自殺美味しんぼ


 投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2000/02/06(日)10時06分57秒 

      自殺美味しんぼ
       
      第1話「究極の自殺」
       
       俺の名は山岡死脳。朝死新聞社企画編集部に所属する28歳の好青年だ。自
      殺にはちょっとうるさい。いつものように部署の隅のソファーで昼寝を決めこ
      んでいると、二日酔いの俺の脳髄に栗田憂子のかんだかい声が響きわたった。
      死ぬかと思った。
       「こらあ。また会社で顔にまっ白いハンカチあてて、息ひとつしないで、身
      体硬直させて寝てるんだから。ほんとの死体みたいじゃない。仕事しなさいよ、
      し・ご・と」
       「栗田君か、まあそうかっかするなよ。死んだ者の気分になるのも仕事のう
      ちさ」
       「ただの居眠りのくせに、何言ってんだか。今日はこれから取材よ、憶えて
      る?」
       「ああ、完全自殺マニュアルの著者……ええと、名前何ていったっけな。彼
      のインタビューだろ? 俺、あいつ嫌いなんだよな。自殺の方法をくわしく書
      いたところで、自殺の本質に近づけるというわけでもない。マスコミに踊らさ
      れてるトンデモ・ネタの、しかも露骨な自殺幇助にすぎんよ。真に知るべきは
      人はなぜ死ぬのかという永遠のテーマだけさ。それ以外の自殺へのアプローチ
      は無意味だね、ばかばかしいよ。俺はちょっと用事があるから、君、ひとりで
      行ってくれるか」
       「どうせまた見ず知らずの他人の葬儀見物か、クスリ集めの薬局回りでしょ
      が。もー、山岡さんと組んでるといつもこうなんだから!」
       栗田憂子は怒ると血の気が引いて真っ青な顔になる。なかなか俺好みの死顔
      フェイスだ。むじゃきに振り上げて覗く手首には切り傷の跡も無数に残り、そ
      れが妙にエロティックでもある。死の欲動と、性の欲動。こいつは共通してな
      いか? エロスとタナトスか。学生の頃に学んだフロイトやユングを思い出す。
      セックスしてるときはお互い死にそうな声であえいでいるし、ときに女はもろ
      に「死ぬ。死ぬ」と悶えるではないか。腹上死とは、意外とこのあたりの難問
      を解く鍵となるひとつの象徴的行為か? 存在論あたりからやらねばなるまい
      な。俺はそんなとりとめもないことを考えながら、生死、いや、制止する栗田
      憂子をふりきって、俺の愛車、特注もの1943年デス型ポルシェに乗ってい
      た。これから向かうところはある有名作家の葬儀だ。俺は葬式が大好きだ。そ
      こにはまぎれもない人間の死と、死にまつわる人間模様がある。伊丹十三の映
      画か。あいつも自殺だったな。
       
       うっかり誰か轢き殺しそうになったので俺はあわてて急ブレーキを踏んだ。
       「わあっ」そいつはぶざまな格好で、俺の車からわずか数センチのところで
      しゃがみこんだ。
       「何をするんですかあなたは。殺す気ですか。轢かれたら死ぬんですよ。死
      んだら死ぬんですよ。命が死にますし、だいいち私が死にます。死んだら生き
      ていないじゃないですか。あなたは私が死ねばいいとでも思ってるんですか。
      そんなの嫌ですよ。私は老衰をもって人間の至上の死とする人間でね、自殺は
      嫌なの。もっと嫌なのは他殺なの。さらに嫌なのは事故死なの。アルベール・
      カミュじゃあるまいし、交通事故などという不条理な死を受け入れるだけのキ
      ャパ、私にはありませんよ」
       饒舌な奴だと思ったら、俺の上司、頓死副部長ではないか。奴は俺に言わせ
      れば腰抜けの臆病チキン野郎で、自殺するだけの根性もなく、死ぬのが怖いか
      ら老衰などといって死を先へ先へと延ばしている、ハイデガー言うところの「
      了解」どこ吹く風、今の自分の生だけがかわいい腐った死に損ないだ。
       「頓死副部長、こんなところで何してるんですか」
       「きっ、君こそ何をしているんですか。勤務中でしょっ」
       「あのう、どうやら失禁されておられるようですが」
       頓死副部長のまっ黒なズボンの股間のあたりから膝のところまで一面、染み
      ができていた。突然の死の恐怖によるものらしい。生きている人間とはみっと
      もないものだ。死んだ人間の失禁、脱糞、さらには腹上死の際に勃起していた
      ペニスがそのまま死後硬直といった現象もみっともないが、自分はすでに死ん
      でいるのだから、特に恥ずかしくはない。生きている人間にだけ感情は存在す
      る。やっかいなものだ。
       「あ。ええと。その。あはは。まあ、黒いからそんなにめだたないし、今日
      は暑いからすぐ乾くでしょ。あはは。あはは。あはははははは。は。ええと、
      山岡くん、このことはくれぐれも社内の人間には極秘に」
       「わかっております、頓死副部長」
       俺は微笑を作りながら、そう言った。
       
       葬式場の寺の敷地内へと歩いていくと、さすがに有名な作家らしく、参列者
      の数は半端なものではなかった。中には見憶えのある著名人の顔がちらほらと
      見える。死んだ作家に感情移入してどっぷりと死のムードに包まれている者か
      ら、おそらく殺されても死なないようなずぶとい面つきをしている者まで、そ
      の様子はさまざまだ。
       「いやー、凄い人だねえ。この人たち、いったい何が目的でこんな葬式なん
      てイベントに訪れるんだろうねえ」なぜかうきうきとした口調で頓死副部長は
      俺に話しかけてくる。かなりうざったく、今すぐ死んでほしい。
       「そりゃまもちろん、宗教的儀礼として祈るためとか、故人を懐かしむため
      とか、遺産めあてとか、社交辞令とか、喪服の女性に欲情するからとか、たん
      に暇だったからとか、いろいろあるんでしょうけれど、やっぱり生死ってのは
      人間にとって最大のイベントなんだろうね。生まれたときのことは三島由紀夫
      じゃないから私は憶えてないけど、死ぬのは必ず訪れるってことが薄々わかっ
      てるからね。いや、死んだときのことは死ななきゃわかんないから全然わかっ
      てないんだけど、死んだら死ぬんであって、死ぬ前に死ぬ気持ちがわかるとす
      れば、いったん死んでしまってからはそれを思い出せないわけで、死んだあと
      に考えても死んでるから無理で、じゃあ死なないようにちょっとだけ死んでみ
      るとか、死のお試しコースなんかあったりしたら便利だよね、死のお徳用詰め
      合わせパックとかディスカウント・ショップで安く売られていたりして、たま
      に不良品にあたると本当に死んじゃうとか、あはは、ええと、私、何言ってる
      のかしらん」


