ダーザイン語録集(その3)


表の世界で既知外全開(^^;ワラ 投稿者:d  投稿日:2002年08月15日(木)01時14分17秒

      とある表板で詩論が展開されているのだが、ネットに関る古典的な見解にぶち切れて(今までは表
      板らしい振る舞いを心がけてきたのだが)、既知外全開で持論を展開してきた(^^;ワラ
      かつてNGやremixでした発言の自己剽窃だけど。

      はて、表板での遣り取りにも飽きてきたので、地下暗黒掲示板群ぁゃιぃわーるどのダーザインに
      戻り、素の言葉で今日は書かせていただこうと思う。非常に傲慢不遜な語り口になるが、これが真
      のダーザインだ。
      ワイヤード(ネット空間)の出現は、人類史的な大転換点であった。出会うことのありえなかった人
      と人を結び、世界を結び合わせる電話線という一本の糸。この糸が新たな世界性を孕み、世界を変
      容させたのだ。ワイヤードの出現は、現実という物そのものを変容させた。旧世紀の古典的なリア
      ルはワイヤードの出現によって消滅したのだ。いまだにワイヤードとリアルワールドの2元論を信
      仰しているようでは現代の肌触りに、文学的にも人生においても触れることは不可能である。
      ネットという非-場所がリアルに取って代わるという20世紀文明の結論を踏まえずリアルと非-リア
      ルの弁別をはかろうなど無駄な試みである。正しいものと間違ったもの、リアルとワイヤードと言
      う形態が在るのではない。ただこの掲示板のみがリアルに在るのだ。現存在は生誕と死というふた
      つの顔を持つ無の間に挟まれた細長い掲示板であり、電波の発信者と受信者の主体と客体の在りか
      を問うことは無意味である。ただ砂丘の面を砂が流れるように、重奏し重複する電線のざわめき、
      地平の果てへ無限増殖するワイヤード、これが世界の真の姿である。
      世界の蝕が進んでいく。存在の歴運の果ての深夜にあって、ほの暗い水面には異形の水花が咲き乱
      れ、しずかに櫂挿す者の舳が無を分けていく。カンテラを高く掲げよ。ゆらりゆらりと暗い船上に
      浮かび上がる哄笑。出現し、消滅する生の幻影が、非-時空間に七色の幻灯を灯す。ワイヤード、
      埋め尽くせ、総てを結び、総てをほどけ。総合失調した聖性は線状になって空を埋め、幾筋もの光
      の柱が死都に舞い降りる。ワイヤード、えいえんに、光の中で微笑んでいる者、おまえは偏在する、
      そこに、ここに、どこかに。

      >きりさん
      生誕と呼ばれる放擲を発端に演じられる一幕の劇の演じられる場所、即ち、本質的に分裂した
      ものである自我(この分裂が存在論的差異の現われ出る場所、現存在だ。)は、消尽点へと至る
      間を歩む歳月を言語化することによって自らの生を現に在らしめるわけだが、ある種の者たちは
      エンペドクレス宜しく存在論的分裂の超克という不可能な試み、不遜な挑戦へと投じられている。
      不可能事への挑戦である以上、必然的にルサンチマンという情態性の色彩を帯びることとなるこ
      のゲームの消極的な規則が予めの敗北であれば、積極的な規則は言語を生きるということだ。
      これによってルサンチマンを超克せんとするのである。
      言語を紡ぐ(詩のようなものを紡ぐ)ということは、存在論的差異を生きるということと同義

      エンペドクレスは失われた存在の全体性の回復を求めてエトナ火山の火口に飛び込んだ。パウ
      ル・ツェランは言語によって存在の灼熱の火口に飛び込んだ。存在に何らかの聖性を付与しよう
      として腐敗していくロマン主義の肉体を焼き尽くし、美しい白い骨片を残すのだ。存在とは空白
      であり、虚無の顕現であり、来るべき書物には何も記されていないだろう。
      が、僕はあえてロマン主義の死臭を手放さない。存在はその無の顔を持って現われ出るとい
      う否定神学の物語を生きることを選ぶ。自己に纏わるあらゆる狭雑な観念を廃棄し透明になって
      いく(これは現にここに在る生活者の道ではなく、廃人への道だ)道ではなく、絶えず失われ続
      けるロマン主義の腐臭そのものを意図的に生きること。
      いつか、豊穣な生の源、新たなる生の哲学の幻影が遠い海の呼び声のように触れてくるのを妨
      げないために、白い骨ではなく、腐敗した有機物と共にあることを選ぶべきなのだ、きっと。

