詩日記(仮) <ダーザイン詩集>


  投稿者:だ   投稿日:2001/03/11(日)22時31分58秒   ■   ★ 

      南米帰りの友人が 
      土と光の匂いをまとい訪ねてきた日のこと 土産は 
      幾つもの見知らぬ異郷のお話と 太陽神のペンダント
      パタゴニヤの荒野では 嵐に行き暮れ
      アンデスの稜線でピトン替わりに打ち込んだのは 
      魂の形をした光の楔 そんな話を
      更けていく夜の中で ひとりこの箱の中で思い返すと
      過ぎたことは皆 幻のようにも思えて
      誰か見知らぬ者の 記憶のようにも思えて
      ちびりちびりとウイスキー舐める 肝硬変の老猫は
      春まだ遠い北の辺土の一隅で まるくなるのも億劫で
      薄目を開けて虚空に見つけた 透明なものにも無関心で
      僕は遠い記憶を呼び覚まし 太陽の石に火を灯してみたのだけれど
      星明りもない真っ暗な街道を 炬火を掲げ何処までも行けば 
      夜の果ての見知らぬ街で 執り行われていたのは
      誰の葬儀

      屍は鳥にくれてやる


  投稿者:ダーザイン   投稿日:2001/05/11(金)22時28分43秒   ■   ★ 

      深い深いビルの奥の谷底で 見上げた空の青みの中に
      真っ暗な宇宙 落ちていく鳥の軌道 
      限りなく光の速度に寄り添い 遠ざかっていく風景 
      頑なな孤独の中に打ち上げられた 神の溺死体

      白昼の底でうごめく者たちの気配 死すべき時と場所

      神の腐敗した死体が 下水に流れ込む見知らぬ夕べ
      ビルの影には血が溜まっている 
      花開く鮮烈な赤 やおら咲きいずる無の咆哮 
      いのちのどす黒い影が 雨に濡れたアスファルトの黒みの中に
      しみこんでゆく しみこんでゆく

      誰もいないキリコ通りには 遠くこだまする微かな叫び 
      無に触れた形而上学者の 暮れていく憂鬱


  投稿者:だーざいん   投稿日:2000/08/26(土)00時29分59秒   ■   ★ 

       今日はとっても静かだね。 誰も来ないと寂しくて、気付くとディックを握っ
      ていたりするのがまた寂しくて、今夜はちょっと鬱ですよコノヤロウ。
      ルイルイ氏は刑務所に収監されたのでありましょうか、或いはポッケにナイフを忍
      ばせ夜の巷を彷徨しているのでありましょうか。
      て氏は爆裂電波詩道の探求にもくたびれてママンの子宮、白い病棟に帰ったので
      ありましょうか。
       かく言う私もチョッとくたびれた気分です。就職活動する気力も全く沸きませ
      んな。廃滅ヤロウは浮浪者街道まっしぐらですよコノヤロウ
      そんなわけで古いし詩を一つ

              真夜中も過ぎて

      真夜中も過ぎて 寝付けぬ床から起き上がると
      下弦の月が 閉ざされたカーテンの隙間から忍び入り
      僕の頭上に光の帯を作っていた
      きわどく透き通った者たちが 光の海を漂っている
      その光景は 慣れ親しんだ雪景色をではなく
      水槽のぬるんだ明るみを漂う プランクトンをイメイジさせた

      眠れぬ夜毎 どこか遠い所へと思いははせる
      寂しい峠へ 見知らぬ海辺へ
      だがどんな所なのだろう 遠いところとは
      どんな峠 どんな海辺なのだろう

      真夜中も過ぎて 時には遠い所へと車を走らせることもある
      春まだ遠く 凍てついた峠の路面は アーク灯の光の下で
      ちらちらと危うげな明かりを放っていたりする 或いは
      明けきらぬ海辺に打ち上げられた流木の上を カモメが
      音もなく輪舞していたりする

      遠い所とはここなのか 或いは他のどこかなのか

      真夜中も過ぎて 今日は
      とうに明日になった今日は
      国道沿いの電話ボックスに車をつけた

      受話器を取る手に真空が触れる
      押すべきダイヤルが思い浮かばない
      押し当てた耳には
      どこか遠い所から
      空無の信号が 送られていた 


 投稿者:だーざいん   投稿日:2000/07/30(日)22時49分57秒   ■   ★ 

           鳥は自由に飛ぶ

      鳥は自由に飛ぶ
      一本の線によって隔てられた空間を
      風使いのグライダーのように滑空し
      大気をはらんだ凧のように静止し
      熊蜂のように羽ばたいて流れの外に飛跡を残したりして
      そして時には それら小さな者たちは
      烈風の中の紙吹雪のように 空間のあちらへこちらへ
      散りじりに打ち捨てられたりもする

      今日 老人ホームは海辺の散歩
      風の強い午後 砂粒が頬を打った
      大砂塵という映画があったね どんなお話だっただろう
      介護福祉の実習生が 戯れにおばあさんの足に砂をかける
      どう あったかくて気持ち良いでしょう

