
      (呂布、陳宮の姿が見えなくなると裏山に引き返そうとする)
      呂布:さて、赤兎ちゃんをさがさないと

      (突如、木の陰から赤兎が飛び出す)
      赤兎:その必要はないわ
      呂布:きゃっ・・・? あ、赤兎ちゃん

      (赤兎、安堵の溜め息)
      赤兎:ほーちゃん 無事でよかった〜!
      呂布:あー、急に出てくるからびっくりした・・・ってそれよりもあの「李粛」って人は?
      赤兎:いつの間にかいなくなったみたいで・・・
      呂布:えっ
      赤兎:ほーちゃんもあれから李粛には会ってないわよね?
      呂布:うん、あってないよ あったのは陳宮クンだけで
      赤兎:ちんきゅうくん?
      呂布:わたしのクラスの転入生なの 道にまよったんだって
      呂布:さっきここまで送ってあげたの
      赤兎:そう・・・

      (赤兎、腕を組んで何やら考える)
      呂布:どうかしたの?
      赤兎:うん、あたし『ほーちゃんが李粛に追われてるんじゃないか』って思って
      赤兎:山の中を捜して回ってる時に、”擬兵の計”の跡を見つけたの
      呂布:ぎへいのけい?
      赤兎:簡単に言うと誰かが潜んでいるように見せかける作戦なんだけど・・・

      (赤兎、首を傾げる)
      赤兎:一体、誰がやったのかしら? 李粛?
      赤兎:仮にそうだとしたら何の為に?
      呂布:うーん・・・わからない・・・

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      シーン5 自宅(呂布の部屋)
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      (時間は夜)
      (カメラは呂布のベッドへ近づいて行く)

      呂布:・・・
      (ベッドでは呂布が寝息を立てている)

      (窓辺に立って外を見ている赤兎)
      (空には月と星が出ている)
      赤兎:(今日の一件・・・どうもタイミングが良すぎるような気がする)

      (赤兎は呂布をチラリと見る)
      赤兎:ほーちゃん、気をつけましょうね お互いに

      (呂布の寝顔アップ)
      (楽しい夢でも見ているのだろうか。笑顔が浮かぶ)

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      第4話終了
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 武将名:   投稿日:2002/04/24(水)08時43分41秒  ■  ★  

      「機動武将まじかる☆呂布リン!」
      第5回 『じんちをつくろう!(仮)』Aパート
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      シーン1 移動中のバス
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      (快晴の道路上空からカメラが観光バスを見下ろす)
      (カメラ、バスの側面へ移動。窓際に呂布が座り、クラスメイト達と一緒に乗っているが見える)

      (呂布のモノローグ。視聴者に向かって語りかける)
      呂布:今日は学校のみんなと写生大会です
      呂布:わたしたちはいま、街外れにある史跡公園にいどう中です
      呂布:いつもの教室のじゅぎょうとちがって外で絵をかくので、とても楽たのしみです
      (モノローグ終了)

      (カメラ車内へ移動)
      (車内で呂布が窓側、生徒A通路側に座っている)
      生徒A:ねぇ ほーちゃん
      呂布:なぁに?
      生徒A:ほーちゃんは何を描くかもう決めた?
      呂布:まだ決めてないの 向こうについてから決めようとおもって
      生徒A:そうなんだ 実は私もまだなの

      (後ろの座席からシート越しに生徒Bが声をかける)
      生徒B:そんな事言って、ほんとはお弁当が楽しみなんでしょ?
      呂布:あはっ じつはその通り

      (また呂布のモノローグ)
      呂布:裏山の事件からもう3週間経ちました
      呂布:その間私は戟の練習をして来ましたが
      呂布:あれ以来、李粛って人もその他の玉璽を狙う人もまだ現れず
      呂布:今のところは普通の毎日です
      呂布:でも赤兎ちゃんは『油断しちゃだめよ』と言ってます
      (モノローグ終了)

      (前方の座席に座っていた教師が生徒に向かって)
      教師:そろそろ着くから降りる準備をしなさい
      呂布と生徒一同:はーい!

