かつてチンポ測定委員会だった男(その10)


Deux ou trois choses que je sais d'elle  投稿者:t  投稿日:2001/10/16(火)05時49分44秒  ■  ★  

       彼女とは上手くいっていますか?

       ボクはぼちぼち、可もなく不可もなく、一日に一度喧嘩して、三
      日に一度性交して、月末にお金を借りたりしながら、相変わらず。

       今日なんて日は彼女に関するお話。
       
       凄く、すごく、すごーく、どうでもいい話。

       ボクが彼女と付き合いだしてからもうすぐ5年。過ぎ去る毎日は
      何とやらで、快速の電車のスピードで青春を刹那的に駆け抜け、相
      方は22歳、ボクは24歳で依然夢の中。

       想い出は数あれど、印象に残るのは象徴的な出来事。

       たぶん向こうは憶えちゃいないだろうけど、いつだったか二人で
      街を歩いていた時、彼女はまだ十代のオンナノコ。何を考えてるの
      か知らないけど、いきなり立ち止まって、ボクに言った。

       「何だか分からないけど、凄く好き」

       町中で言われたらちょっと辛い。恥ずかしいじゃんね。とてもじ
      ゃないがボクには言えないし、町中じゃなく、家中でも言えない。
      でも、それを聞いて凄く素敵な言葉だと思ったから、ボクは言った。

       「ありがとう」

       期待していた反応と違ったからか、それとも汚い心に嫌気が差し
      たか、「何それ?」と彼女は非常に怒った。だけど、「ありがとう」
      ってのも凄く良い言葉だよね。ボクは好きだよ、それはそれで。

       話が訳分からなくなってきたから簡潔に。

       ボクが彼女に「何だか分からないけど、凄く好き」と言ったら、
      彼女はきっと「ありがとう」って言ってくれるから。

       ボクはその子のことが凄く好き。


 投稿者:t  投稿日:2001/10/16(火)06時01分07秒  ■  ★  

       脇腹を見せてやった


 投稿者:t  投稿日:2001/10/17(水)04時39分12秒  ■  ★  

       今日なんて日は昼頃に起き出して地下鉄に乗って出掛けたけど、
      日比谷に着く頃にはすっかりかったるくなってきたから、例によっ
      て日比谷公園に行った。ちょっとぐらい遅刻しても罪にはなるまい
      と思ったのが運の尽き。結論から言えば、また、無断欠勤。休む理
      由もないけれど、取り立てて行く理由もないから、公園のベンチに
      話しかけてから腰掛け、鞄から取りだして読んだ本はこんな話で、
      魚介類を食べ115歳まで生きようとする老人の話。中途半端にエ
      キセントリックであまりにくだらないが、本を投げ飛ばし、目の前
      の鳩の数を数えるとちょうど二十だったから、少し嬉しくなった。
      酒でも飲みたいなと思うけど財布の中はじゃり銭ぱかり。仕方ない
      からスタバまでコーヒーを買いに。再度、公園のベンチに話しかけ
      てから腰掛け、鞄から取り出したヘッドフォンに耳を当てると唄う
      声はマシュー・スウィート。ハロー、ハロー、古き良き時代。ロ
      バート・クワインはボクのヒーローさ。だけど、一杯のコーヒーと
      煙草一箱がボクの全てなんだ。そんなことを思い、目の前を行き交
      う人達を眺め、みんなが歌を口ずさみながら歩いていたらとても素
      敵なのにねと思い、煙草のフィルターをちぎった時に通り過ぎって
      行ったオンナノコに向けて唄ったボクの小さな声は、今も虚空に消
      えたまま。「君はボクのガールフレンド」。何時間、そこに居たの
      かは分からない。暗くなってから立ち上がり、ジョージ・コックス
      の踵を二回鳴らすと、ビルの向こうに月が見えた。陽炎のような月。
      決して届かない。サミュエル・L・ジャクソンが「パルプ・フィク
      ション」で言ったセリフ。羊飼いになろうとする努力。「キスして
      くれないか、ボクのこのナイフに」。とても大きな、大きな声で唄
      ったら、腕組みするビルの間を冷たい風が吹いたから、地下を走る
      メトロに飛び乗り、狭い部屋でボクを迎える消し忘れの電灯に「た
      だいま」と言った。こんなボクが君に言えるたった一つの真実。

       人生は最悪だ。


 投稿者:t  投稿日:2001/12/06(木)07時10分29秒  ■  ★  

       やあ、マイフレンド。

       キスしてくれよ。

       なんかね、革命的に多忙な二週間だった。だけど日雇い労働者の
      僕にとって働くことは、それ即ち、収入に繋がる。働いて、働いて、
      墓場の下で眠れば、それはそれで良いのかもしれない。生きていく
      ことなど、徹底してくだらない、死ぬまでの暇潰しだ。

       相変わらず意味なんてない。

       文句があるなら消え失せろ。

       例によってタクシーで家路についた。深夜の首都高は素敵。ビル
      だって肩を落とす闇の中、風切り音が静寂に消えていく音を聞け。

       MKの運転手が言った。

       「東京の人口って知ってますか?」

       そんなこと知るはずもない。

       「約一千二百万」

       軽く相槌を打つ。

       「だけどね、そんなに人が居るのにね、今、私が電話をかけるこ
      とが出来る相手は、ほんの数人しかいないんですよ。いや、もしか
      したら二人か三人かもしれない。そんな事を考えるとね・・・」

       僕は言った。

       「僕なんて一人も居ないですよ」

       なんてことだ。

       僕には電話できる相手が一人も居ない。一千二百万も人が住んで
      いる都市の中、僕は一人。「ちょっと寂しくて、人の声が聞きたく
      なっちゃったよ」と言える相手が一人も居ない。

       「お客さん、車番知ってますよね?」

       「かけていいですよ、何かあったら」

       人生は相変わらず醜悪で最悪でクソだ。

       だが、なんとかやれそうだと思わないか?