      雲がちぎれて流れていった 砂粒が目に入る
      半ば砂に埋もれかけた空き瓶の口が 風を受けてびょうびょうと鳴る
      カモメはカモメ
      カモメよカモメ
      籠の中の鳥は 一体いつ出会うのだろう

      実習の子がおばあさんの足の上の砂を払う
      ちょっとボケたおじいさんが その傍らで砂をつかみ 埋め戻そうとする
      まあ もう砂かけないでと彼女は笑った
      帰る時間だから屈履いてバスに乗りましょう

      まだ埋めてくれなくてもいいんだよと おばあさんも笑った

      風の強い午後だった
      閑散とした海辺
      横たわるからだの上を 砂が流れていく
      砂浜の砂の上に
      打ち上げられた貝殻の曲面に
      閉ざされた海の家に
      置き忘れられた境界の旗の上に そして
      波打ち際に佇む人々の上に
      飛砂が 一枚の膜を作っていった

      鳥は自由に飛ぶ
      一本の線によって隔てられた空間を
      風使いのグライダーのように滑空し
      大気をはらんだ凧のように静止し
      熊蜂のように羽ばたいて流れの外に飛跡を残したりして

      そして時には 砂浜の砂の中に
      飛ぶ鳥の飛影が 化石していたりする


 投稿者:だーざいん   投稿日:2000/08/06(日)14時17分09秒   ■   ★ 

         ボイジャー

      どこか遠くの知らない国で
      雪がしんしん降っている

      大きな街の片隅で
      人と人が出会う

      どこか遠くの知らない町で
      風がヒューヒュー吹いている

      大きな街の片隅で
      男がひとり
      生きる望みを見失う

      遠くの山の向こうでは
      桜草が咲きみだれ
      子供たちの明るい声が
      光射す野にこだまする
      明日も今日と同じ一日

      遠い異国の丘の上では
      男がひとり
      狙撃主に打たれる
      神様に
      家族のことを頼むいとまもなかった

      遠い島の波打ち際で
      男がひとり船を出す
      夕暮れの海に
      静かに櫂さし
      どこか遠い所へ
      ここではないどこかへと

      冥王星の向こうでは
      寂しい目をした航海者が
      出すあての無い手紙を書いている


  投稿者:だーざいん   投稿日:2000/08/08(火)00時05分51秒   ■   ★ 

         さっぽろ

      僕らは
      風に吹かれて転がっていた
      緩やかなこうばいを
      穏やかな海の背を
      蝶のように
      魚のように

      川向こうの工場の
      煙突から立ち昇る煙が
      午後の柔らかな日差しの中でゆらぎ
      失われたものの影が 煌く

      緑の堤防を下り 
      落葉樹のアーチをくぐる
      川辺に降り立つと
      綿毛をまとった川柳の種子の
      その無辺際の密度が 
      空の青みに融けこもうとしていた

      しんしんと 
      えいえんの降る街 
      僕はまだここにいます


 投稿者:だーザイン   投稿日:2000/08/11(金)22時04分47秒   ■   ★ 

        夏の終わりに

      海辺を行くその道は
      浜麦の草原に埋もれようとしていた

      誰も訪れる者のない
      茫洋とした藁色の広がりの中に

      絶え絶えに続く
      一本の白い廃道

      倒れ伏したアザミの萼に
      今夜あたり
      降り積もるだろう

      宇宙塵が


  投稿者:だあざいん   投稿日:2000/08/15(火)22時09分34秒   ■   ★ 

          盆の陽

      アパートの向こうの小さな土手の上を
      老夫婦がゆっくりと歩いていく
      日傘が一本
      盆の陽に映える

      久しぶりの雨の翌日
      今日は涼しい風が吹いている
      今年は暑い夏だった

      今年も 豊平川の花火は見なかった
      休暇は 道北の見渡す限りだれもいない浜辺に立ち
      日中は笛の練習
      日が落ちると テントの中で
      出すあての無い手紙を書いた

      海は茫々
      野は茫々 などと

      ひとしきり吹奏が終わるのを待ち
      二羽のカモメが飛来する
      カモメよカモメ
      僕の演奏はお気に召しましたか
      カモメよカモメ
      おまえたちは 何処から来てどこへ行くのか

      老夫婦は窓枠の外に消え
      川柳の枝が
      風を受けてそよいでいる


  投稿者:ダーザイン   投稿日:2000/08/17(木)23時32分12秒   ■   ★ 

         デバイス無しで

      その者は
      巨大なパラボラの上で星を見ている
      まぶたの裏に宇宙塵をためて
      デバイス無しで光年の彼方に送る
      手旗信号

      何者も訪れることのなかった
      砂漠の避暑地のように
      打ち捨てられたいでたちで

      夜よ流れていけよ
      ここではないどこかへと

      薄雲の向こうで月が虹の光輪をまとい
      屍の王が夜のマントを翻す

      死亡したえいえんが
      空ろなまなこを見開いていた


日記   投稿者:だ   投稿日:2001/01/30(火)23時21分22秒   ■   ★ 

      枕もとに林檎を置いてベッドに入ったら
      とても良い匂いのする夢を見ました
      ゆるゆると優しい光の降る秋の疎林に
      色とりどりのセロファンに包まれたキャンディーが
      スローモーションで降ってきて
      僕の足元を埋めるのです
      今日は一日良い気分でした