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      シーン2 駐車場
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      (数台の観光バスが停車している)
      (バスからは生徒達が降車し、並んで歩いている)
      (並んで歩いている生徒の中に呂布と陳宮の姿がある)

      (呂布、身体を伸ばす)
      呂布:んんーっ やっと着いたーっ
      生徒A:ほら、ほーちゃん 集合場所に行こっ
      (生徒Aは駐車場の端にある公園入り口を指差す)
      (指差す先には陳宮がいる)
      呂布:あれ? 陳宮クンだ

      (陳宮、公園入り口にある施設案内板を見ている)
      (小さく、独り言)
      陳宮:ふむ・・・ もしかしたら使えるかもわかりませんね

      (呂布は陳宮を見ながら)
      呂布:陳宮クン、なにしてるのかな?
      生徒A:さぁ

      (生徒B,C,D畳み掛けるように)
      生徒B:ほーちゃん、そんなに陳宮くんが気になるの?
      生徒C:意識しすぎよー?
      生徒D:いくら班が違うからってもう寂しくなったのかなー?

      (呂布、顔を赤くする)
      呂布:え、そ、そういう事じゃなくて!
      生徒B:『そういう事』って何なのかなー?
      呂布:あう・・・
      生徒A:あんまりほーちゃんをからかっちゃダメよ
      生徒D:うふふ ごめんね
      生徒C:皆、そろそろ行くましょ
      (生徒C、呂布の背中を押して移動を促す)

      (呂布、押されながら横目で案内板の方を見る)
      (しかし陳宮の姿はすでにない)
      呂布:(それにしても、陳宮クンなにやってたのかな)


 武将名:   投稿日:2002/04/24(水)08時49分36秒  ■  ★  

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      シーン3 公園内広場
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      (生徒達が各クラス毎に集合している)
      (並んでいる生徒達の前に教師が立っている)
      (教師、集合時間や注意事項等を説明)
      教師:・・・という事で早めに描き終えたら時は残り時間は自由時間。
      教師:そして帰りの集合時間にはこの広場にまた集まること。以上。

      (生徒達がバラバラと移動をはじめる)
      生徒C:どこに行こうか
      呂布:うーん・・・
      生徒D:ねぇねぇ あっちの丘に行ってみない?
      生徒B:良いかもしれないわね 見晴らし良さそうだし
      呂布:じゃあ行ってみよう!

      (呂布が足を踏み出そうとした時、呂布が何かに反応する)
      (画面暗転)
      呂布:(はっ!)
      呂布:(いまの感じはなに!?)

      (呂布、辺りを見回して気配の元を探ろうとする)

      (画面、元に戻る)
      生徒D:ほーちゃん、どうかした?
      呂布:え?
      生徒B:急にキョロキョロして何かあったの?
      呂布:な、何でもないよ
      生徒C:そう? それならいいんだけど・・・

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      シーン4 公園内丘の上(その1)
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      (呂布達が丘の上に立っている)
      (丘の上には芝や草が拡がり地面を鮮やかな緑で埋め尽くす)
      (呂布達の他にも生徒がちらほらと来ている)

      (呂布、感慨深げに)
      呂布:わぁー・・・

      (目の前には公園内を一望できるパノラマが広がる)
      (園内には幾つかの古い建物や、池、砂利で舗装された道等がある)
      生徒A:ここからならよく見えるね
      生徒B:なかなかいいんじゃないの?
      呂布:ここにしない?
      生徒C:そうしましょ

      (呂布達は芝の上に座り絵を描き始める)

      (呂布は描き始めようとして、ふと手を止める)
      呂布:(さっきの気配・・・今は感じないなあ)
      呂布:(この公園の中だと思うんだけど・・・)
      (呂布、公園内をざっと見てみる。するとある一角に目が止まる)

      呂布:ね、ね
      生徒A:なに?
      呂布:あれ、なに?