 投稿者:t  投稿日:2001/12/17(月)07時50分55秒  ■  ★  

       zoneって知ってます?

       バンドルって言うんですか?それですよ、それ。流行ってるじゃ
      ないですか、「君と夏の終わり将来の夢〜♪」っていうB♭の曲。
      あれが頭の中でグルグル回ってる昨今です。

       歌詞がノスタルジックな気分にさせますよね。そして、唄ってる
      当人達は中学生ぐらい(何歳なのか知らない)で、やたらに眩しい。
      売れる理由が何となく分かる気さえもします。

       おかしな話ですが「僕らの七日間戦争」を思い出します。

       件の映画を見たのはいつだったか、おそらく小学生の時。兎角、
      穿ったものの見方をするガキだったので「馬鹿じゃないの?そんな
      話、今時赤ん坊でも信じないよ」と悪態を付いていたと思います。

       だけどですね、ちょっと言うのは恥ずかしいのですが、そんなく
      だらない映画にも心のどこかで夢を見ていたと思うのです。

       誰だってそうだと思うのですが、昔、確かに未来は僕らの手の中
      に在りました。手は伸ばせば世界に届くし、世界も僕らに好意的に
      手を差し伸べている。望めば何にだってなれるし、空だって飛べる。

       あの頃はいつでも、映画を見た後で悪態を付きながら友人と一緒
      に帰る道でも、自転車でちょっと遠くに出掛けるような時でも、オ
      ンナノコと甘ったるい青春をかましてる最中でも、思ったものです。

       今から何かものすごい事が始まるんじゃないか。

       随分、遠くまで来たとは思いませんか?


 投稿者:t  投稿日:2002/01/18(金)06時43分48秒  ■  ★  

       見えてますか?

       本当に?

       ああ、あけおめね。はいはい、おめでと。今年も宜しく。だから
      なんだって話だけど、慣例に従うのもまた吉。どうでもいいことは
      周囲が勝手に盛り上げる。正月もまたしかり。葬式もそうでしょ?

       年末年始なんてのは何をしていたかというと、何もしてないね。
      実家でずっと寝てた。紅白でゾーンだけ見ようとしたんだけど、一
      眠りして起きたら終わってた。

       とにかく、寝てたね。あとは知人と飲むぐらい。まあ、お酒は美
      味しいから素敵だ。たまの名古屋弁も趣がある。だけど、みんなが
      口をそろえて言うわけだ。

       「今、何やってるの?」

       ああ、耳が痛い。

       「何もしてません」

       「これから先も何もしません」

       アイデンティティの形は自由だけど短絡的思考は嫌ね。

       あとは本を読む。二十四時間寝続ける訳にもいかないから、読む。
      何を読んだかというと、大した物は読んでないからどうでもいい。

       カーヴァーのペーパーバックは良かった。つまり、訳が酷すぎる。
      訳者も僕も。女子大生が好きそうだから、カーヴァーとオースター
      は読んでおかなくてはならない。ピンチョンも。

       本といえば、ホーソーンの「緋文字」はまったく素晴らしい。古
      典的にすぎるきらいはあるけど、色々なことが書かれているし、示
      唆に富んでいる。煽る暇があるなら「税関」だけでも読もう。

       もう一つ、何の因果かボリス・ヴィアンの全集を手に入れた。だ
      が、「醜いやつらは皆殺し」と「ぼくはくたばりたくない」が欠け
      てる。どっかで売ってたら教えて下さい。

       とはいえ。本なんて物は一見したところ知性の産物にも見えるけ
      ど、所詮は他人の脳の垢。くだらないのは人生と同じ。ゴミだ。

       そんな感じ。

       今年はどんな一年になるのかな。変わり映えしないと分かってい
      ても、それでも、考えてしまうのは何故だろうね。僕にとっても、
      君にとっても、素敵なものになるよう祈るよ。仮に最低だったとし
      ても心配はいらない。

       年末が来れば来年だ。


 投稿者:t  投稿日:2002/01/29(火)06時59分56秒  ■  ★  

       やあ、マイフレンド。

       元気?

       僕なんて人は機嫌が最悪さ。火星にでもいたほうがまだましだ。
      相変わらず馬鹿からのメールは来ない。電話もない。僕はこれを書
      いて、君はただ読む。それだけのことではあるけれど。

       「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」

       ウィトゲンシュタインだっけね、言ったのは。まったく至言だよ。
      こういうことを言うと別の種類の馬鹿が飛んできて、哲学的考察と
      やらを披露しそうだけど、そういうのはおつむの弱い大学生の領分。

       口を閉じて、頭を使えってこと。

       念のため言っておくけど、ウィトゲンシュタイン的には云々だと
      か、言語ゲームが云々だとか、ウィーン学団的解釈が云々だとか言
      い出すのはやめてね、ウザイから。

       小咄。

       あやしいわーるどなんて便所の落書きだとは思ってたけど、なん
      のことはない、便所のクソだった。ここ、笑うところ。あやしいと
      かけて便所のクソと説く、その心は?