 投稿者:d  投稿日:2002年05月17日(金)03時00分38秒 ■ ★

      @ノ”
      かたつむりは
      えいえんに
      えいえんに
      たどりつきませんでした

      おやしみ


〜(´ー`)〜  名前:ダーザイン  2002年5月08日(水) 22時46分15秒 [87]  ■  ★ 

      ねこじゃらしを持って夜空を散歩していたら
      土星の奴が現われてクネ〜(´ー`)〜クネするので
      おいこら輪っかんぼう叩くぞと脅してやると
      土星の奴め お月様の後ろに隠れ
      こそこそ輪っかを取り替えて逃げたようです 


 投稿者:ダーザイン   投稿日:2000/08/18(金)20時32分50秒   ■   ★ 

      投函されない手紙

      登らなかった丘
      立たなかった海辺

      唄わなかった唄
      語られなかった言葉

      消えていく風景


  投稿者:ダーザイン   投稿日:2000/08/19(土)23時03分14秒   ■   ★ 

          明るみの中で

      暗い雲海の下に伏せる冬枯れの野に
      一筋の光の帯が差し込み そこだけ
      和やかな秋の日の名残のように
      優しく済んだ明るみがある

      そんなふうに
      人の美も 蔭りの中に現れる
      あそこでまどろむことが出来たならと

      でもそれは個人的なお話
      疲れた心の風景だ

      日だまりには冷光が忍び寄り
      晩秋の枯れ野は足早に 
      冬へと傾斜していくだろう

      誰の心に触れることもなく 消えていく
      一遍のつたない物語のように

      それでもやはり 微笑むものがあるのです
      心の草地の 小さな明るみの中に

      存在の 無の顔と共に


  投稿者:だ   投稿日:2000/08/24(木)19時56分14秒   ■   ★ 

         あの者の

      あの者の凍結した顔を 酔った手の一撃が打ち据える 凍裂台地
      分割された砕片を散々に運ぶ ブリザード
      幾重もの拒絶の身振りが 白の上に白を重ねる

      風が播種する 無の苗床

      再び酔った手が 狂乱の面持ちで現れる
      アレは何処だと 
      アレは誰の所有でもない 俺のものでないならばと

      ねんごろな根雪の下を 気の早い水が流れ出すとき
      解凍した切片が 再び運ばれていく
      時機を逸した未来へと

      蟻たちの行進

      そしてとある8月の後刻 焦熱の巷に 再びあの者の顔が現れよう
      高層ビル群のガラス壁に あの者の分割された巨大な顔が 映写されよう
      むせ返る猛暑に放心のていの者どもの上に
      あの者の
      分かたれた顔が


 投稿者:だ   投稿日:2000/08/24(木)21時36分40秒   ■   ★ 

          ストーカー

      その人が何処にいるか知っているか

      がらんとしたヨーロピアンシアターの空席の中に
      深夜あてどなく車を走らせる者のサイドシートに
      夜毎覗き込まれる望遠鏡の一億光年の彼方に
      放映終了後のブラウン管の中に

      白昼の大道り公園で自死について考える者と共に
      狂気への道すがら 存在と無 存在と無とつぶやく者と共に

      存在しない場所に吹き荒ぶ寒風の中に
      存在しない場所に射し込む冷光の中に

      永久凍土の中に

      その者はいる
      何処にもいないその者は


  投稿者:だーざいん   投稿日:2000/08/26(土)22時48分30秒   ■   ★ 

         言葉

      朝露に濡れた道を
      金色に光る
      なだらかな稜線へとたどる

      うつむいた桜草が
      風にふるえ
      太古の海を弔ってきた
      アンモナイトが一つ
      朝日を受けた岩の間に割れ落ちて
      失われた鐘の音
      方解石の白が煌く

      丈低い千島笹を踏みしめて
      幾つもの藁色の丘を越え
      国境稜線へといたる途上
      どの丘の上にも
      ただ茫洋と
      空だけがあった

      風に吹かれて所在無く
      透き通っていくこのからだ
      このこころ

      遥かな青みの向こうには
      絶対零度の真空が
      身投げする者の瞳のように
      黒々と見開かれている

      何もありはしないのだと
      思いきめてなお
      紡がずにはおれぬ言葉があった

      あなたはと


 投稿者:だ   投稿日:2000/08/30(水)21時37分26秒   ■   ★ 

      >ルイルイ
      大丈夫かルイルイ
      自殺はかまわんが殺しはやめれよ
      脳みそは腐ったら犬の糞と取り替えれば良い
      よっぽど上等だから
      おれのはとうに廃棄物最終処理場で拾ったやつに取り替えてる