      (呂布は手に持った筆で方角を指す)
      (指した先には四角い枠だけの形をした建造物がある)
      (枠の一辺には切れ目がある)

      生徒A:んー なんだろ
      (呂布と生徒Aのやりとりを聞いていた生徒Dが割って入る)
      生徒D:ああ、あれは城壁の跡よ
      呂布:へぇ?
      生徒D:戦国時代、あそこにお城を作ろうと計画されたことがあったんだって
      生徒D:でもお金が足りなかったり地理的にお城を作るのに向いてなかったりで
      生徒D:結局作られたのは壁だけだったんだって

      (生徒A、感心して)
      生徒A:ふーん 詳しいね

      (生徒D、照れ笑いする)
      生徒D:えへへ・・・実は陳宮くんに教えてもらったの
      呂布:陳宮クンはものしりなのね
      生徒B:これでほーちゃんの中で陳宮くんの株がまたあがったね
      (呂布は顔を真っ赤にする)
      呂布:え、ええ?

      (騒いでいる呂布達を通り過ぎてカメラは城壁跡へズームイン)
      (よく見ると壁の側に誰かがいる)

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      シーン5 公園内城壁跡
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      (陳宮が壁を触ったり叩いたりしている)
      (陳宮、壁沿いに数歩移動し、同じ事を繰り返す)

      陳宮:壁の内側との出入口はあそこの一箇所のみ・・・
      (陳宮、満足そうに頷く)
      陳宮:これなら使えそうです
      陳宮:舞台の準備は出来てますから次は役者を揃えないと・・・


 武将名:   投稿日:2002/04/24(水)08時53分22秒  ■  ★  

      ------------------------------------------
      シーン6 公園内丘の上(その2)
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      生徒C:みんなどのくらい描けた?
      生徒D:私、終わったわ
      生徒A:私も
      呂布:おわったよっ
      生徒B:私も今ちょうど今終わり

      (生徒C、腕時計を見る)
      生徒C:ね、そろそろお昼にしない?
      生徒B:賛成!

      (呂布達は車座に座って弁当を広げようとしている)
      (呂布、幸せそうにニコニコしながら弁当箱の蓋を開けようとする)

      呂布:うふふっ お外で食べるのっていいよね
      生徒A:そうね・・・あら?

      (陳宮は探し物でもあるようにキョロキョロと周囲を見ながら歩いてくる)
      生徒B:あっ 陳宮くんだ
      呂布:ほんとだ 陳宮クーン!
      (呂布、大きく手を振る。陳宮、呼ばれて呂布を見る)
      陳宮:あっ 呂布さん

      (陳宮、呂布の方へ歩いてくる)
      陳宮:皆さんはここで昼食ですか?
      生徒C:そうよ ここって結構見晴らしがいいわよ
      陳宮:それはよかったですね
      呂布:あの、陳宮クンはなにをしてるの?
      陳宮:実は、班の皆とはぐれてしまったんですよ 皆さん見かけませんでしたか?
      生徒B:う〜ん この辺りじゃ見てないけど・・・
      陳宮:そうですか・・・
      (陳宮、困った表情をする)
      陳宮:さて、どうしたものでしょうか・・・
      生徒D:陳宮くん、お昼食べた?
      陳宮:いえ、それがまだなんですよ 班の皆と食べようと思ってたんですが

      呂布(そうだ!陳宮クンをさそってみようかな)
      (呂布、他の生徒と話している陳宮の横顔を見る。呂布の顔が途端に赤くなる)

      呂布:(や、やだ さっきみんながへんなこと言うからドキドキしてきちゃった)
      (呂布は自分の気持ちをとりあえず友達のせいにする。顔を赤くして胸を押さえる)

      呂布(こ、このままじゃ ダメ! 落ち着こう!)
      (呂布、覚悟を決めるため一回小さく深呼吸)
      呂布(よしっ)

      呂布:あ、あのさっ 陳宮クンっ!
      陳宮:はい?
      呂布:も、もし よかったら わたしたちと
      陳宮:え?
      呂布:おべんとうを

      (生徒A、小声で呂布にささやく)
      生徒A:ほーちゃん、がんばれっ

      呂布:いっしょに たべない?
      呂布:あの べつに いやだったら いいのっ
      (陳宮、顔に涼しげな笑みを浮かべる)
      陳宮:はい ご一緒させていただきます
      呂布:・・・え?
      陳宮:そこに座らせてもらっていいですか?
      生徒A:どーぞ どーぞ!