 投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2000/02/06(日)10時07分31秒 

       「頓死副部長、私たちの焼香の番、もうすぐですよ」
       「あれっ。いつのまに並んでたの」
       こいつは脳味噌の一部が壊死しているらしい。俺が目配せやら即興の手話的
      コミュニケーションで暗に饒舌を抑制していたにもかかわらず、頓死副部長が
      大声で変なことを喋りまくったため、俺たちは異様な視線をずっと浴びていた
      のだ。死ぬほど恥ずかしいとはこのことだ。
       
       不在の死者に対する祈りを終え、俺たちは火葬場の近くにある休憩所で一服
      していた。俺は無神論者なので宗教的な行事はどうも苦手だ。手を合わせたり
      組んだり、そして目を閉じて何ごとか考えているふりをしなければならない。
      死んでしまった人間にメッセージを送ったところでそれはただの自己満足にす
      ぎない。死んだ人間は誰も、俺たちの話も願いも聞いてはくれない。ましてや
      冥福を祈ったり、天国に行けるようにと思うことじたい、馬鹿げている。死ん
      だら無になるのだから、死後の人生がどうなろうと知ったこっちゃない。俺た
      ちが祈るのは、ようするに自分のためだ。自分も死んだら幸せになりたいだと
      か、もっと悪いのは他人の幸福を願うことで、そんな自分の感情を良きものと
      して扱うことだ。俺たちは生きている側の人間であり、死んだ側の人間とはま
      ったく無縁だ。くだらない、実にくだらない。死者の名誉を守るのではない、
      自分のために自分の名誉を守るんだ。口が裂けても「死者のために」なんて科
      白は吐くな。
       「あー、やっぱりここにいた。探したのよ」
       「あれれれえええ。栗田くんまで来たよ」
       振り向くと、ソーシキ・スーツに身を固めた栗田憂子が立っていた。首すじ
      から足の先まで眺め回し、俺は少し欲情した。喪服はいやらしい。未亡人との
      仏前でのセックスを想像し、俺はあやうく勃起しそうになった。
       「なんだい栗田くん、仕事があるんじゃなかったのかい」
       「山岡さんこそ、こんなところでさぼって。私はね、ちゃんと仕事で来たん
      ですからね。この作家の担当は私と頓死副部長なんですよ。ねえ頓死副部長」
       「あ、そうそう、つまり山岡、おまえだけろくに仕事もせんとこうして遊ん
      でいるわけだ。まったくこのボンクラ社員め」
       失禁野郎がよく言うよ、と思ったがもちろん口には出さない。
       「へいへい、皆さん立派な企業人ですこと。それで、いい記事は書けそうか
      い、栗田くん」
       「おかげさまでね、面白くなりそうだわ。なんせ自殺の原因と思われるのが、
      奥さんの浮気ですもんねえ。で、ちょっち調べてみたら、どうやら非公開の日
      記があるらしいのよ、作家の」
       「おっ。おっ。スクープもんじゃないの。やったね栗田くん。自殺さまさま
      だねえ。あははははははははは」
       「しっ、声が大きいですよ頓死副部長。それでですね、作家担当の別出版社
      の方からこっそりその日記のコピー貰ったんですよ。デートしてあげるって約
      束で、すんなり手に入ったわ。もちろんデートなんかしないけど」
       栗田憂子が、ぺろりと舌を出して笑った。あまりに古典的な表現を実際にや
      るうえに、舌を出しながら笑ったため非常にぶきみだった。しかし、確かに彼
      女はいい女だ。死人さえもむっくり起きあがるほどの。俺の厚い胸板の下で死
      ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
      死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死
      ぬ死ぬ死ぬと何度も絶叫させてみたい。それだけの価値はある女だ。
       
       「しかしねえ、たかが奥さんの浮気で死ぬなんて、あの作家らしくないねえ。
      原因はもっとほかにあるんじゃないの。小説が書けなくなったとか、そういう
      文学的な悩みとか。だいいちあの作家、かなり反骨だったでしょ」
       「甘いですねえ頓死副部長。男なんてみんなそんなもんですよ。それに、作
      家が自殺するのは文学的な問題に限りません。高尚な悩みだけで死ぬ人なんて、
      いませんよ。現実的な逃げ場がなくなったり、身体が悪くなったり、何らかの
      退っ引きならない要因がくわわって初めて死ぬんです」
       「うん、太宰治も肺病が一因だったしね。芥川は梅毒か。ほかの連中は……
      発狂して死ぬ奴も多いな。狂ったら衝動的に自殺してもおかしくはないだろ、
      狂ってるんだから何だってできるさ」
       「そうそうそ。自殺もある意味、極限的な精神状態下における衝動だしね。
      崖っぷちの上で、最後に後ろから押してくれるのは、なにげないささいなこと
      かもしれないわね。そう考えると自殺すらもしょせん、事故死のように突然の
      死といってもいいのかも」
       「死はいつでも突然だよ。前もってわかる死なんかひとつもない」
       「でも老衰の場合はどうなの。私は老衰で死にたいねえ。嫌ですよ自殺なん
      ておっかない。他殺や事故死はもっと怖いし、だいいち殺されるのだけは勘弁
      してほしいねえ」
       「いや、いわゆる自然死であっても、死という現象そのものは突然やってく
      るものでしょう。ただ死について考える時間が長引くというだけで。生と死の
      境界がそんなに曖昧なものなら、俺たちには生きている意味がない」
       「じゃあ、突然死のほうが考える時間がないだけ幸せかもね。今この瞬間に
      突然死んだとしたら、死について脅えなくてすむもんね」
       「そうかもしれないな、栗田くん。死についてあれこれ思い悩んだところで、
      生の価値は高まるか低まるかどちらかかもしれんが、死そのものは別に変わり
      はしない。ただ死ぬ、それだけのことさ」
       「ひひ。そんなことを言って私を怖がらせようたってそうはいかないですよ。
      だまされないですよ私は」いつしか、頓死副部長の目には涙がたまっている。
       「私はゆっくり痴呆になって、死んだことにも気づかないような状態で死ぬ
      んですからね。死ぬことなんか、ちーとも怖くなくなるんだもんね」
       「ああ、完全に狂ったり惚けたりすれば、確かに死ぬことなんかどうでもよ
      くなるでしょうね。ま、それまでが大変でしょうけど」
       「あのー、でも、動物にだって死の恐怖はあるんでしょ。つまり死に対する
      私たちの本能的っていうか、無意識のあたりにある感情というのは、狂ってい
      ても味わうことができるんじゃないかしら。気違いの人だって、殺そうとする
      と脅えるわよ」
       「ウイルスだって死んで遺伝子が絶えるのが怖いから、急激に進化するんだ
      ろうな。つまりよっぽど死んで自分がいなくなるのが怖いんだ。ましてや直接
      的な感情というものが豊かな俺たち人間にとっては、そうとう怖いだろうな」
       「惚けて死が怖くなくなるっていっても、それまで死に脅えていたのなら、
      惚けるってことイコール死ぬってことで、やっぱり死は確実に訪れるという」