      #詩を書く者が詩論をやるのは生産者が寄生虫になるようなもんだな。わらぃ
      哲学者ハイデガーの乏しき時代の詩人を推奨します。


 投稿者:d  投稿日:2002年08月08日(木)18時07分17秒

      夏2号氏が詩人ギルドが閉鎖されるといっていたがほんとうだろうか。
      夏2号(別名悪口バード氏)やキウチさんの評はとても良いので、あそこがないと寂
      しくなるな。

      つーか、FOR YUOの掲示板で酷評レスに関する話が盛り上がっていたので、漏れも
      一言書いてきた。

       漏れ的にはこめさんの言っている事にはまったく文句がないな。誰かが補足していたよう
      に、単に相手をへこまして悦にいるようなものはダメだが、足りない物を指摘してあげるの
      も優しさって物だ。また他者の作品に酷評を入れるには己の作品に付いても当然それなりの
      覚悟をもって望むことになるわけで、自己鍛錬のためにも悪くない。ここはとてもフレンド
      リーな所なので、普段漏れは感想程度のことしか書いていないが、某所では上手なんだけれ
      ど内容のない作品や言葉遊びの過ぎる物に対しては100行にも及ぶ(オーバー)長文酷評を入
      れたりもしている。
       こめさんの「日記の域を出ていない」なんて優しい言葉だよ。言われた言葉をバネにして
      詩に届こうと挑戦してみればいいんだよ。というか、文才のある人の書く日記はへたな詩や
      小説よりもはるかに文学的、芸術的だ。
       
       では酷評を少し。昔、詩だの小説だのを書くという振る舞いは文学を志す者の振る舞いで
      あった。近頃はホムペを持っている者の多くが一様にポエム(のようなもの)を貼り付ける非
      常にお手軽でお気落な振る舞いになっている。彼らの多くは文学などというものにはまった
      く接したことがなく、言葉を紡ぐに当たっての参考文献はくだらない歌謡曲の歌詞で(もちろ
      ん歌謡曲の中にもコッコとか偉大な詩人はいるのだが)、ただ自分の思いを、非常に狭い言葉
      の知識とイマジネーション皆無の、書いてあることそのまんまの稚拙な文で書くだけ。
      そういう人に言いたいんだが、ぜひとも文学に触れてください。本を読まない奴はダメだ。
      ドストエフスキーだのなんだの人類は偉大な言葉を無数に生み出してきている。そういった
      物に触れて、言葉の無限の可能性であるとか、人間とは何か、生きるとは何か、そんな哲学
      なんかにも触れて欲しい。
       ここは中高生が多いので、というか、俺も中高生のころには鼻水を垂れたりオナニーをし
      ていたような気もするのでいささか厳しすぎる指摘かもしれないが、とにかく沢山の小
      説や詩を読んで欲しい。世界が、イマジネーションが、広がります。

      あと、文学には触れているらしく上手なんだが、無意味無内容な言葉遊びをしている人に。
      感性だけで人を唸らせるにはよほどの才能、イマジネーションの飛躍が必要です。ちょっと
      ぐらい上手でも無意味無内容な物は、ひどく下手糞でも書かずにはいられない思いからでて
      きた詩よりも本来的な意味で文学的ではない。そういう物を読むとげっぷが出ます。
      人生を知ってください。

      ps はなさんについて
       はなさんも中高生だが、驚くべき感性を持っている。それも、若い人の中に一時的に生じる
      突発的・一過性の感性ではない。彼女の詩には人生に対する深い洞察もある。すごい人だと思う。