        永遠の相の下に

      切断し 断絶し 絶望し
      望郷する金属片
      絶えざるリンパ液の分泌に
      乾くことのない その
      切断面

      廃棄物最終処理場

      打ち捨てられた者どもの中に
      ひそかに発振する水晶隗

      潮解する 冬至用の搭状氷解

      氷解し 解析し 析出し
      出自する者

      宇宙塵を 受ける器


 投稿者:ダーザイン  投稿日:2000/07/15(土)14時14分37秒 

      えいえんが
      風に吹かれて転がってくよ
      緩やかなこうばいを
      穏やかな海の背を
      魚のように
      蝶のように

      川向こうの工場の
      煙突から立ち上る煙が揺らぎ
      午後の柔らかな日差しの中で
      燐粉が煌く


詩とめるひぇん   投稿者:だ   投稿日:2000/08/31(木)01時48分22秒   ■   ★ 

          蛍石

      ああ今日も夜がふけていくよ
      風がびょうびょう吹いて
      トタン屋根に映る雲がごうごう流れて
      乗りそこなった月の船は地平線の向こうです

      星のない空は
      なんだかとっても寂しくって
      電信柱をつたわって
      風に吹かれてふうらふうら

      町はずれの麦畑まで歩いたら
      も少し歩いたら
      あなたに会えるような気がしたのです

      ブツブツつぶやく街灯の下で
      光る石を拾った晩のお話です


  投稿者:だーざいん   投稿日:2000/09/03(日)01時06分29秒   ■   ★ 

        夕辺の空洞

      虚空発虚空行きの
      とある陳腐な名を冠された軌道上
      存在しない者を傍らにして立つ
      大道り地下駅構内

      投擲する到着列車と共に
      行き暮れた空無を折り重ねる
      一塊の雪塊

      おまえがもし
      背中を丸めた年金生活者たる僥倖に恵まれたなら
      古い唄でも口ずさめ

       「薄暗い構内に もし
       一筋の日の光が射し込み
       大地を和める青い炎
       草原の千の舌が もし...」
       そのような戯れ唄を

      どのような明るみを 思い描けばよいというのか
      冥王星の 氷河卓の上
      極点へと至るカーブの途上
      一陣の風が 粉雪を払いのける すると
      かたくなな結晶文字には
      次のように記されているのだ

      生とは絶えざる断絶だと

      クレバスの奥深く
      宙吊りのままに 間氷期をやり過ごし
      生き延びることが
      ただ生き延びることが
      生というものであったなら
      おまえのための門には記されていよう

      おまえが見るだけの者であるならば 
      もはや見るな
      おまえが聞くだけの者であるならば
      もはや聞くな
      おまえが書くだけの者であるならば
      もはや書くなと

      再び一塊の雪塊が
      おまえの足下に吹きだまる

      いつの日にか そう
      億年の後に
      地層の奥深く
      石灰質のチュ―ブが
      検出されよう

      今日
      いつに変わらぬ夕辺の空洞
      鉄路に残る一つのしみ


風のアルファベット   投稿者:だ   投稿日:2000/09/03(日)23時03分34秒   ■   ★ 

         T.風のアルファベット

      誰も聞いてやらなかった彼らの声を記念して
      砂上に立てられたガラスの塔
      ひどく危うい
      触れるとガラガラと崩れ落ちて
      風の中に消えてしまいそうだ


         U.河

      青いビー球を一面に敷きつめて
      河岸の僕らは
      水面に映じる雲たち互いの隔たりを
      静かに静かに追っていた
      吹き渡る風
      透き通る髪
      膨れ上がる赤い流砂


         V.砂の檻

      青黒い風の中で 僕は砂に祈った
      一握りの砂と 5万本の髪毛
      河原で拾った石ころに
      Lebnsgrundなる文句を書いて
      ばたつく小鳥に投げつけたっけ


         W.まだるき日々

      脅迫的な陽射しの中で 人形と遊んだ
      彼らに砂を運ばせて 僕がそいつを食らう

      揺れる時
      たわむ砂

      ひそかに生成する陽炎の鉱脈

      ここには何も無いが 徴はある
      呼ぶ声は無いが 天空はある


         X.ささやかな抵抗

      日没の徴を額に受けて
      午後の処刑に 間に合わなかった君を思う
      僕らの投じる円盤の 地平へ向かう間にも
      時はその周囲をゆったりと流れ
      青く消えていったのだ