 投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2000/02/06(日)10時08分28秒 

       「ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
      ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
      ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
      ひひひひひひひひひひひひひひひひひ。信じないもんね。信じないもんね」
       子供がだだをこねるように、頓死副部長は首をふった。これ以上わざと怖が
      らせると本当に発狂するか、または死んでしまうかもしれない。俺と栗田憂子
      は確認の視線を合わせてうなずいた。
       
       「わーはは。あいかわらずおまえの死生観は甘いな、死脳!」
       「その声は、開腹無惨!」
       読者諸君に解説しよう、これが美味しんぼのパロディであることはすでに承
      知ずみだと思う。日本一の自殺評論家、開腹無惨は俺の父親だ。ただし俺とこ
      の男はちょっとしたことで絶縁している。その理由はあとで語られることもあ
      るだろう。とにかく俺は、この男が嫌いなのだ。たぶんそういう設定になって
      いるはずだ。だから俺は開腹を睨みつけ、できるだけ口汚く罵り合戦をくりひ
      ろげようとした。奴もそのつもりだと思う。
       「俺のどこが甘いというんだ」
       「この死に損ないの、へなちょこ自殺未遂者めが。百年早いわ、生まれ変わ
      ってから出直してこんか!」
       「な、なんだとこの野郎!」
       「おまえみたいなひよっこに本当の自殺などできん。せいぜい手首に切り傷
      残して同情を稼ぐのがおちじゃ。そこの小娘にでもできるわ」
       栗田憂子はむっとした表情になり、きっとして言った。毎度ながら、古典的
      な表現そのままに感情をあらわす女だ。
       「私の手首の傷は、百を超えているのよ!?」
       「はっ、手首の傷の多さなど恥以外の何物でもないわ。わしを見んか。おり
      ゃ!」
       そう言って着物の襟元を広げた開腹の首すじには、たった今ついたばかりの
      ような新しい醜い縄の痕が、はっきりと残っていた。
       「どうじゃ、これは緋文字のようにおどろおどろしく遺り、夏などTシャツ
      姿で歩くのが普通の神経ならば躊躇される入れ墨なみの衝撃をもった自殺痕で
      ある。おまえにこれが真似できるか!」
       「く、くそっ」
       「さらにこれを見よ。ほれっ」
       「おおっ」頓死副部長が目を丸くした。こいつも古典的な位置に属するよう
      だ。
       開腹無惨は上半身をさらけだし、俺たちの目の前で、みごとなまでに横一文
      字にぱっくりと切れた腹を見せた。横に細長くなった楕円形、着物を脱いだと
      たんにどんどんあふれだしてくる腸だか何だかわからない内臓、たれ落ちる真
      っ赤な血、人間の体熱によって生じる生臭い湯気。
       「うーん」栗田憂子が、気を失って倒れた。
       「ひいっ。そ、それ、レプリカとかじゃなくて、まさか、本物の腹、切腹、
      わあっ。は、早く救急車、医者、警察、114番」
       「頓死副部長、114は話し中調べです」
       「ふはははは。どうだ死脳、おまえにこのような自殺ができるか」
       「できてたまるか、馬鹿っ!」
       「は、早く縫わないとし、死にますよ開腹センセイっ!」
       「ほうれ。わしは己の腹から飛び出した腸でもって首を吊ることさえできる
      のだ。おまえのような狂言自殺者には到底想像もつかんじゃろう。くやしいか。
      くやしかったら死んでみんか、ほりゃ!」
       「い、一週間だ! 一週間、時間をよこせ。それまでにきさまの『至高の自
      殺』より凄い、『究極の自殺』を用意してやる!」
       「わはははは。わしはそれまで生きておらんわ! あ、気が遠くなって目が
      霞み、お花畑がいっぱい、わあ綺麗だな、うーむ」
       あたりまえだが開腹無惨はぶっ倒れた。腹を切って死なない馬鹿はいない。
      だがこの男の自殺はいつものことであり、すぐにおかかえの医師団がやってき
      て、ブラック・ジャックの指導の元に簡易手術室のビニールテントが貼られ、
      彼は腹を縫い始めた。「俺の手術代は高いぜ。1億ほどもらおうか」
       「ああもう、マンガじゃないか」頓死副部長が溜息をついた。
       「これは最初からマンガのパロディだ」と、俺は言った。だがそんなことは
      どうでもいいことだ。俺はあと一週間で究極の自殺を考えねばならない。はた
      して俺にできるのだろうか、究極の自殺が。というより筆者はこのつづきをで
      っちあげることができるのだろうか。とりあえず俺は癲癇患者のように泡を吹
      いて倒れている栗田憂子をひきずって車に乗せた。今夜はこの女と喪服プレイ
      だ。俺は道玄坂に向かって突っ走った。
       