 投稿者:d  投稿日:2002年08月23日(金)21時32分20秒

      鬱がひどくなっている。眠れないし、食欲もないし、くたびれ果てている。生きて
      いけないだろうという不安と絶望が頭から離れない。
      serial experiments lainの最終話を見直す。何度見ても泣かされる。
      発狂したワイヤードとリアルを回復させるべく自らを世界の外に放逐することを決
      断し、ワイヤードに偏在する者、じっと見つめる者、即ち神のような者になること
      も、オール・リセットしたのだから最初からやり直そうという誘惑も拒絶し、世界
      の外に、時間の外に永遠に佇むことを選択したレイン。
      誰もいない空虚な都市の中で、真っ暗な闇の中で、ひとりうずくまるレインに、天
      上から一筋の黄金色の光が射し、ほんとうの神のような何者かが、失われた父親の
      姿を借りて現われ、レインを夕映えに染まる空中の光のテーブルに招く。
      この絶望的な物語に、作者が描かねばおれなかった救いの場面だ。
      レインは神様に語る
      「わたし、みんなを・・・
      神様は理解してくれる
      「レインはみんなが好きだったんだね」と。
      レインはボロボロと泣く。
      世界を、愛していたのだ。
      こんなにも愛していたのだ。


>ゆうり 投稿者:d  投稿日:2002年08月26日(月)21時20分51秒

      > 人生は・・・治したいと思っている人の人生は、治るものだと信じています。
      > でも、焦らないで、ただそうなりたいという希望を持って、歩いていきたいと、
      > 私自身は思っています。・・・

      そうですね、そう思わないととても生きていけない。本当に諦める時は死ぬ時。
      まだまだ望みを抱いて生きていきたいです。先日面接に行った所は落ちましたが、
      今の仕事は契約先がなくなったり、大きな現場が終わったりと、冬になると仕事が
      なくなることが明らかである為、非番の日には寝ていないで気力を振り絞り、職安
      通いに精を出そうと思っております。
      俺の哀しみなんて、広大な世界の中で、ごくごくちっぽけで、つまらない個人的な
      ことでしかありません。
      いつもあたたかな言葉ありがとうございます。


>木内高菜 投稿者:d  投稿日:2002年08月27日(火)19時20分53秒

      > dさんの今の仕事は、人材派遣だろうか、と思ってみたりするこの頃。
      > 勢いで打ってしまったが、【腐敗】はアンチテーゼの如きものだったか
      > もしれません。
      > さて、私は潜ってみることにします。以前のような頻度で、顔を出さな
      > いかもしれません(ギルド、F.Y、すぷらーちでしか動いていないんで
      > すけど)。食指をそそられることがなければ、当分は個人に引き篭もる
      > つもりです。閲覧は続けるので、切断されてしまったわけではありません。
      > なおのdさんの発展を願って。

      人材派遣というと、なんかかっこいいホワイトカラーのイメージがありますね。
      漏れは数年前に鬱で定職を失ってから、かっこ悪い作業服でダサイ請負仕事をして
      いますよ。まあ派遣業も二重搾取のろくでもない仕事ですがね。労働基準法が改悪
      されて、かつては随分と制限のあった人材派遣という雇用形態、今はなんでもかん
      でも簡単に派遣にできるようになってしまいましたね。「雇用形態の多様化」など
      という言葉を国は使っていますが、要するに労働者なんて使い捨ての道具で良いっ
      てことです。この国はそんな国です。

      「腐敗」はアンチテーゼでありましたか。わかったような、わからないような。
      木内さんの詩はちと漏れには難しいです。得体の知れない電波を受信したように
      びりびり来るんだけどね。何か漏れの女にしたくなるような電波なんだな、これが(^^;
      潜伏なさるそうですが、ここは「地下室」ですので、どうぞ、潜伏先にお使いくださいヽ(´ー`)ノ


>木内高菜さん 投稿者:d  投稿日:2002年08月30日(金)22時54分58秒

      > 潰れてしまったんですけどね(w

      父さん、倒産しちゃったよ(;´Д`)ンムハァですか。
       
      > 経営するだけ、という経営者は、問い詰められて、生きるためと言うが。

      最初に鬱などで失業した後、いろいろな職を転々としましたが、福祉施設で、ほん
      の少しだけ事務責任者をしていたことがあります。ちょうど介護保健法施行の年で
      もあり会計規則などの大変更、新しい施設であった為未整備だった人事労務関係の
      整備や、迫り来る監査の対策に追われ、睡眠不足の毎日。
      デイサービス部門で出る僕にはどうにもしようのない大赤字が明らかな実績と予算
      を見て鬱が悪化し、「もっと能力のある人を入れてくれ」と経営者に言って辞めたの
      だが、辞めると言って執拗に引き止められたのはあの職場だけだったな(^^;。
      結局経営者は土地を売るなどして乗り切り、今もあそこは健在です。
      人生最後で最大のチャンスを手放した時の話であります。