       クソもカキコも流れモノ。

       あは、おっかしー。

       カキコなんて言っちゃってますます酷い気分になってきたって噂
      もあるし、ちょっと赤面しちゃってたりもするけど、それはそれ、
      これはこれ、自分のことでも話すよ。

       いつもと同じ、終わり。

       まあ、そんな感じ。仕事行って、本読んで、スタジオ行って、酒
      飲んで、寝る。たまには性交もする。あんまり充実した性交はここ
      のところないね。先週の水曜は六本木のピットインに連れてかれた。

       直近の三日だけ忙しかった。

       単発で仕事がきたからね。約4000字書くと諭吉が三枚。それ
      だけの話。なんら興味もないことを、あたかも物知り顔で書けばい
      い。ネタは実にお堅い話で銀行とか金融とかそういうの。

       ライトと言えば。

       天声人語や編集手帳、余録だとかは、最終パラになると急に「畜
      生、なんで俺は編集委員なんだよ。立花隆がまったく羨ましい。俺
      も角栄に張り付いておけばよかった」的悲しみが漂いだすね。

       産経抄は前近代的にすぎる。

       ここは僕も一つ「馬鹿にはなにも見えていない@キ印」的悲しみ
      を漂わせたくなっちゃったりして、読み違えるであろう馬鹿のおつ
      むに乾杯したくなっちゃったりして。

       例えばだ。

       ある男が刑務所から出てきたとする。だが、そいつは二度とそこ
      には戻らない。戻る必要はないと考えるし、そもそも外に出てから
      は、中のことなど気にも止めない。だが、話題にはする。

       タチの悪い女みたいなものだ。

       得られるものが、それだけしかない。


 投稿者:t  投稿日:2002/01/29(火)07時18分10秒  ■  ★  

       Dear No name

       try to run and you tried to hide

        hide your face in the other side

        sycophantic or paranoid ?

        suck on the milk of your plan destroyed

        tell me, where the fuck you been ?

       Yours truly

       t

      -----

       言うまでもないことだけど酷く馬鹿にしてるんだよ。

       また、気が向いたらね。


 投稿者:t  投稿日:2002/01/30(水)07時05分23秒  ■  ★  

       モスクワに住むウラジーミルさんは、朝起きるとネットでプルト
      ニウムのレートをチェックするのが日課だ。「チェチェンがあるか
      らね、まだ気は抜けないよ」。ウラジーミルさんはKGB的に笑う。

       ワシントンに住むブッシュさんは、プレッツェルを食べながらの
      ネットサーフィンを禁止されたのが悩み。「お母さんはいつもプレ
      ッツェルを食べる時にはよくかんでからのみ込めと言っていた。お
      母さんの言うことは聞かないとね」。・・・。

       北朝鮮に住む金正日さんも週末は深夜までネットを楽しむ。大好
      きな引田天光さんのサイトを閲覧していると、食糧不足も忘れてし
      まうほどの入れ込みようだ。「串は欠かせないけど」。IPアドレ
      ス(インターネット上の住所)に、金さんはとりわけ敏感だ。

       中国に住む金大中さんは日本の官庁サイトをハックするのが趣味。
      「足跡を残さないのがポイント」。そう言う間にも次々とホーム
      ページが改竄されていく様は圧巻だ。天声人語的にはここで毛沢東
      を引き合いに出したいところ。

       匿名性。本日の小欄のポイントだ。

       「テメエ、最高詰まんねえよ死ぬか?」。あやしいに住む空白さ
      んのアイデンティティはネット。時々、長文にも取り組むが、どう
      しても凡庸になってしまうのが哀しく、立花隆が羨ましい。「出て
      こいよ、ビビってるのか?」。威勢だけは良いが、姿は見せない。

       書くだけなら猿でもできるというところか。

      -----

       今日なんて日は天声人語風。

       次回は編集手帳か余録か産経抄。


 投稿者:t  投稿日:2002/02/08(金)06時08分10秒  ■  ★  

       一応言っておいた方がいいかと思うので言っておくね。

       今後ここはあやしいわーるどとは一切関係いたしません。ですか
      ら関係諸氏はもう閲覧しなくていい。僕なんて人はあやしいわーる
      どで書き込むどころか閲覧さえしていない昨今だし、今後もそうに
      決まってるから、僕のIPアドレス(インターネット上の住所)を見
      つけた方は晒そうが何をしようがオッケー。好き勝手やっちゃって。

       馬鹿がウザイからこうなった。やっぱり一人が一番ね。ついでに
      僕なんかは結構気を使う人間だったりするから、ここでブツブツ言
      うにしても「ああ、あの人はアレだからこういうことを言うのはや
      めてあげよう。可哀想だからね」と気を使ってしまったりして、バ
      ンバン発言に制限が設けられてしまったりして、もうそういうのも
      やめようかと。お前のことなど知らんよと。どうでもいいよと。

       大体が字面だけ見てれば合うか合わないかぐらい分かるでしょ?
      しみったれたインターネットの上でまで無理して嫌いな奴と話す必
      要ナッシング。文句があるなら消えれ。文句を言うならせめて頭を
      使おう。知性の欠片もない真似はやめよう。それができないなら現
      実に追い込みを掛けるぐらいの気概を見せよう。

       ほらほら電話を掛けてみよう。さあさあメールを出してみよう。
      どこどこ待ち合わせはどこどこ。匿名着信とフリーメールは今後放
      置するからしっかり追い込んでみてね。馬鹿なんだから、それぐら
      いしてみよう。もしかしたらやっちゃえるかもよ。あらゆる可能性
      を考えて頑張ってみよう。馬鹿なりに頑張って。負けないで。

       出てこいよ、ビビってるのか?