      つづく(わけねーだろ)



おまけ

>むっく  投稿者:   投稿日:2000/05/09(火)13時39分34秒 

      > > 人肉ってうまいのかな
      > (´ー`)y-~~ おいしんぼの最終回はそのネタでな。

      山岡「雄山、これが本当の究極の料理だ!」
      京極「山岡はん… まさかあれを…」
      部長「山岡君、君は一体…」
      山岡「大丈夫だ、これは俺がイギリスの研究所と共同で開発したクローンだ。法
         的にはなんの問題もない!まずは食べてみてくれ!」
      雄山「うむぅ… これは」
      山岡「今度こそ俺の勝ちだな(≧∇≦) ブァッハッハッ!!!」
      雄山「愚か者が!! お前はあれほど言ったのにまだわからぬのか! 料理は素
         材が命。また馬脚をあらわしおったわ!」
      山岡「くっ… そういうお前はどうなんだ」
      雄山「では、私の料理を試してもらおう…」

      全員「おおお!これは!!」
      優子「幼女の姿煮だわ!負けた…」

      スネヲ「さすがに至高の味!!雄山先生には御世話になりますノ(´д`)デヘヘヘッ」

      小学館:ビッグコミックスピリッツ
      美味しんぼ第888話「究極の人肉料理!前編」より



>   投稿者:   投稿日:2004/03/28(日)21時29分40秒  ■  ◆ 

      > 料理エロマンガというジャンルを思いついた

      「ょぅι"ょの女体盛りだ!世田谷区の小学校で仕入れたょぅι"ょを裸に剥き、
      とれたてのマグロを載せる。白い肌にすいつくような赤が、新鮮な気持ちにさせてくれる」
      「なるほど、ょぅι"ょだからマグロにかけているのか!(;´Д`)」
      「マグロ特有の塩臭さを、ょぅι"ょの乳臭さで中和しているのね」
      「ふはは、その程度か志郎!」
      「何っ!この料理に不満があるというのか!」
      「馬鹿め、これでは素材が台無しだ。女体盛りの真骨頂は、女体の方にある!
      それすらもわからないで女体盛りを語るとは、地に落ちたものよ」
      「くっ!」
      「これでは折角のょぅι"ょの味がマグロ越しにしか伝わっておらぬ!
      そうではない、皆さんが味わいたいのはょぅι"ょの方なのだ・・・!
      その香しいょぅι"ょ自体を味わうことができねば、
      ただマグロを暖めているだけの料理に過ぎん!」



>   投稿者:   投稿日:2003/11/14(金)00時23分26秒  ■  ★  ◆ 

      > > http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/private/bun/man00927.htm
      > > ここにあるとうりだっヽ(*`ー´)ノ
      > 美味しんぼって、こうあらすじだけ読むと極めて普通のいい話なんだな

      山岡の薀蓄で富井怒る→仕事先で富井ピンチ→山岡の薀蓄を再現で助かる

      このフォーマットの話を三回は見た記憶がある


>   投稿者:   投稿日:2003/11/14(金)00時45分02秒  ■  ★  ◆ 

      > > もっと言うと
      > > 有名な店にみんなで行く→なんか雰囲気が不穏→
      > > 山岡「こんなのは本当の○○じゃない!」→店主怒る→
      > > 取材に店主を連れて行く→店主改心→猫起きる
      > > これなら三十回くらい見た気がする
      > 仲の悪い親子がいる→山岡相談される→一計を案じる→めでたし
      > は8回に1回くらい出てくるな

      問題起きる→料理作る→料理食べる→見事解決
      だろ?



おまけ

自殺ダイエット  投稿者:某S  投稿日:2002/07/13(土)06時24分04秒 

       確実なダイエット法は病気になることであり、究極的には死こそが最高のダ
      イエットだと言える。普通は死ぬと焼かれて灰になり、驚くほど体重が減る。
      水死体は例外としても。痩せたいと願う女性は誰しも死の状態、無の状態を望
      んでいるのである。そこで自殺ダイエットという商売を始めようと閃いた。ま
      ずは宣伝文句を作成してみよう。

      究極の自殺ダイエット!

      必ず痩せます痩せさせます!

      (生前のA子さん)・・・67kg

      (自殺ダイエット実行直後)・・・66.9kg強(35gの霊魂が抜けて軽くなりま
      す!)

      (自殺ダイエット三日目、火葬場で測定)・・・1kg(人骨は体重の五分の一
      ほどあると言われておりますが、当社独自の焼却乾燥技術によりなんと水分の
      98%以上を抜くことが可能になりました!)(★骨太のあなたも心配無用! 
      調整致します)

      確実に効果のあるスーサイド・ダイエット!

      全国から感謝の遺言がゾクゾク届いています!

      宇多田ヒカリさん(20代、54kg)→自殺ダイエットで1.3kgに!

      「肥満が原因で引っ込み思案になりがちな私でしたが、自殺ダイエットに救わ
      れました。人が変わったようになった私を、家族や友人は驚きの目で見つめて
      います。母親には『ずいぶん色白になったね』と涙ながらに感動されました」

      田中マチコさん(40代、65kg)→自殺ダイエットで奇跡の0.8kg達成!

      「最初は半信半疑でしたが、余分な肉や水分を燃焼させるからものぐさな私で
      も簡単に痩せられました。主人も『お前、軽くなったなあ』と驚いております。
      草葉の陰から感謝しております」

      さあ、あなたも今すぐ自殺ダイエット!