      目蓋の裏に 赤い曼荼羅を持つ者たちの
      長い砂漠の午後


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/05(火)00時15分36秒   ■   ★ 

        存在する場所

      茫々と 茫々とうねる丘を
      海辺へとたどる
      はまなす はまなす
      えぞよもぎの白が日に映える

      振り仰ぐと かもめ

      遠ざかる飛影が 世界を
      擦過していく

      石ころ 流木
      うつむいた貝殻

      波打ち際で
      干乾びた海草がよじれる

      ぼんやりと通り過ぎた遅い午後
      白い風光の中に
      漂着する一体の水死体

      一筋の光の帯が あなたの髪を梳く
      失われた宿営地が 銀幕の上に揺らめく

      エゾカワラナデシコ


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/05(火)23時08分24秒   ■   ★ 

         手紙

      土曜の夜は
      手稲山の大きなパラボラの下で
      ビールを飲んでいます

      眼下に広がる札幌の街は
      色とりどりの宝石をばら撒いたように輝き
      天の川の川底の砂を覗き込んでいるようでした

      この空の下で
      一つ一つの明かりは
      どんな思いを秘めて
      灯されているのだろう

      たとえばあの時
      あの街角ですれ違った
      薔薇石英のようなあの人は 今何処で
      どんな思いを胸に抱いて
      暮らしているのだろう

      今年は夏が来なかったね
      キリギリスは鳴かず
      セミは羽化することができなかった
      来なかった夏を祝って
      豊平川には
      花火が打ち上げられたね

      夏は廻り来ずとも
      人は生きていかねばならない そして
      冬にも生はある

      この空の下の
      底の底にある
      忘れられた小さな草原で
      行く風を受けて
      夏草は静かになびいているだろう

      この町の空の下で
      ブツブツ呟いている人達に

      僕は
      手紙のような詩を
      書きたい
           #1993.8.22作


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/18(月)21時39分43秒   ■   ★ 

        光る野

      その日の雨が
      今でも時々
      僕の肩を濡らす

      廃園の木下闇に
      置き忘れられたブリキのバケツ
      松葉を伝い落ちる雫が
      想いおこさせる
      もう一つの心臓

      眠れぬ夜毎
      消え残る雫がほのかに光り
      再び落下していく
      夜の底へと

      今でも時々
      僕はあなたに語りかけています
      僕はどうにかやっていきます
      心配はいらないよと

      小糠雨の降る森の小路は
      稜線へ至るにはいまだ遥かに遠く
      薄暗い唐松林の奥深くへと
      鬱蒼と茂る下草に足を濡らしながら
      なおも途切れがちに辿られて行く

      何処から来たのだったか
      何処へ行くつもりだったのか

      頭上で漆の葉が赤く染まる すると
      唐突に視界が開け
      僕は小さな草原に立っていた

      雲の割れ間から
      一筋の日の光が射し込み
      日に映える野

      すすきの穂が風にそよぐ

      透けるような藁色の明るみの中で
      遅咲きのコスモスが一輪
      風にふるえていた


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/21(木)22時00分25秒   ■   ★ 

         私の船は

      空も海も茫洋とけむり
      明日のように行き暮れている午後
      鳥の飛翔は軽やかに
      その隔たりを無化していくが
      はかりえぬ距離の前で崩折れるものがある

      どのような航路が 宥すのか
      エトナの火口に立つエンペドクレス
      そのように軽やかな飛翔を

      和むことのない視線 白痴の神

      私の船は
      今日も帆を張る
      風を孕み
      揺らぐ空無

      いつの日にか 遅い祈りのような後刻
      一本の線が顕れるだろう
      昨日の出来事のような顔をして

      私の船は
      今日も帆を張る

      夕日に
      赤い帆


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/21(木)23時44分42秒   ■   ★ 

         ‡ ̄ ̄‡ ̄‡

      夜が更けていきますね
      ほら 今日も電線が囁いている
      星屑をまとった天使たちが
      口笛を吹きながら散歩しているんだ

      誰もいない月下の庭で
      はっかタバコを一本くゆらせている間にも
      夜は 明後日の方へと転がっていった

      この夜が明けたなら たぶん
      この夜が明けたなら きっと
      ゆるゆると優しい光の降る金色の草原で
      僕らは笑っているのだろうか

      季節は巡り 
      夜風がめっきり冷たくなりました
      白鳥座のバス停は 
      巨大な十字架のように直立し
      旅の季節も終わりのようです

      かつて「悲しいわーるど」に、
      「なに、かんたんなことさ。スイッチを切るだけ、僕はコンピュウタだから。」
      と綴った人がおりました。とてもイカス台詞でした。
      そんなふうに終える旅があっても良い。
      彼は今、何処で、どんな思いを胸に抱いて暮らしているのだろう。

      実りの秋ではありますが
      僕が撒いた種は芽吹くことがなかった。
      貴方のそれは夜明けを迎えることができただろうか

      この夜が 明けることがあるのなら
      夜よ 更けていけよ


 投稿者:だ   投稿日:2000/09/25(月)23時24分07秒   ■   ★ 

         交わされなかった言葉

      春芽を絶たれたたらの木が
      茫々と立ち枯れて
      土ぼこりの立つ白い山道を
      夜明けに星ガラスが低く飛び
      越年雪があるところ
      重いザックを担い あえぎ登るあの高所
      凍原台地 へと