       うわあ、恥ずかしい台詞を言ってしまった。なんとか頑張って空
      白で粘着してる奴を突き止めるから期待していてね。案外面白いの
      が引っかかるっぽいかもしれないから、興味のある人は乞うご期待。
      ハッカーな協力者がいたら協力オネガイなんかしないけどね。

       板について。

       測定掲示板はしばらくお休み。お休みお休みといって消えてしま
      うかもしれないし、しばらくしたらまた書き込み出すかもしれない
      けど、どうでもいいやね。先のことは分からないけど、取り立てて
      面白くもないので、まあ本当にどうでもいい。

       再開する場合、時期は二月下旬。何故なら、事情により二月下旬
      までアナログ回線ダイアルアッパーなのでネットなんてできやし
      ないから。ソネットADSLコース変更(1.5M→8M)に伴い、
      ダイアルアップ期間が一ヶ月発生。これまたどうでもいい。

       閉める場合、最後にネタバレというか、東浩紀的に明解な解説で
      もしようと思ったけど、それももうどうでもいいからやめ。馬鹿に
      はなにも見えていないから無駄なことはやめ。馬鹿ってのは恐ろし
      い。「ああ、こりゃあ駄目だ。馬鹿だ」と人を無気力にさせる力を
      持っている。どうでもいいというかどうしようもない。

       ここの掲示板は今後もちょくちょく更新。もちろん閲覧しなくて
      いい。リンク禁止、転載禁止、意見たれるの禁止、話しかけるの禁
      止、書き込むの禁止、勝手に理解した気になるのはいいけどそれを
      口に出すの禁止。納得いかないという方は来ないでね、ウザイから。
      僕のこと結構好きっていう奇特な方だけ閲覧してくれればいい。ど
      ういうことかというと、早い話が来るなってこと。

       あやしいって2ch以下。

       呆れたってのが正直なところ。興ざめ。何故「あやしいって2c
      h以下」ってことになったのかは当事者間のことなので第三者は口
      を閉じ、文句があるなら手を振って「さようなら」と言えばいい。

       はい、さよなら。


 投稿者:t  投稿日:2002/02/08(金)06時12分15秒  ■  ★  

       僕なんて人間は、今もそうだけど、昔は凄い貧乏だった。経済観
      念ゼロで後先考えず浪費しまくっていれば、もちろんそれは仕方な
      いんだけどさ。まあそんな訳で今日なんて日は貧乏に関するお話。

       あれは確か五年前の夏。

       懐事情は壊滅的な状況にあった。どれぐらい壊滅的かというと食
      事すらできないほど。当時、僕はバイトを三つ掛け持ちしていて、
      幸いにもその一つが飲食関係だったから、そこから牛乳やアルコー
      ル、米に肉・野菜といったものを失敬して、なんとか飢えをしのい
      でいたというありさま。

       思うに、その頃って結構なお金を稼いでいたんだよね。学生って
      肩書きだけで職になるしさ。だけど、金があればあるで散財に拍車
      が掛かってしまうってのはよくある話。とにかく、1997年の夏、
      僕はスコット・フィッジェラルド的暗闇の中にいたってわけ。

       文脈を戻そう。

       そんな状況だから公共料金なんてもちろん払えない。電話が止ま
      ってるのはもちろんのこと。電気やガスや水道にいたるまで督促の
      嵐。おまけにカード会社の人間まで玄関前に張り付いて、ドラマの
      中の借金取りみたいな台詞を吐いちゃってりしてね。

       とても暑い夏。朝起きて窓を開けたら蝉が一匹飛び込んできて、
      五分間鳴き続けてから死んだ日。テスト休みだったか、学校をサボ
      ったのか、彼女と朝から一緒にいた日の夕方、呼び鈴が鳴った。

       傾向として、某系列のカード会社の借金取り立て人は非常にしつ
      こい。小一時間ばかり「○○さーん、いるんでしょ?」ってことを
      やってから葉書を残して帰る。あれは本当に消耗する。

       また借金取りか、うんざりした気持ち。ところがその日の呼び鈴
      の主はあっさりと引き上げた。しかし、彼は去り際に「俺はクール
      に自分の職務を遂行するだけさ」的置きみやげを残していく。結論
      から言うと、彼は借金取りではなく東京電力の人だったのだ。

       カチャン

       音を立て、部屋中の電源が落ちた。電気が消え、エアコンが切れ、
      オーディオやビデオ、留守電にテレビといったもの全てに付属して
      いるデジタル表示の時が消えた。

       夜はやさし。エアコンがないのにはいささか閉口するけど、夜に
      なれば日が昇ってる時ほどは暑くない。豊かな時代に生まれた僕ら
      にとって、電気の不在も立派な非日常。

       若さ故にできることか、その夜は二回三回と充実したセックスに
      セックスを重ね、ことを終える度、二人で水風呂に入り(言うまで
      もないことだけどガスなんてものは電話の次にストップする)、他
      愛もない話をして、笑った。

       月明かりの下、彼女が「月と六ペンス」を読んでいて、「ストリ
      ックランドはシニカルに過ぎる」と執拗に主張していたのを覚えて
      いる。人間とは実に瑣末なことばかり記憶しているものだ。

       僕が二十歳で彼女十七。

       それだけで十分だったってこと。

      -----

       何故こんな話をしたかと言うと、お金に困ってギターを一本売る
      ことになったから。だけど、不思議と貧乏は嫌いじゃなかったりす
      る。いささかスノッブに過ぎるかもしれないけどさ。