998611  投稿者:宇多田レイパー  投稿日:1999/08/15(日)02時44分57秒 

      > > せっかく真夏の真夜中なんだから背筋の凍るような怖い話でもしようぜ
      > そうだな
      > じゃあ一人一話ずつ100怪談でもしよう
      > まずはレイパーから

       ちょうど去年のこの時期、誰かが空白で「死にたい」って書いてたんだよね。
      しかも連続投稿で、うざいから適当に煽ったんだよ。最初は荒らしかと思った
      んだ。俺も若かったからずいぶんひどい煽りをしたと思う。みんなもそれにの
      って煽りまくっていたし、まあありゃ一種のいじめだな。

       今年、8月に入った頃かな、俺の捨てアド(omankopower@24h.co.jp)に、
      匿名でメールが届いたんだよ。普段は匿名メールなんてめったに届かないんだ
      よね。差出人を見ると「 」、題名は「(無題)」、マウスをゆっくり動かしな
      がら本文を見ると、

      死にたい

       とだけ書かれていたんだ。

       そのメール、一通だけじゃなくて、何十通もスパムで届いてた。なんだよ、
      粘着な厨房がいるなあと思って全部削除したんだけど、いちばん日付の新しい
      のを読んでみると、「死にたい」のあとに「レイパー殺す」って添えられてい
      たんだよ。

       そのあと、確か一昨日とかそんなんかな、「レイパーコロス」っていう気違
      いみたいな書き込みが多かったの憶えているかな。ふざけて俺もレス返してい
      たけど、なんとなく、雰囲気というか匂いみたいなものが、例のメールのやつ
      と似ているような気がしたんだよね。

       この夜のテレホ終わって、メールチェックしたら、またスパム状態なんだよ。
      今度は「死にたい」じゃなくて、「レイパーコロス。アハハハハ」の一行だけ
      で何十通もさ。最近はやってる固定潰しのひとつだろうなとしか思っていなか
      ったんだけど、今、よくメールの日付を確認してみたら、先の「死にたい」も
      今度の「レイパーコロス」も、全部1998年の8月のものなんだ。

       同じ日にちだったから、まあサーバか相手のPCの日付が狂っているんだろ
      うと思ったんだけど、寒気がして、気になってその日の過去ログ落としてみた
      ら、俺が「死にたい」って書いてる奴を煽っているんだよ。うわ、手のこんだ
      いたずらだなと思ったんだけど、そのログの最後が、

      > 予言 投稿者:  投稿日:1998/08/15(土)23時59分58秒  ■  ★
      > 
      > 1999年8月15日 レイパー死亡

         ┏━━━┓
         ┃   ┃
         ┃ レ ┃
         ┃ イ ┃
         ┃ パ ┃
         ┃ | ┃
         ┃ 死 ┃
         ┃ 亡 ┃
         ┃   ┃
        ┏┻━━━┻┓
       ┏┻━━━━━┻┓
       ┃ ┏━━━┓ ┃
      ━┻━┻━━━┻━┻━



>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2000/12/21(木)10時41分11秒 

      > > こんどのセンター試験(倫理)に「法に触れずに夫または妻を殺す方法」が
      > > 出題されるらしいですぜ
      > 殺したら触れる、マジレス

      1:インターネットの掲示板に誘い込み、空白で煽り殺す
      2:セックスしまくって「死ぬ。もう死ぬ」と言わせる
      3:ばれないように死亡届を出す
      4:離婚して、夫または妻という関係性を殺す
      5:ヴァーチャルリアリティの世界に旅立ってネトゲーで殺す
        (その際、VRは悪であるとはっきり言っておく)



>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2001/05/30(水)03時44分08秒 

      > レイプさんはこっちの妄想性人格障害かもわからんね
      > http://lulu-web.com/pd-mousou-d.html

      ++ 妄想性人格障害の診断基準(DSM−4より要約) ++

      A.他人の動機を悪意あるものと解釈すると言った、広範な不
        信と猜疑性が成人早期に始まり、さまざまな状況で明らか
        になる。以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示さ
        れる。
      ◎)十分な根拠もないのに、他人が利用する、危害を加える、
        またはだますという疑いをもつ。
      ◎)友人または仲間の誠実さや信頼に関する不当な疑いに心を
        奪われている。
      ◎)情報が自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのた
        めに他人を信用したがらない。
      ◎)悪意のないことばや出来事の中に、自分をけなす、または
        脅かす意味が隠されていると読む。
      ◎)恨みを抱き続ける。つまり、侮辱されたこと、傷つけられ
        たこと、または軽蔑されたことを許さない。
      ◎)自分の性格または批評に対して他人にはわからないような
        攻撃を感じ取り、すぐに怒ったり、または逆襲する。
      ◎)配偶者や性的パートナーの貞節に対して、くり返し道理に
        合わない疑念をもつ。

       いやああああああああああああ(;´Д`)


>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2001/05/30(水)04時16分17秒 

      > > 自分の性向を言い当てられると何の解決にもならないのに少しほっとする
      > 自分は「分裂病質人格障害」だというアイデンティティを獲得できるからな

       俺はさっきからなんで妄想性人格障害扱いされたのか疑問で疑問でしかたな
      くてイライラして、共依存傾向の強い三流カウンセラふぜいのバナクリ野郎の
      プロフィールを粘着に読んでいるうちに、ああなるほどこれだから自分は妄想
      性人格障害と言われてもしょうがないんだなと悟っておとなしくグーグルで
      勉強し直すことにしたよ。(;´Д`)


>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2001/05/30(水)04時31分47秒 

      > あの診断基準は米国精神医学会の「精神障害の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)
      > の内容ほとんどそのままだし、
      > 今幅広く使われてる基準だから、多分どこへ行っても似たような診断を受けるかと(;´Д`)

       境界性は見捨てられ不安や自殺癖など見てるだけで面白いんでいろいろ
      本を読んでみたけど軽い分裂の妄想性とやらはまったく気にしてなくて
      今思うと自分があてはまるから無意識に避けていたのかな。
       境界性は隔離されないキチガイだから目を合わせちゃいけません シッ とか
      主張していたわりには自分はその次くらいにひどい人格の基準にあてはまる
      のかと今さら気づいてちょっと私気分悪いから寝る寝るねひっひ (ρ_;)