 武将名:   投稿日:2002/04/24(水)08時53分43秒  ■  ★  

      (陳宮は呂布のとなりに座る)
      陳宮:お隣、失礼しますね
      呂布:とと、とんでもない!
      生徒B:むしろ大喜びって感じ

      (生徒C、調子を合わせて頷く)
      生徒C:そうそう
      (その瞬間、陳宮は身体を硬くする)
      陳宮:!

      (呂布、不思議そうにそれを見る)
      呂布:陳宮クン・・・どうかしたの?
      陳宮:いえ、何でもありません

      生徒D:それじゃあ食べましょっ
      (各自、弁当を食べ始める。呂布達がお互いのおかずを交換しつつ食べている)
      生徒A:ほーちゃんのおべんとう奇麗ね
      呂布:そう?ありがと じつはわたしがじぶんで作ったの
      生徒B:へー ほーちゃんお料理できるんだ
      呂布:むずかしいのはまだだけど、かんたんなものなら
      生徒C:じゃあさ おかずの交換しない?
      生徒D:いいわね そうしましょ

      (陳宮が弁当を取り出す。コンパクトな飾り気の全くない弁当)
      (弁当というよりは携帯食料)
      生徒B:へぇー 陳宮くんのお弁当って面白いね
      陳宮:そうですか?
      呂布:あの、わたしのおかずすこし食べる?
      生徒C:陳宮くん、食べてあげて ほーちゃん喜ぶから

      呂布:あうぅ・・・
      (呂布、真っ赤になって俯いて黙る)

      (陳宮、微笑)
      陳宮:では、せっかくですから頂きます
      呂布:う、うん すきなの食べていいから

      (陳宮、おかずを一つつまんで口へ運ぶ)
      陳宮:とてもおいしいです
      呂布:あ、ありがと・・・えへっ

      生徒A:ところで陳宮くん、どの辺りで班の人とはぐれたの?
      (陳宮は城壁跡を指差す)
      陳宮:あの辺りです 絵を描き終えて歩いていたらいつの間にか・・・
      生徒D:そうなんだ
      呂布:ねぇ、みんな お昼食べおわったら、陳宮クンの班の人をさがしに行かない?
      生徒A:いいわよ
      生徒D:どこから捜そうか?
      生徒C:うーん、城壁跡からもう一度見てみない?
      呂布:そうね
      陳宮:皆さん、ありがとうございます

      陳宮:(予定通りですね・・・)

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      アイキャッチ
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>   武将名:   投稿日:2002/04/30(火)12時58分42秒  ■  ★  ◆ 

      > Bパートまだぁ

      「機動武将まじかる☆呂布リン!」
      第5回 『じんちをつくろう!(仮)』Bパート
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      シーン1 公園内城壁跡(外側・その1)
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      (呂布、陳宮、生徒達が壁の外側を歩いている)
      生徒D:近くで見ると結構高くて大きい壁なのね・・・
      呂布:ほんと これなら敵に攻められても大丈夫ね
      生徒A:それにしても・・・どこに行っちゃたのかなあ

      (陳宮、おずおずと申し出る)
      陳宮:あの、手分けしてみるのはどうですか?
      生徒B:そうね、同じ所に固まるよりもその方がいいかも
      生徒C:じゃあ、後でもう一回ここに集合しましょ

      陳宮:では僕は呂布さんとこの辺りをもう少し捜してみます
      生徒D:私達はあっちへ行ってみるね
      (生徒C、Dが去って行く)
      生徒B:私達も捜してくる
      (生徒A、Bは反対の方向へ)

      (呂布と陳宮だけがぽつんと立っている)
      呂布:みんないっちゃった・・・ね
      陳宮:そうですね

      (呂布、陳宮の顔を見る)
      (陳宮と視線が合ってしまい真っ赤になって顔を背ける)