       この話の教訓。

       東電には「じゃん。電気を大切にね」といったシュールかつシリ
      アスなユーモアはないし、電気を節約したからってどこからともな
      く現れて誉めてくれる優しさもない。あるのはただ一つ。「金を払
      わない奴に電気はやれないねぇ」という「私って実はお金の掛かる
      女なの」的でんこちゃんからのメッセージだけ。女は怖い。


 投稿者:t  投稿日:2002/02/25(月)06時22分32秒  ■  ★  

       お決まりのこのネタ。

       今さっき「テメエ最高詰まんねえよ、死ぬか?」「出てこいよ、
      ビビってるのか?」に関するログを読み直してたんだけど、本当に
      酷い。これはもうどうしようもないと言っても過言ではない。

       ホーソーンの引用も無意味だった。

       緋文字なんて知らないのであろう。

       この人たち、きっと朝生とか好きなんですよ。ああいうのでコメ
      ンテーターが一方的にべしゃくって悦に入ってるのを見て、「ああ
      これが『議論』って言うんだ、かっこいい。でも、でも、俺だって
      できそう」とばかりに真似して、「できた、できたよ。俺、ディス
      カスっちまったよ」とばかりに、白痴発言を垂れ流しわーるど。

       恥ずかしいったらありゃしない。

       アングラのおつむが計りかね。

       耳を塞いで一方的に話す事なんてエテ公でも出来ますがな。そん
      なのは新聞に向かって「だから日本のマスコミは駄目なんだ」と言
      ってるような物。面白いことに「じゃあ、あんたはどうしたいの
      よ? 忌憚のない意見を聞かしてみれ」と言うと、この人たちは途
      端に口が重くなるから、何というか、口を閉じて頭を使おうよと。

       馬鹿の文章を開いてみたり、リライトさせてみても仕方ないけど、
      文章も稚拙というかなんというか。新聞原稿ならファクト、コラ
      ム・エッセイならウィットに富んだネタというように、物を書くに
      は核となる部分が自ずと決まってくる。煽りなら明確な論旨が必要。
      「あはは、おかしいな」とか言う前に脳検査をしたほうが絶対いい。

       僕は「トリック」と言った。ブラフでもなんでもなく、あるんだ。
      掲示板に仕掛けがね。ジョーゼフ・ヘラーの「キャッチ=22」っ
      てあるじゃん。あんな感じのが一つというか幾つかある。「キャッ
      チ=22」的と言い切ることは出来ないんだけど、そこから二段階
      ぐらい思考を掘り下げて(上昇させて?)みると分かるはず。

       仕掛けに気付けば「(‘‘)ノ」は少しは面白かったかもしれない。
      逆に気が付かなければ、極めてつまらなかっただろうし、何故こん
      なに長生きしたかも理解できないはず。

       僕にとってもそれを言われない限り、煽られても痛くも痒くもな
      い。煽られてプルっても問題なし。本質とは程遠いから。ネタネタ
      って言っても、本質を見抜けなくちゃね。

       逆にその点を言及されたら厳しかったと思う。ネタを知って「つ
      まらない」と言われるのと、ネタも分からず「つまらない」と言わ
      れるのでは大分違う。前者には負けたと思っちゃう。

       結局、馬鹿には「知恵比べ」の意味さえ理解できなかった。

       しかし文句はあると言う。じゃあ目の前で言ってみろと。掲示板
      では明後日方向への発言しかできないのだからね。怖いところを見
      せてみなよと。馬鹿にはそれもできない。名前も出せない、電話も
      メールもできない。馬鹿な上にチンポなし。きっと引き籠もりなん
      でしょうね。いかにもサブカルって感じ。ああ怖い。

       面白いのがひっかかると思ったのになあ。

       今からでも遅くないから連絡頂戴ね。

       僕なんかが言うのもあれだけど、文章ってのは本当に面白い。人
      の人格が滲み出る。僕の場合、多分に神経質で、一つのことにたく
      さんの事柄を盛り込みすぎ、時にパセティックに過ぎる。馬鹿はと
      言えば極めてプリミティブ。面白くないだけでなく馬鹿。一面的、
      短絡的、白痴的、語彙貧、思慮浅くチンポなし。これは凄いね。

       下手な文章とかけて駄目な女と説く。

       その心は?

       してあげられることがほとんどない。

       全てはそういうことだ。


 投稿者:t  投稿日:2002/02/25(月)06時25分40秒  ■  ★  

       しばらくぶり。

       どうしてた?

       右手を挙げてハローと言えるならオールオーケー。

       四の五の言うのはファッキン・アップ・ヒル。

       今日なんて日も昨日なんて日も相変わらず変わり映えもない。変
      わるのは日付と財布の中身だけ。生きてるのか死んでるのかも分か
      りやしない。クソのような毎日は追いつけないメリーゴーランド。

       あるいはね。

       「地獄の黙示録」を見た。優れた作品とは言い難いが、ロバー
      ト・デュバル演じるギルゴア中佐がワルキューレの騎行をバックに
      空爆するシーンだけは大画面で見る価値がある。映画館に足を運ん
      だ。そのシーンの後は、寝た。挿入されたシーンなんかどうでもい
      い。前から言われていたことだし、マーロン・ブランドが登場する
      頃には、物語はとっくに破綻してる。コッポラの才能の源泉が枯渇
      していく様など見たくもないし、見ようとも思わない。