番外編

夜だ 死にたい  投稿者:某S  投稿日:2001/03/26(月)18時28分44秒  ■  ★  

       春は鬱がひどくなります桜の木の下に死体が埋まっているとはよく言ったも
      のですその死体とはほかならぬ自分の死だからです万有の生命活動が活発化し
      ているときに死の衝動もが活発化するのは一見ふしぎに思えますが生と死は同
      じ直線上にあるのですなぜなら人は生まれてそして死ぬ矢印の上に人は生きて
      いるのですこのまま歩き続けると死ぬのです間違いなく死にます死んだら虚無
      が待っています何もないのです少なくとも今の私たちが想像できるような世界
      ではないすなわち虚無です怖ろしいのです生きるのはいやだ死ぬのは怖いそん
      な苦悩の真っ只中で私たちはあっけなく死んでしまいます理屈抜きに死にます
      私はその恐怖に耐えられませんかといって生きていても何もいいことがありま
      せん日日後悔と反省の連続で心が摩耗していきますこれ以上自分を傷つけると
      自分がかわいそうだとすら思えてしまいます日日食べることだけが唯一の幸せ
      ですご飯はおいしいですご飯を食べているときだけいやなことを忘れますすぐ
      に食べ終えてまた死にたくなります死んでしまうのではなくて死を渇望したま
      まの精神状態が続くということですからこれは苦しいです死ぬのは痛いし暗い
      し怖いので死にたくありませんどう考えても死後の世界などありませんもしあ
      ったとすれば永遠にこの存在の苦悩が続くということにほかなりませんからそ
      のほうが怖ろしいのです幽霊が怖いのもそういうことなのではないでしょうか
      死んでなお生き長らえることほど怖ろしいものもありませんかといって消えて
      しまうのはもっと怖ろしいのですどうしてせっかく生まれてきたのに死んでし
      まうのですか死にたくありませんそう脅えるたびに死にたくなって困りますこ
      のような思考の悪循環に絶望が現実的な絶望が経験的な罪の意識が加わって具
      体的な鬱となり私をさいなむのです論理的に考えると生きていても何もいいこ
      とがありませんなぜなら何も楽しくないからですようするにむなしいのですだ
      からといってどうということもないのですたぶんあと40年はこの絶望を抱え
      たまま苦しむのでしょうそれがわかっているだけに鬱が加速度を増して光の速
      さで相対化されますそれが怖ろしいのです怖いのです苦しいのです鬱なのです
      このような日日が続くかと思うと死んだほうがましだと思えてくるのですこの
      ような個人的な苦悩というのは他人が理解できるたぐいのものではありません
      し私自身よくわかっておりません私は他人の鬱や死には興味がないのですなぜ
      なら他人事だから他人がどうなろうがどうでもいいではありませんか究極的に
      は人間とは自分さえ良ければいいのですただ自分の利益のために社会の治安が
      良くなるのを望むのです核戦争が起こるとみんな死にますそして私が死にます
      だからこそ戦争は起こってはいけないのですそういう手前味噌の味わいが人間
      のあるべき姿なのですそれがゆえに私は他人が怖ろしいのです信用ならないと
      いうのですやり場のない鬱はいよいよ自分へと向かってきます人はなぜ生まれ
      たのか両親がセックスしたからです人はなぜ生きるのか生まれたからです人は
      なぜ死ぬのか死ぬからですああ人生とはなんとむなしいものでしょう私は気づ
      いてしまいました人生とはむなしさとの戦いなのです私が鬱と呼ぶむなしさと
      の一騎打ちであり私たちはむなしく回り続ける風車に向かっていくドン・キホ
      ーテなのですそう気づいたら何だか精神が高揚してきました誰かが自分の中で
      笑っていますもしかしたら私は発狂しかけているのかもしれません完全に狂う
      のが先かむなしさに殺されるのが先か勝負ですこれは戦いなのですむなしさと
      の戦いなのです。



>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:1999/08/21(土)14時01分15秒 

      > > ホントにやばい時なんて他人に言えねぇっての。
      > > パソコンなんて起動させられません。
      > > そんな気力ありません。自殺しようって本気で考えてるときは。
      > これ間違ってる
      > オレの鬱が一番ひどかった時は、パソコン起動させてた
      > 起動させてから、何のために起動させたのかわかんなかった

       「本当に死にたいと思っている人は、死にたいなんて言わない」というのは
      経験的な推測に基づく俗説で、むしろ体育会系的な論理だからな。
       神経が混乱してるときの状態は人それぞれだし、こういう一方的な見方が
      何か正論めいて聞こえる世の中だから、自殺者が孤独になるんだと思う。

       生きたいと願う連中が、将来の夢だとか、老後の暮らしをとうとうと語る
      ように(生きることについて語るように)、死にたいと願う連中が死ぬことに
      ついて語ったところで、それを責められる筋合いはないと自殺志願者に言われた
      とき、実際の自殺ということの価値観変わったよ俺は。



人という字は、ノとヽとが支え合ってできているんだ!  投稿者:某S  投稿日:2001/04/06(金)03時26分57秒 

       金八先生を見ました。とても面白かったです。今日の金八先生名言三連発。

      「死に意味はない!」

      「死ぬとか簡単に言うな。お前が死んだら俺は泣くぞ!」

      「生きていけええええ!」

       同窓会の名目で集まった3年B組のクラスメイトたちに、まるで自己開発セ
      ミナーか宗教団体オウムのイニシエーションのように説教/説法をかます金八
      先生の姿は、キリストを思い起こさせるほどすばらしいものでした。

       ウツをわかってだの、死にたい気持ちがあるだなんて主張しては開き直って、
      他人の気持ちを考えることもせず、ウツもいいものだとか自殺は甘美だとかほ
      ざく「弱いいじめられっ子の、さらに弱いやつに仕向ける更なるいじめ」and
      or「被差別者グループ内での更なる差別」more「表掲示板で荒らし相手に罵倒
      放題」のような、醜い人間が大手を振って歩きそうな昨今、金八先生の説教は
      とても痛快なものでした。笑いが止まりません。