      呂布:(はうぅ〜)
      呂布:(なんかへんに意識しちゃうよぉ〜)

      (そんな呂布とは対照的に落ち着き払った陳宮)
      (陳宮、腕時計を見る)
      陳宮:(そろそろいい頃合いですね)
      陳宮:呂布さん
      呂布:は、はいっ
      陳宮:呂布さんは城壁の内側を見てもらえませんか?
      陳宮:僕は外側を見てみます
      呂布:うんっ わかったっ
      陳宮:そこの先で一箇所、壁が崩れて中に入れますから
      呂布:はーい

      呂布:あ、ここだ
      (呂布、城壁の一箇所だけ切れた所を見つける)
      (案内板があり『城壁内出入口 狭いためご注意下さい』とある)
      呂布:けっこう幅がせまいのね・・・これじゃ一人ずつしか通れないわ
      呂布:それにこの壁、かなり厚さある・・・

      (陳宮、呂布が城壁の内側に入る姿をみて呟く)
      陳宮:これで主役は準備完了です・・・後は脇役の方ですね
      陳宮:陣立てとしてはいささか不恰好ですが
      陳宮:その分が役者さん達に頑張って貰いましょう


 武将名:   投稿日:2002/04/30(火)12時59分11秒  ■  ★  

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      シーン2 公園内城壁跡(内側・その1)
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      (城壁の内側はかつて整地された跡が残るままで建造物は何もない)
      (ただ一つ、観光用の大きな案内板だけが跡地の真ん中にポツンとある)

      (呂布、中を見回すが誰もいない)
      呂布:まさかとは思うけど、いちおう案内板のむこうがわも見てみようっと

      (呂布、案内板の向こう側に回ってみる。誰もいない)
      呂布:やっぱりいないよね・・・

      (呂布、ぐるりと周りを取り囲む高い壁を見る)
      呂布:なんだか・・・壁に閉じ込められたみたいなかんじ・・・

      呂布:とりあえず、陳宮クンの所へ行こうっと
      (呂布が足を踏みだそうとしたその時)
      呂布:これは・・・裏山の時と同じかんじ!
      呂布:だれかがきてるわ! すぐちかくに!

      (呂布は城壁の切れ目に向かって走る)
      (切れ目に近づくにつれ外から声が聞こえる)

      李粛:この辺りのはずだ!胡軫、華雄!
      李粛:二人ともよく捜してくれ!
      胡軫:おうよ!
      華雄:うむ!

      (外に出ようとした呂歩は、一旦壁の切れ目に身を隠す)
      呂布:(あれは間違いなく李粛って人・・・)
      呂布:(ふぇ〜ん 今度はなかまをつれて来てるよ〜)

      (呂布、何かに気づいたように)
      呂布:そうだ!陳宮クン! だいじょうぶかな!?

      (徐々に李粛達の声が近づいてくる)
      呂布:えと、えと、どうしよ
      (呂布が迷っている間にも李粛、胡軫、華雄は近づいてくる)

      呂布:と、とりあえず中にもどろっ
      (呂布、城壁の切れ目を内側に向けて引き返す)


 武将名:   投稿日:2002/04/30(火)13時00分34秒  ■  ★  

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      シーン3 公園内城壁跡(外側・その2)
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      (李粛、胡軫、華雄は壁の切れ目に来る)

      李粛:なんだ、これは
      (李粛、何気なく切れ目を覗く)
      (李粛の視線の先には奥へ行こうとする呂布がいる)
      (李粛、壁の切れ目に向かって)
      李粛:あっ!お前はあの時の子供!
      呂布:わわっ 見つかっちゃった!
      李粛:待て!