       何度見ても「ゴッドファーザー」は素晴らしく良いね。

       ジャズは好き? 僕は好き。マイルス・デイヴィスは言うまでも
      なく、デューク・エリントンが最高さ。ハービー・ハンコックは器
      用すぎて妬ましいから嫌いと言うことにしている。ホーンにもピア
      ノにも負けないよとばかりにギターを弾いたりもした。ジャンゴ・
      ラインハルト・スタイルでずじゃずじゃやったり、ベースをランニ
      ングさせてずじゃずじゃやったり。「アシッド? 舐めちゃいけな
      いよ。渡辺和津美と呼んでくれ」と言えればいいが、ブルース進行
      で遊ぶにしても、ジャズコードに置き換えただけで滅茶苦茶しんど
      くなるってのは、修行が足りないってことね。

       ウディ・アレンの「ギター弾きの恋」は酷い駄作だった。

       春から少しだけまともに働く。今の時間給労働も嫌いじゃないが、
      正規の入社試験を受けて入社できるだけの能力も、その気もない。
      しかし、くだらない人間関係が嫌でフリーであろうとするのに、フ
      リーであるには会社員以上の人脈とコネが必要ってのは、最早、性
      質の悪いジョークだ。

       「就職戦線・・・」。ちょっと恥ずかしい。

       車が維持できないので単車に乗ってます。オザケンこと小沢健二
      とブランキーこと浅井健一ならば♪カウボーイはスペードのエース
      とか言ってベイビーベイビーまるでスクラップみたいさ俺のおんぼ
      ろヤマハのSR400♪って唄うんだ。歌といえば曲を作らねばな
      らぬ。渋谷辺りの若くないハコで会えたらいいが会う気はない。

       デニス・ホッパーも微妙な役回りが多くなってきた。

       サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」が五十円。丸谷
      才一の「文章読本」が五十円。ボリス・ヴィアンの「ぼくはくたば
      りたくない」が四百円。近所の古本屋で購入。ブック・オフの出現
      で、古本の価値が一気になくなりましたね。これが良いことなのか、
      悪いことなのか。断然後者。しかし吉行淳之介の初版本はばっちり
      万単位で並べられていた。もうちょい安ければ買ってもいい。

       三谷好喜は脚本に徹するべき。

       黒板色を見なくなってから随分たつ。最初の三日間だけ、ログ読
      みしたいとも思ったけど、それを過ぎればどうでもよくなる。掲示
      板もどうしたもんかね。閉鎖しろって? それはしない。馬鹿の煽
      りも見たいし、また気が向いたら書き出すかもしれないしさ。第一、
      嫌味っぽく存在し続けるのがいい。馬鹿の「存在の耐えられない軽
      さ」って感じでね。ミラン・クンデラも吃驚だ。

       鑑賞に耐えうる長さか?

       メールの返事が遅れてごめんね。どうなるか分からないけど、気
      分的になんだかね。どうしてもというならしつこく追い込んでくれ
      れば返事を書くかもしれぬ。というか、来月の始めにADSLが新規開
      通するまで何もする気が起きないのだ。あるいはね。

       今日も悪口を書いてしまった。

       今度からはもっと自分のことを語ろう。

       自分の話は他人を誰も傷つけない。

       目を閉じれば向こう側だ。


 投稿者:t  投稿日:2002/02/25(月)06時29分57秒  ■  ★  

       毎日少しづつ、君の顔を忘れていくよ。

       と言うわけで。

       まだここを見ている奴はいるのかしらん。


 投稿者:t  投稿日:2002/02/28(木)04時01分19秒  ■  ★  

       ピロートークしてますか?

       しかし、何て書き出しだ・・・。

       10管が不審船の調査を始めました。海保の「海洋」と横浜海上
      保安部の巡視船「いず」が実施。「海洋」が超音波探査機を使って、
      「いず」が写真を撮ると。そこまでは上手くいったようで一安心。

       引き上げが可能か否かはまだ分かりませんが、引き揚げられるも
      のならさっさと引き揚げ、「金正日出てこいよ、びびってるの
      か?」と言ってやるのが賢いやり方でしょう。「はっはーん。チミ
      たちは拉致疑惑はどうでもいいっていうんだね?」とかなんとか言
      いやがったら、「テメエ、金正男の恥ずかしい写真ばらまくぞ? 
      死ぬか?」と言ってやればよろしい。

       ただ、問題は現場が中国の排他的経済水域(EEZ)。

       チュウゴクマジウザイアルヨ。

       自分はそんなもの無視して我が物顔で調査しにやってくるくせに、
      ちょっとでも不審船を調査しようとするものなら、もう大変。ぴっ
      たり監視船をつけちゃって。ヒステリックな女みたいで嫌になっち
      ゃう。本当に中国という国は嫌いだ。

       だが、中国人がすべからく悪い奴じゃなというのも事実。知人に
      中国の人が一人いるんだけど(帰化してるから正確には日本人なん
      だけど)、この人は素晴らしく出来た人。おまけに優秀でジーニア
      ス。僕なんか足下にも及ばない。

       僕は非常にシンプルな人だから、こういう人が一人でもいるとす
      ぐ微妙な気分になっちゃう。「そりゃあ悪いのは中国人民じゃない
      やね。政府が悪いね。反日プロパガンダ政権が悪い。『チュウゴク
      マジウザイアルヨ』なんて言っちゃいけない、いけない」と反省。