ウィンドウズから書き込みしてます!(;´;ー;`;)y−〜〜  投稿者:某S  投稿日:2001/04/14(土)17時04分26秒 

       おなかがすくたびにウツになるんだがこれはひどいね(^^;ワラ
       島のログを読んでふと思ったのだが自殺それ自体はべつに悪いことではなくて
      自殺に向かう原因が悪い、だめな自分やだめな環境が悪いので、それを改善して
      いこうと考えるのがいいでのはないか。自殺自体がよくないなら特攻隊たちが馬鹿で
      あって、日本における最大の虚偽であった50年前の政治は悪くないことになる。
      明らかに死んでほしい人間、死んだほうがいいような対象の人間が存在する以上、
      自殺という現象をモラル的に否定する理由は何もないので(自分の奥さん強姦
      されたら犯人自殺してほしいor殺したいって願うよね)あるとすれば自分の勝手な
      偏愛による否定にすぎず、身内に自殺者が出たからって他人の自殺まで否定しては
      いけない。安易な肯定否定は話し合いの拒絶だ。他人がウツだ、自殺した、それを
      聞いて気分が悪いと思うなら、そんな弱者に矛先を向ける前にコンビニの前に坐る
      馬鹿どもや身近な悪と戦うのが人間的なんじゃないか。煙草、学歴、マナー論争は
      ありふれていて、とてもばかばかしいけど、自殺となるとそれがいっぱしの道徳を
      たてにしてくるから放送規制騒ぎと同じくたちが悪い。それゆえに自殺という問題は
      うかつには語れない性質のものです。それゆえ自殺それ自体なんかくだらない、
      ばかばかしい、どうでもいいことだといいきる強さ、つまり安易なスローガンに
      流されない態度を自覚してもつことが必要なんじゃないか、そうしないと実際に
      周りにいる自殺未遂者や自殺者とうまく話し合えないんじゃないかと思ったしだいで
      ございます。笑い。では腹がすいたので自殺します。探さないでください。



自殺  投稿者:某S  投稿日:2002/06/29(土)18時23分22秒 

       あっ。先生。それはですね。ご賢察のとおり、死ぬ死ぬ言うのは基本的に生
      きたい生きたいの裏返しなので、自分の死後という「他人の生」(あるいは、
      自分の生の延長としての自分の死後か)が気になってしかたないんだと思いま
      す。だからその手の自殺企図者の大半は家族に死因を知られることを恐れるが
      ゆえに死にきれず、偽装自殺を考えたり、そして死に方については妙にこだわ
      りをもっています。

       こだわりをもつとは、つまり、死ぬこと(死のうとすること)が、生きるこ
      とになっているんですね。死について語りだすとき、彼らはよくも悪くも雄弁
      であって、まさしくそれは生きようと思うことの裏返しにほかならない。ある
      意味、将来に何の夢も希望ももたないような最近の若いモンと比べて、よっぽ
      ど生きることを生きているんじゃないかと思ってしまうほどです。

       うまい具合に電車に飛びこんだり高層ビルから飛び降りれば簡単に死ねるだ
      ろう、さっさと中央線止めてこいと冗談を言うと、いや、それは関係ない人に
      迷惑だし、だいいち恐いじゃないか、それに万が一失敗したらどう責任をとっ
      てくるんだと反論されるのは尤もなのだと思います。人の生き方を他人にとや
      かく言われたくないのが、転じて、彼らは、自分の死に方を他人にとやかく言
      われたくないのであって、

       じゃあ、お前は金が欲しいとよく言うが、強盗でもしてくれば簡単に手に入
      るだろう、さっさとATM止めてこいと返されると、自分の理屈を返されたわけ
      で非常に困ってしまうし、それに自殺の問題を軽く弄ぶことに対して不快を覚
      えるかもしれません。社会的にも哲学的にも感情的にも自殺はけっこうな問題
      であり、それに人がホイホイ死ぬのは自分の信じる生の在り方まで問われるこ
      とになるので、彼の遺伝子が本能的に拒絶反応を示しているんじゃないかと思
      うほど凄い調子の、自殺反対のメッセージが見られたりしますね。みのもんた
      に言わせればたかだか50歳にもならない洟垂れ小僧が偉そうに人生論的お説
      教を始めたり、あるいは極端に宗教的な理屈をもちだしてくる気違いもいたり、
      あと戯言に対していちいち真に受ける共依存が多いので、ウツや自殺系サイト
      はいつも争論が耐えなくなっていますねえ。

       俺ぐらい人間的に成熟していると、基本的に他人がどうなろうが知ったこっ
      ちゃないので、わりと冷静に自殺という現象について考えることができるんで
      すが、自殺という問題は現象ではなく現実的な行動であり、人間そのものの問
      題であるから、家庭内暴力や動物虐待と同じく駆けこみシェルターを作ったり
      するような、具体的な行動によってそれを解決(何の解決になるかはわからな
      いけれど)していくのが、これからの社会に必要なんじゃないかなあと思った
      りしてまっす。ノサックの形而上自殺小説じゃないんだし、3万人も死んでて
      いまだにタブーというのがこのくだらない社会の笑い所というやつですね。笑
      い。



>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2000/11/02(木)06時47分31秒 

      > 人の人生は有限なものであり、それはつまり人の一生には必ず終わりが来ると言う
      > 事であり時代を創った人物というのは、その時代時代において異なるものなのであ
      > り、そもそもこれはだれにとっても自明なことであるから、われわれが体験したこ
      > の堪え難い悲劇をただ悲劇として背負う事によってトラウマにしてしまい偏狭な回
      > 顧主義を主流としてしまう、あるいは過去の歴戦を現在の幻想として激しい差別を
      > 伴った民族主義に走ってしまうのではなく、われわれこそが新しい時代の立役者で
      > あるという強く、決して屈することの無い自負を持つことによって、島の再生、そ
      > して新たなる反映の時代を目指すためにひたむきに努めることが残された島民一人
      > 一人に与えられた重大な使命であることを、この宣言を読んだ以上は片時も忘れて
      > はならないのであり、それを目標に邁進していく旅はもうすでに始まっているので
      > あるという意識が共有されているという意識こそがこの崇高であるが困難な試練を
      > 成功に導くであろう唯一の道であることを確信する以外の何物でもないのである。