      (胡軫と華雄、李粛に近づく)
      華雄:どうかしたのか?
      (李粛、壁の切れ目の奥を指差して)
      李粛:あの子供は前に言った赤兎馬と一緒にいたヤツだ!
      胡軫:何だと!?
      李粛:きっと玉璽の事を何か知っているに違いない!
      胡軫:よし 俺に任せろ

      (胡軫、切れ目に身体を滑り込ませる)
      胡軫:う、狭い・・・
      華雄:やむを得ん 一人ずつ通ろう
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      シーン4 公園内城壁跡(内側・その2)
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      (呂布が壁の切れ目から身体を出す)
      (呂布、ポケットに手を突っ込み何やら取り出す)
      呂布:あった!
      (呂布の手には小さくなった戟、そして笛がある)

      呂布:赤兎ちゃんふが『もしもの時は思いっきりこれを吹いてね』
      呂布:って渡してくれたけど・・・

      (呂布、大きく息を吸いこみ、笛を咥える)
      呂布:・・・・・・・・・!
      (音が出ない)
      呂布:な、なによこれ!なんにも音がでない!

      (胡軫、華雄、李粛の順で通過中)
      胡軫:華雄、李粛! 隙間の向こう側に例の子供がいるぞ!
      李粛:よし、そのまま進め!


 武将名:   投稿日:2002/04/30(火)13時01分23秒  ■  ★  

      呂布:あうぅ ど、どうしよう
      (呂布、手に握られている方天画戟を見る)
      呂布:こうなったら・・・

      呂布:戟よ、大きくなって・・・
      (戟は輝きつつ元の大きさへ)

      呂布:よ、よしっ、いくわよ
      (戟は戦闘用の姿へ)

      (呂布が戟を構えるのと同時に胡軫が抜け出ようとする)
      胡軫:ぬうっ 戟だと! ちょこざいな!

      (呂布、目を閉じて攻撃)
      呂布:えいっ!

      (胡軫はまだ身体が半分壁の隙間にある)
      (呂布が上段から戟を振り下ろす)
      (胡軫の頭に真上から戟の柄が当たる。胡軫、声も立てず一撃でのびる)
      (胡軫は壁の出入口を塞ぐような形になる)
      呂布:あ、あれ?あたった?
      華雄:胡軫よ、どうした!

      (そこへ赤い影が城壁を飛び越え中へ)
      呂布:あ! 赤兎ちゃん!
      赤兎:どうにか間に合ったみたいね!
      華雄:あっ! お前は赤兎馬!

      (状況がつかめず苛立つ李粛)
      李粛:何があった!ここからじゃ全然見えんぞ!

      華雄:胡軫が! 赤兎馬が!!
      (のびた胡軫を押しのけるようにして華雄が這い出ようとする)

      (そこへまた呂布が一撃。今度は横に殴る)
      呂布:えいっ!
      (華雄も呂布の一撃で沈黙する。崩れる華雄の身体)

      (華雄が倒れたおかげで李粛はようやく視界を確保)
      (倒れている胡軫と華雄、そしてその向こう側の呂布と赤兎)
      李粛:ぬおっ! 何という事だ!

      (呂布、虚勢を張る。足が微妙に震えている)
      呂布:へ、へへーん!
      呂布:この3週間、わ わたしだって練習したもんっ!
      李粛:く、くそっ!
      呂布:ど、どう? ま、まだやる気?
      赤兎:あんた達、この子を甘く見ない方が身の為よ


 武将名:   投稿日:2002/04/30(火)13時01分45秒  ■  ★  

      (呂布、赤兎の両名と5秒間睨み合うと李粛)
      李粛:畜生!覚えておれ!
      (胡軫、華雄を引きずるように四苦八苦しながら逃げていく李粛)

      (李粛の姿が消えてからしばらくして)
      赤兎:・・・どうやら行ったみたいね

      (呂布、途端にその場にへたり込む)
      呂布:はぁ〜・・・たすかった・・・
      赤兎:やれやれ 3人がかりで来るとはね

      (呂布、赤兎を泣きそうな顔で睨む)
      呂布:赤兎ちゃん!
      赤兎:な、なに?
      呂布:なによ〜この笛〜 ぜんぜん音がしないじゃないの〜!