      丈低い千島笹の中の
      稜線を縫っていく
      丘また丘

      一筋の風の軌跡をたどり
      小さな鞍部に降り立つと
      そこだけ 湿潤な
      草地のほとりに天幕を張る

      夕べの光が薄れると 暗い山並みが
      何処までもうねり続いていた
      地の果てまでも?
      明日は あの峰の向こうまで行くのだろうか

      日が落ちると
      風の音を聞きながら 酒を汲む

       昔、ちしまれいこという女の話を聞いたことがある。寂しく死んだ女の話だ。
       その女は、深夜、横たわる者の床に寄り添い、静かに語りかけてくるという。
       凍ったその心に触れ、憐憫んの情を抱いた者は、夢の中で、暗い鉄路に彷徨い
       出、轢死するのだという話。
       僕の所にはついに来なかったのだけれど、子供だった僕には思いもよらぬ話だ
       が、無と無の間にかかる一本の薄暗い軌道のような、生もある。

       地中深く埋められた棺の上を
       夜よ 流れていけよ
       
       わたくしの思念も 誰の思念も
       立ち止まることのない
       空白の残滓
       
       越年氷のあるタイガの奥深く
       夢見ることからも解き放たれた
       一塊の土

      夜半 タバコの先に火を灯し
      天幕の外に出ると
      夜露に濡れたつめ草野葉に
      星の光が
      宿っていた


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/27(水)23時07分32秒   ■   ★ 

         風が唄っていた

      使っていない電話器が時々鳴る
      コードは何処にも差してない
      その受話器が持っていた番号は
      もう何処にもないんだよ
      遠い昔つながっていた
      あなたの電話番号も
      もう何処にもないんだよ

      あなたが消えた夜の果てにも
      光の粒子が寄り集い 今は
      幾つもの明かりが灯っている
      銀の砂粒
      金の砂
      青い炎の衣をまとった
      星の子供ら

      こんな夜にはベッドを抜け出し
      コートのポッケにウイスキー入れて
      丘の上まで行ってみようか
      とっても寒い夜だから
      コートの襟立てマフラー巻いて
      冬枯れの野を
      ゆっくり ゆっくり歩いていこう
      零れ落ちた星を拾って

      空っぽの電話が再び鳴る
      受話器を取ると
      どこか遠い所で
      風が吹いている
      目を閉じると
      果たされることのなかった
      約束の花束が
      風に舞い散り
      宙空に
      色とりどりの星座を灯す

       いつもお電話ありがとう
       天気輪の丘へ行く道は 今夜も
       星屑でぎっしりだよ
       青く光る道をたどって
       丘の頂きに立てば
       僕はもう
       ここにいるのか
       そこにいるのか
       わからなくなってしまいそうだよ

      受話器は何も答えなかった ただ
      どこか遠い所で
      風が唄っていた


  投稿者:だ   投稿日:2000/09/29(金)00時02分22秒   ■   ★ 

      シベリウス交響曲第4番(僭越なのは承知です。わら)

      とある夏の夜
      僕は遠い遠い荒れ野の果て
      深い枯れ井戸の底におりました
      光が射し 闇が訪れ
      何日経ったのかも解らなくなったころ
      星が ふるふる震えながら語りかけてきました
       「私は寂しい こちらへおいで」
      でも僕は 
      まだそこまで行くことはできなかった
      星の涙が色とりどりの蛍石になって
      僕の上に降り注ぎました

      とある秋の夜
      僕は深い深い森の奥
      小さな湖のほとりにおりました
      夕辺の名残の赤光も消えた
      青い世界の片隅で
      燠がパチパチ唄いだす頃
      湖底の人魚が誘いました
       「私は寂しい こちらへおいで」
      でも僕は 
      まだそこまで行くことはできなかった
      水面に静かな波紋を広げ
      水晶の砕片が チラチラと浮かび上がってきました

      ああ今日も夜が更けていきますね
      孤独な天使が 電信柱の上で囁いています
       「こっちへおいで、一緒に遊ぼう」

      人は孤独 神様も孤独 だから
      serial experiments Lain


 投稿者:だ   投稿日:2000/10/07(土)01時25分58秒   ■   ★ 

      今時分の高根が原は 
      やっぱりちょっと寒くって
      風が 雪つぶてを運んでくるので
      ゴアを羽織ろうとすると
      はたはたと 
      赤いものがひるがえるので
      心が飛んでいきそうになるので
      空を見上げるのはやめた

      冬へと転がってく傾斜の上で 今日も
      誰でもない誰かに語りかけ
      誰でもない誰かが馬鹿笑いする

      昼間からウイスキー飲むんじゃないよ この馬鹿ちんが
      いいさ テントに戻ればじきに夜

      ここには何度も立ちました
      むせ返るような夏草の中
      にょきにょき伸び上がる入道雲と競争し
      無邪気な子犬のように駆け登ったり
      大荷物ときついラッセルにすっかりまいって
      指尺一つ幅向こうの峰まで行くのに半日かかったり
      みんな昨日のことのような気もするが
      100万光年後の見知らぬ星の
      見知らぬ者達の記憶のような気もしないでもない