       やっぱ愛だよ、愛。

       愛は世界を一つにする。

       日本も中国もムガール帝国も。

       愛さえあればピース。

       愛に溢れた歌を作ろう。オリンピックの開会式で流れてもおかし
      くないような、世界は一つでワンダフルワールドライクな歌。ブッ
      シュが911で亡くなった人達に黙祷を捧げてる間、「じゃあ僕な
      んかは空爆で亡くなったアフガンの人達に黙祷を捧げちゃうもん
      ね」とかなんとか言ったりしてないで、愛を唄うのだ。

       愛に溢れたお歌を作った。

       というか、明日が〆切だからなんでもいいから作らなくてはなら
      なかったのだ。本当はそんな面倒なことはしたくないのだけど、持
      ち回りで順番だから仕方ない。いかにも「五分で作りました」とい
      うような、手癖だけで取って付けたワンコードリフ一発系を持って
      くと、「こいつまたサボってやがる」的視線をぶつけられ、スタジ
      オに入っている時間が非常に長く感じられ、とてもつらい。

       ピロートークしてますか?

       愛から連想した歌のイメージ。まあね。ピロートークも愛だから
      ね。それはそれで間違いではないような気がする。オリンピックの
      開会式でみんなが大声でピロートークしてるような歌を唄えば、概
      ね、世界は平和と言っても過言ではあるまい。

       なんか違うような気もしたけど、構わず、ピロートークっぽいリ
      ズムに、ピロートークっぽい進行で、ピロートークっぽいメロを乗
      せた。むむう、なんかシカオみたいだぞ。完成。

       あとはボーカル君が歌詞をのっけるだけ。こんな物を唄わされる
      ボーカル君はもちろん可哀想だが、ピロートークのイメージは大切
      にしていきたい。歌詞も歌い回しも。ボイジングがかったるそうだ
      からキーは変えないで頂きたい。

       ピロートークしてますか?

       生きててごめんなさい。


 投稿者:t  投稿日:2002/03/14(木)05時24分13秒  ■  ★  

       やあ、フレンド。

       ファックしてる?

       金曜日、僕の誕生日。25歳。ちょっとした年齢。100年前の
      人なら「人生の半ばを終えた」と言っても過言ではない。自称「凡
      庸」な作家が「30歳青年説」を唱える現代。

       とても凡庸な24年間を終え、さらに凡庸な25年目がスタート。
      ああ、なんて凡庸な僕の人生。CNNの特派員だって知ってるぐら
      いに凡庸な僕の人生。凡庸な人生に幸多からんことを。

       しかし、どんな凡庸な人生にも哲学は存在する。毎朝の洗顔にも
      洗顔の哲学が存在するように、毎夕のファックにもファックの哲学
      が存在するように、凡庸な人生には凡庸な哲学が存在する。

       「追憶」という映画を知っているか? R・レッドフォードが出
      てるあれだ。俗に言う「名作」だから、誰もが一度は見ていること
      と思う。知らないなんて奴は馬に蹴られて死んでしまえ。

       ストーリーはこうだ。R・レッドフォード演じる流されやすい男
      と、B・ストライサンド演じるイデオロギー女の物語。男と女が同
      じ時を過ごし、他人になっていく物語だ。

       原題は「The way we were」。「The way we were」で「追憶」。
      最も好きな邦題の一つ。言い得て妙だ。示唆に溢れている。僕だっ
      たらちょっとこうは訳せない。

       レッドフォードとストライサンドが別々の道を選ぶように、「Wa
      y」は一本道ではない。僕たちは人と別れる、大切な何かと別れる、
      あたかも道が別れるように。そして今日を生きる。

       二人の例を出すまでもなく、ひとたび別の道へ進んでしまえば、
      どんなに同じ時を過ごした二人であっても、もう元に戻ることはな
      い。相手の人生すらも分からない。

       また、過ぎ去りし道は戻ることはできない。人生という道は後戻
      りができない。僕たちにできることは、快速のスピードで駆け抜け
      た瞬間を、ただ「追憶」するのみ。

       全ては一方通行。

       ファックしろよ。


 投稿者:t  投稿日:2002/04/02(火)01時29分38秒  fuck  shit  

       25歳になりました。

       ゴミのような25年間。

       今日なんて日からは自分のお話。自分の話をすることの利点、誰
      も傷つけない。という訳で、とても凡庸で退屈なお話の始まり。文
      句があるなら隠れていちゃ駄目。

       長かったモラトリアムにピリオドを打ち、働くことにしました。
      とはいえ、大学出てプラプラしてた人間がすんなり入れる会社なん
      てあるわけもなく、まあ、なんというか、フリーランス。実入りも
      そこそこ。凡庸な僕にとっては上出来とするべきでしょう。

       学卒後プラプラしてた理由。純粋に働きたくなかったってもある
      し、僕はミュージッシャンになるんだいってのもあったし、自問自
      答してもきりはなし。一つだけ言える確かなことは、僕はブンヤに
      なりたかったらしい。ブンヤ、一橋文哉(軽口)のアレ。新聞記者。

       ジャーナリズムに興味があった。だから、某全国紙で嘱託として
      働いたり、カメアシやったりして、自分なりにお勉強してました。
      マスコミ塾に行く金なんてないからね。だが、二年連続で入社試験
      に落ち、飲みに行った先で、良くして貰ってるデスクさんから「君、
      向いてないよ」とまで言われた日には、さすがに諦めもします。