      (赤兎、吹き出して笑う)
      赤兎:あははははっ
      呂布:もぉ〜 なにがおかしいのよ
      赤兎:ご、ごめんなさい! あははっ
      赤兎:あのね、それって人間の耳には聞こえない音がする呼び笛なの
      呂布:え・・・そうなの?
      赤兎:だから音が聞こえなくてもいいのよ
      赤兎:それにあたしはちゃんとここに来れたでしょ?
      呂布:・・・うん
      呂布:でも、赤兎ちゃんはおうちにいたはずでしょ?
      呂布:ここまで来たのってはやすぎない?

      (赤兎、胸を張る)
      赤兎:これでもあたしは『一日千里を走る』のよ えっへん!
      呂布:ふぇ?せんりって・・・えーと・・・
      赤兎:この世界では大体3000キロって所かな?
                ※↑一里=3キロ計算 違ってたらごめんなさい
      呂布:赤兎ちゃんって・・・すごいんだねえ・・・

      (遠くから陳宮の呼び声)
      陳宮:呂布さーん・・・どこですかー?

      呂布:いっけない!陳宮クンといっしょだったんだ!
      赤兎:あたしは一旦隠れるわ! ほーちゃん、また後でね!
      (赤兎、城壁を軽々と飛び越え姿を消す)


 武将名:   投稿日:2002/04/30(火)13時02分13秒  ■  ★  

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      シーン5 公園内城壁跡(外側・その3)
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      (呂布、壁の切れ目を抜けて外側へ)
      (呂布が外へ出た所でちょうど陳宮と鉢合わせ)
      陳宮:ああ、呂布さん そこにいたんですか
      呂布:う、うん
      陳宮:それで、どうでしたか?
      呂布:あ、何とか追い返し・・・あわわ
      陳宮:え?
      呂布:ううん、誰もいなっかたよ
      陳宮:そうですか・・・

      (今度は遠くから生徒Aの呼び声)
      (生徒A以外にもB,C,D)
      (そして陳宮班のメンバーである生徒1、2、3、4が一緒)
      生徒A:ほーちゃーん! 陳宮くーん!
      生徒1:おぉーい! 陳宮ー!

      陳宮:皆さんが見つけてくれたみたいですね
      呂布:そうみたいね よかったね、陳宮クン
      陳宮:ええ、良かったですよ・・・色々と
      呂布:?
      (呂布と陳宮の二人のもとへ生徒達が集まって来る)

      生徒1:陳宮、ここにいたのか 探したんたぞ
      陳宮:どうもお手数をおかけしました
      生徒A:あのね、他の皆も陳宮くんの事、探してたんだって
      陳宮:そうだったんですか どこかですれ違ってしまったんですね
      生徒2:なんかさ、陳宮がずっと一緒にいるような気がしてさ
      陳宮:でもまた合流出来てよかったです

      生徒3:そうだ!せっかくこれだけ人数が集まったから何かして遊ぼうぜ!
      生徒C:いいわね そうしましょ
      呂布:なんかへんなことがあったぶん、楽しみましょ!
      生徒B:変な事?
      呂布:あ、ううん なんでもないの
      生徒4:じゃあ、あっちの原っぱに行こうぜ!

      (一同移動開始。呂布は先頭を切って歩く)
      (すると陳宮が生徒1の背後に近づく)
      陳宮:あれ? 背中に何かついてますよ
      生徒1:え、マジ? 陳宮、取ってくれよ
      陳宮:はい

      (陳宮、すばやく生徒1の背後から紙のような物を取る)
      (そして取った紙をそのままポケットに突っ込む)
      陳宮:取れました ただのゴミでしたよ
      生徒1:ありがとな

      (しかし紙はポケットからこぼれ落ちてしまう)
      (紙は水溜まりに落ちる)

      (一同が通り去ったしばらく後に赤兎が現れる)
      (赤兎は水溜まりに落ちている紙を拾い、表情を険しくする)
      赤兎:これは・・・・!?

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      第5話終了
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あやしいわーるど@呂布 & @呂布荊州 からの転載をまとめたものです。


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