      かつてここらの越年雪の下
      「私を深く埋めてくれ」 と言ったのは
      私だったか あんただったか 
      それとも他の誰かだったか

      安心しろよ
      季節が廻り 再び
      フェニキア人の都に塩が撒かれる頃には
      おまえも流れ着くさ
      どこかの岸辺に


 投稿者:だー   投稿日:2000/10/08(日)00時03分45秒   ■   ★ 

       宇宙塵

      深夜
      横たわる床の中に
      立ちすくむ一対の耳

      夏草を分けて行く風の向こうに
      消え残る一対の言葉があった

       石ころと石ころ
       雪片と雪片

      一億光年の星々が
      照らしあい
      語りあうように

      語られなかった言葉
      交わされなかった言葉が
      行き暮れて 
      彷徨っている
      どこか遠い荒蕪地

      深夜
      今日も 耳の奥の荒れ野で
      燠がくすぶっている

      冠水した国道を行く車が
      また一台
      音の水跡を引き
      空っぽの世界に
      宇宙塵をばら撒いていった


投稿者:だ   投稿日:2000/10/12(木)23時10分04秒   ■   ★ 

        のんだくれ

      ベンチで休む母親のもとへ
      ななかまどの赤い実持って
      子供が駆け寄っていく すると
      光が俺にも語りかけてくる
      うつむいたうなじが金色に輝き
      どこまでも目にたたなわる 麦畑 麦畑

      色づきはじめた街路樹が 
      なにやらさわさわ急かすなら
      ビルの隙間をぬう風が 
      少しばかり不安な肌触りだったなら
      午後の通りをすばやく抜けて 
      灰色の路地裏へ駆け込めよ
      コートの裾が風をはらみ
      街影が裏返る夜のほうへと

      なぜなら俺は 
      えいえんの脱走兵

      ビルの地下から夜気が忍びで
      電飾が灯り始めたら
      光にふちどられた道を 
      ゆっくりゆっくり歩いていけよ

      誰かに呼ばれたような気がしても
      誰かに肩をたたかれても
      決して振り返るなよ
      足下にはぽっかりと虚無
      空を仰いでも
      星々は何も語らないさ

      世界の果てで
      えいえんの合図を待つ歩哨

       みんなおまえをおいていったな
       いいさおれだっていろんなものをおいてきた

      馴染みのバーの扉には 次のように記されている
      「冥府は死者で溢れている」

      #金がね-ので4日も酒を飲んでない。これはゆゆしきことですぞ。
       てめーばかり飲んだくれてないでおぼってくれや。


 投稿者:だ   投稿日:2000/10/18(水)21時47分55秒   ■   ★ 

        電話線

      そこはたぶん
      寂れた北の僻村で
      海へと至る藁色の原野の中に
      葉を落とし斜めにかしいだ樹幹をさらす
      化石林のような一叢の潅木に囲まれて
      北辺の岸辺を打つ冬の寒風から
      わずかに守られ消え残った集落
      半ば痕跡のような村だろう

      タール塗りの板塀の
      隙間からのぞく薄の穂
      海風に向かって吊るされた
      わずかばかりの乾鱈が
      唐突な冬の到来に
      白い衣をまとい
      身をふるわせている

      原野と畑地をへだてる境界の杭が
      久しい以前に放棄された
      一本の判読しがたい道標と共に
      風を切って渺と鳴る

      その村の
      原野の彼方に霞んで消える
      降り初めの雪が舞う白い街道を
      一人のやせた男が歩いている

      その晩
      いつもの時刻に
      無言電話を受けた後
      消灯したままの暗い部屋で
      煙草の先に火を灯し
      そんな景色を思い浮かべた

      その村の
      破れかけた破風屋根からも
      一本の電話線が延びており
      風がたどる幾つもの丘を越え
      暗い水面に一瞬映じる雪片と共に
      幾つもの川を渡り
      昨日も明日も見知らぬままであろう
      多くの人の住む町を経て
      この都市の片隅にある
      私の部屋にも繋がっている

      その道程が経たであろう
      無数の見知らぬ風光
      たとえばとある凍れ夜
      茫洋とうねる海岸草原に
      星の光に照らされて
      ぽつねんと立つ
      一本の電柱

      流れ星が一つ
      暗い夜空をよぎっていった
      あの丘の向こうの
      小さな街明かりの片隅で
      冷たい夜風を帆に受けて行く
      遥かな岸辺の波打ち際で 幾多の者が
      灰の灰
      塵の塵たるものに
      祈りを捧げる一刻

      電話の主は
      黙したまま何も語らなかった ただ
      遠く微かに
      風の音が
      聞こえていたような気がする
                  1995.2