       翻訳すると、つまり、具体的には何もしない/できないということですか。



  投稿者:    投稿日:2000/10/31(火)23時48分18秒   ■   ★ 

       「人が生きるということは、本当に罪に満ちていて、悪意に溢れていて、きっと、どう
      やったって救えるものでも、償えるものでもないのだと思う。でもね、本当にそんなに気
      に病むものなのかな。確かにあなたの行為によって、直接的に迷惑を受ける人も居るとは
      思うけれど、あなただって、誰かの罪によって、悪意によって、迷惑を受けているわけだ
      し。それにね、その価値判断は人間の私達が、人間の枠の中で考えたものでしょう。世界
      の通説でも、神の意志でもありはしないわ。皆多かれ少なかれ罪を犯し、その多くは裁か
      れないままにうやむやになってしまう。死後と言うものがどういうものなのか分からない
      から、本当にうやむやで済むとは言い切れないけれど、でも、私達、生きている人間達が
      推し量れる限りの事実では、やっぱりうやむやになってしまうのよ。運悪く裁かれてしま
      う人は、本当に運が悪いの。タイミングが悪いの。人を殺してしまって、それが原因で死
      刑になってしまうのと、街を綺麗にしようと、ごみ拾いをしていたら、側のマンションの
      8階から鉢植えが降ってきて、それが脳髄に直撃して、そのまま死んでしまうのは、そん
      なに意味の違うものなのかしら。人間の価値判断に沿って考えれば、人を殺したと言うこ
      とがとても悪いことで、ごみを拾ったのは素敵なことだという風になるけれど、人口が増
      え過ぎて、どんどん生物界の捕食のピラミッドを崩壊させていく人間を1人この世界から
      消して、そして自分も消えるということは、人間以外の生物と、地球にとっては、とても
      有益なことであるかも知れないとは思えない?その人が人を殺すに至るには、その人なり
      に人を殺す理由があったわけで、そのことと、今のことを合わせて考えると、全世界の総
      意としては間違っていないのかも知れないわ。でも、これはその人がその人として、ただ
      1人、うぅん、ただ1匹でこの世界に存在していた場合。その人が人間として生きていこ
      う、人間全体を敵にまわさないようにしよう。と思うのであれば、その人は『人を殺して
      はいけない』という人類の総意に従う必要があるの。ちなみに仮にあなたが人間の群れの
      中で生きていくことを拒んだとしても、その時は人間にとって有害な個体ということで、
      消されてしまうと思うけれど。フフ。なんだか話が大きくなっちゃったね。最初に言って
      たのはこんなことじゃなかったのにね。うーんと、ようするに、あなたはそんなにウジウ
      ジ考え込まなきゃいけないようなことはしてないと思うの。あなたは人を殺したわけでも
      ないし、テロを起こしたわけでもないのでしょう。ほんの少し、誰かの気分を害してしまっ
      ただけ。よくあることよ。よくあることなのよ。」
       そういうとやっと女の子は口を休めてくれた。この女の子とはさっき出合ったばかりだ。
      たぶん服装からみて女子中学生だと思う。さっき、僕がベンチに座ってうなだれていたら、
      突然やってきて、隣に座って、僕がチラリと横目で見ると、じっとこっちを見ていて、そ
      れで、そのまましゃべりだしたんだ。僕はいつのまにか女の子の方にまっすぐに身体を向
      けて、彼女のいう一言一言を真剣に聞いていた。でも、何が言いたかったのかはよくわか
      らない。しかし、僕を慰めようとしてくれているらしいことは確かだ。
       「ありがとう、でも、僕が思い悩んでいるのはそういうことじゃないんだ。もっと根本
      的で子供っぽい。そんな倫理観とかそういうのは全然関係ない、馬鹿げたことなんだ。」
       女の子はちょっと首をかしげて、それから右上の方をちろと一瞥して、それからもう一
      度僕のほうを向いて座りなおした。
       「どんなこと?私はあなた達のことをよく知りたいの。あなた達がどんなことで悩んで
      いるのか、差し支えなかったら聞かせてもらいたいわ。」
       なんだろう『あなた達』って、ここには僕しか居ないし、あの女の子だって僕に向かっ
      てだけ話しているって、ずっと思ってたのに、どういうことだろう。まぁ、でもとにかく
      今はそんなことはどうでもいいか。僕は僕が何に悩んでいるか、話してみることにした。
       「僕はね。他人が、物事が、世界が、自分の思う通りに動かないってことに気付いたん
      だ。今までそんなことは当たり前だと思っていたけど、本当にそれを思い知らされた事な
      んかなかったんだ。だから、改めてそのことに直面して、納得できなくて、それでうなだ
      れていたんだよ。子供っぽいって、自分でも思うんだけど、最近ずっとそんなことばかり
      考えているんだ。馬鹿みたいだろう」
       「そうね。馬鹿みたい。でも、ありのままの事実を受け入れられないということは、よ
      くあることよ。大好きな人が死んでしまった時だって、その事実に拒否反応を示してしまっ
      て、受け入れられないものだわ。そういうことは時間が解決してくれるの。どうしてもど
      うにもならない事象だということを理解するのはあなたが思っている以上に大変なことな
      の。だから……私から話かけておいてなんだけど、もうこの話は止しましょう。もっと他
      愛もない。映画の話でもしましょう。私この前ね……。」
       この女の子はなんなんだろう。なんだかめんどくさいな。僕は1人になりたいのに。あ、
      うんと、本当は恋人の1人にでも側で微笑んでいて欲しいと思うけれど、そんな人はいな
      いからな。やっぱり1人になりたいんだな。うん。話を切り上げて別の場所に行ってしま
      おうかな。そうだ。そうしよう。きっとこんな変な子と関わってもろくなことがないに違
      いない。顔は可愛いけど、こんな、逆ナンパ……っていうのかわかんないけど、こんな簡
      単に1人で居る男に話し掛けてくるなんて、ろくな子じゃないに決まってる。そうだ、早
      くこの場から逃げよう。
       「あ、あっと、急用を思い出したから、もう帰るよ。ごめんな。」
       「えっ、そう。……そうなんだ。」
       「じゃあね。」
       僕は手を振りながらその場から離れた。少し、後ろ髪引かれるような気分だった。



     新入社員の悲劇 ひきこもり キッチン 某Sの人間失格


あやしいわーるど@クリスマス島 & II & Remix からの転載をまとめたものです。


コンテンツ:びでメール エロゲ 森の妖精 ルーザー 湖畔論 スワティ 替え歌 (゚Д゚)ハァ?

   gsの野望 AGSの野望 クエスト まったり 文学系 ぴかちう 油日記 ぶり読み ミーシャ


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