       かといって、フリージャーナリストとかなんとかいうのは興味な
      し。あの手の輩はイエロージャーナリズムを好むから。それに、僕
      は偉そうにハイヤーを乗り回し、記者クラブで威張り散らし、老後
      は−「今日のコメンテーターは○○新聞編集局長の××さんです」
      「ですから、政治に対する国民の不審というのは○○という形を取
      って如実に現れている訳なのですよ」「××さん、今はその話をし
      ているんじゃない。ここでCM」「チャーチャーチャーン」「わか
      った、わかったから・・・」−になりたい。やっぱ全国紙。全国紙
      はいいです。関係先の何から何までがゴミに見えます。最高です。

       某全国紙は面白いところでした。細かいことを言うとやばげなこ
      とになってしまうのでアレですが、クレームが面白かったです。実
      に色々な人が文句を付けてきます。例えば、右翼、左翼、筋者の人、
      宗教な人、○精な人、自称公安の人などなど。世の中の大多数はキ
      チガイだということがよくわかります。自分がとてもまともな人間
      に思えてくるから不思議です。馬鹿ばかりです。

       そんなこんなで色々あったここ数年でしたが、自分の無能っぷり
      にもようやく気付いたことなので、取り敢えず、その世界とは手を
      打ち、新しい世界へと旅立つことにしました。ライターです。お仕
      事が食いっぱぐれない程度に回ってくるので素晴らしいです。おま
      けになんでも経費で落ちます。出版社のお金でご飯も食べれます。
      コーヒーも飲めます。本も買えます。最高ですか?

       凡庸な僕ですが思います。人を傷つけるのはよくない。だから、
      99人が面白いと思っても、1人が嫌な思いをするのなら、そんな
      原稿は書かないようにしようと、僕は思います。今、とてもいいこ
      とを言いました。至言かもしれません。感動してください。

       と言うわけで、しばらく働きます。

       もう一回ぐらい入社試験を受けてみようと思います。でも、きっ
      と落ちます。何故なら大学がヘボだからです。早稲田に行くべきで
      した。思えば、僕の人生は失敗続きです。

       カンボジアに地雷を取りに行こうかとも思います。きっと、誰か
      が喜んでくれます。地雷を取ることになんら必要性すら感じないの
      ですが、奇抜で面白そうではあります。むしろ、地雷を踏んでみる
      のもジャーナリズムかもしれません。

       お金を貯め、戦場に飛び込もうかとも思います。一眼レフを買っ
      て、紛争地域に飛び込めば、ピューリッツアーが狙えます。「不肖、
      宮嶋」に師事するのもいいかもしれません。でも、「不肖、宮嶋」
      は本当に「不肖」なので、それはそれでどうかとも思います。

       最後の最後で人のことに触れてしまいました。

       ごめんなさい。


 投稿者:t  投稿日:2002/04/02(火)01時34分20秒  fuck  shit  

       堺屋太一の言葉を借りると、人間には「思想」と「気質」で二通
      りのタイプがあるらしい。「思想」では「体制」と「反体制」に、
      「気質」では「主流」と「反主流」に別れるという。

       僕という人間はどうだろうか? 

       「思想」に関しては、かろうじて「反体制」だろう。断言するに
      はいささか抵抗があるが、間違いなく「体制」ではない。どっちか
      というと「ノンポリ」(しかし懐かしい言葉だな、おい)。

       「気質」に関してはどうか? これは間違いなく「反主流」だ。
      今までの人生を振り返ってみても、イニシアチブをとるってことは
      少なく、批判的なことが多い。

       <「反体制」+「反主流」> = ジャーナリズム

       一応こういう図式が成り立つ。凄く幼稚なことを言っているけど、
      君の人生に波紋を投げかけるようなことではないから問題ない。
      「マスコミのどこが『反体制』なんだ」と言いたい人、それはまっ
      たくその通りなんだけど、面倒だから黙っていてね。

       「やべえ、俺ジャーナリストに向いてるよ」

       ちょっと早計だ。大事なことは、こんなことを考える人間は腐る
      ほどいるってことだ。で、同じことを考えた人間の中から、ほんの
      一握りだけが、希望どおりの道を歩むことができる。

       高田馬場で乗車してくる人間を蹴り殺したくなります。

       いけないことでしょうか?


>   投稿者:t  投稿日:2002/08/12(月)05時07分59秒 

      > tさんはスピッツについてどう思いますか?
      > 最近、ネットでスピッツのコード進行
      > をのせてるサイトを発見したのですが、
      > 感動しました。
      > ロビンソンのコード進行はすごい!
      > 特にサビ前のEsus4 E7 C#sus4 C#7
      > ていうのが瞬時に切り替わっていく
      > ところなど圧巻です。

       大好きなスピッツの書き込みをありがとうございます。

       ボクもよくスピッツの弾き語りをしています。耳コピができない
      ボクは「スピッツ全曲集(シンコーミュージック)」のお世話になっ
      ているのですが、本当に彼らのコード進行は凄いですよね。Jポッ
      プ界ではミスチルと双璧を成すのではないでしょうか。

       さて、ロビンソンのコード進行ですが、これはもう神業と言って
      も過言ではないでしょう。およそ凡人が思いつくコード進行ではあ
      りません。中でもサス・フォーなんてコード、ボクは始めて知りま
      したよ。4thの音が3rdに変わることでコードの響きを解決さ
      せるなんて、きっとバッハでも思いつかないのではないでしょうか。

       日本経済も、4th音が3rd音に変わるかの如く、構造改革が
      進み、景気が回復すればいいのですが、それも全てはスピッツの新
      曲にかかっています。早くバレーコードが簡単に押さえられるよう
      になりたいです。

       では、さようなら。

       今度、一緒にゆずの弾き語りをしましょう。



     @キ印 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7
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あやしいわーるど@キ印 からの転載をまとめたものです。


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