  投稿者:だ   投稿日:2000/10/29(日)00時25分28秒   ■   ★ 

        麦藁帽子

      みなどこへ行ってしまったのか
      砂塵舞う国境いの荒れ野で
      忘れられない人たちの面影が
      流れる雲の中に浮かぶ

      なくしたものは
      呼び戻しえないのだとわかっていても
      さしのべられた手のぬくもり
      消え残る明るい笑顔が
      うねり続く丘の彼方へと木霊していく

      青空はどこまでも
      ただ青いね
      昨日と明日の間にあって
      途方にくれた
      丘の中腹

      足下には
      深く穿たれた井戸がひとつ
      つるべは失われ
      水は汲めない

      のぞきこむと
      小さな青空と
      麦藁帽子がひとつ

      遠い記憶の中で
      風に抱かれていた


 投稿者:だ   投稿日:2000/11/16(木)23時49分45秒   ■   ★ 

        「その人は」

      その人は
      いつも横顔で 
      どこか遠くを見ている
      遠い記憶の中で?
      或いは額縁の中で

      真夜中も過ぎて 今夜も
      口元に持ち上げたビール缶の その先に
      さらにその先に辿られる
      一筋の凍てついた視線

      茫漠とした広がりの中に
      打ち上げられる
      空白の残滓

      その上に降り注ぐ光は
      どんな色だったか
      その髪を梳いて行った風は
      どんな香りだったか
      その瞳には
      どんな世界が映じていたのか

      覗き込むことの出来ない その瞳には
      砂の流れる様が
      映っている様な気がする


 投稿者:だ   投稿日:2000/12/29(金)01時37分30秒   ■   ★ 

       「路傍で」

      白い海触崖の上
      見渡す限りさえぎるもののない
      広大な草原の真中にいて
      両手を広げ
      はたはたと
      羽ばたく鳥のまねをしてみたりして
      帆のように風をはらみ
      さらに白い空の彼方へと
      消え入りたいとでも思ったのか

      何故いつも
      こんな所にばかり足が向くのか
      寂しい寂しいと呟きながら
      人影もないところばかり

      孤独なバイク乗りの
      メットのシールドには
      いつもかすかに
      幻の対者が映っており
      その消え入りそうな姿が
      海岸草原の中をどこまでもうねり延びる
      一本道の傍らに
      陽炎のように見え隠れしているのだ

      だから時折
      旅人は路肩に座礁する
      たどってきた道と
      眼前に延び広がる無辺際の丘また丘
      何の変哲もない
      ただ茫漠と広大な広がりの中にいて
      一人路傍の人となり
      煙草をくゆらしていたりするのには
      そんな訳があったりするのだ

      風が草原を渡っていく
      低く高く
      流れて行くものの透明な量感

      バイク乗りの髪毛も
      草原と共にそよいでいるだろう
      さんさんと降り注ぐ光の中で

      いつの日にか再び
      身をかがめる者のうなじに光る
      透け色のうぶげを
      青い風が梳いて行きますように

      寂しい旅の途上にて


 投稿者: d  投稿日:2002年04月05日(金)21時15分30秒

      祈りを捧げる者がいなくなったバモイドウキ神は
      誰もいない無限の暗闇の中に今も立ち続けているのだろうな


>   投稿者:だ   投稿日:2000/12/27(水)22時21分44秒   ■   ★   ◆ 

      > ノーテンがおかしな文は詩日記でオケイですかヽ(?´ー`)ノ

       つーか正気の人は出入り禁止ですが何か?
      痴呆症、狂牛病、脳梅毒、分裂病、躁鬱、不安神経症、強迫神経症、離人症、精薄
      鬼畜、人肉喰、ネクロフィリア、ぺドフェリア、糖尿病、抒情詩人、声神様、死体
      アル中、ストーカー、通り魔、被害妄想、追跡妄想、想像妊娠、罪業妄想、毒電波
      受信ギア、永劫妄想、皮膚寄生虫妄想、盗聴器、スパイ組織、パラノイア、爆裂電
      波研究所主任技師、コマンドサンボ4段、渋谷金属バット、テルクハノル、酒鬼薔薇
      聖徒(透明な存在)、川俣軍司、宮崎学、ヒトラー、スターリン、ポル・ポト、ウラ
      ジミール・ペトコフ、ツベタン・パブロフ、アンドレイ・コピロフ、鈴木みのる、
      2000年12月20日午前10時頃大阪府高槻市JR高槻駅コンコースに日本たばこ産業が
      隠し味に使っている放射性同位元素ヨウ素125を「本来の世界に戻すためにまきちら
      した」我らが同志(求む詳細情報)、小倉15人殺傷事件(「貴方は虚無ですか?いよい
      よ完璧です、完全な世界が実現されつつあるのです」)等、宇宙の熱死推進に功労
      のあった方は特に歓迎いたします。



     @詩日記 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8
     番外編 光の王 えいえん かなしい ライターズ 地獄の季節


Remix からの転載をまとめたものです。 特別リンク:えいえんなんてなかった


コンテンツ:びでメール エロゲ 森の妖精 ルーザー 湖畔論 スワティ 替え歌 (゚Д゚)ハァ?

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