      経営者は職員みなにひどく嫌われていたんだけれど、間に立ってみてあの時思った
      ことは、「経営者の孤独」でした。あの人はいろいろと問題もあったけれど悪い人間
      ではなかった。金儲けの為に福祉に手を出した人じゃないし、もちろん職員を使い
      捨ての道具だなんて思っていなかった。

      今の職場の経営者や管理職の連中はまったくの屑です。労働者の「生きる為」なんて
      まったく念頭にない。大失業時代、替わりはいくらでもいるので、最低の条件で当
      人が潰れるか辞めるまで一時的に使用する。若い人など仕事の見つかる人はすぐに
      辞めるので年中求人票を出してます。
      今時人を募集している所なんてそんな所ばかりかもね、わらぃ


>  投稿者:d  投稿日:2002年08月31日(土)18時18分16秒

      > つまり、最初の福祉施設勤務では引き留められるほどの能力を持っていたが
      > 次の福祉施設勤務の頃には首切られるほど能無しになっていたということか。

      鬱をやってから、がんばるということができなくなってしまったからね。
      いつも予めくたびれ果てており、無理どころか能力をあたりまえに発揮することも
      できなくなった。今はずいぶん調子がいいんだがね、年齢と不況のせいで仕事とい
      えるようなものにはまったくありつけない。今の人夫仕事はもうどうにもならず、
      盆で工事がなかったこともあり、今月4週の稼ぎはたったの10万ちょっとだった。(;´Д`)
      もうどうにもならない


 投稿者:d  投稿日:2002年09月02日(月)19時45分15秒

      今日は増改築工事が行われている酪農大学の広大なキャンパスの一隅で、クレーン
      作業の警備についていた。道路封鎖、通行者誘導など。
      僕の立ち位置の近くに豚舎があって、夕方、可愛い女の子が豚に餌をやりにきた。
      豚の世話はゼミの課題だそうだ。えさやりを終えて帰り際に、
      「ご苦労様です、中に入って豚見てもいいですよ」と声をかけてくれたので、
      「いや、豚じゃなくて君があんまり可愛いから美の鑑賞をさせていただいていたん
      です」と笑って答えると、彼女は真っ赤になって下を向いた。可愛い(*´Д`)萌。

      彼女が去ると夕日が地平線の方に転がって行き、人気のない広大なキャンパスに巨
      大なクレーンの影が伸びた。風に吹かれて藁色のかたまりが、影の中を横断してい
      った。どこから来て、どこへ行くのだ、おまえは。また問いが始まる。
      激しい寂寥感に襲われ、また自殺を考える。


 投稿者:d  投稿日:2002年09月05日(木)13時33分46秒

      本日は休み、酪農大学の大増築工事の様子を見て、もしや何か求人があるのではない
      かと思い、電話してみたところ、各職種(事務、ボイラー、警備、用務など僕にも出来る
      仕事バンバン)の大募集をしていたのだが先月で募集を打ち切ったと言うことだった。
      職安には出さず、北海道新聞に求人広告を出していたそうだ。
      何か夢風船が割れたような感じでまたいちいち絶望感に押し拉がれて激しく死にたくなる。
      などと言いつつ、これからススキノの駐車場管理の面接に行く。40代からの求人だが、
      まだ30代である僕の面接も受けてくださるコトとなる。
      どうせまた落ちるんだけれどもね(;´Д`)


 投稿者:d  投稿日:2002年09月06日(金)17時18分23秒

      今日もクレーン作業の警備で酪農大学へいく。たった2時間で終わってしまい、
      1500円の稼ぎだ。馬鹿らしい(;´Д`)ンムハァ
      もうこっちは寒くって、ももしき履いて、制服の下に2枚もシャツを重ね着し、雨がぱ
      らついていたのでカッパを着ていたのだが、それでも寒い。このままこの会社にいて
      冬になったらどうなってしまうのだろう(;´Д`)。

      酪農大学に来ると死にたくなる。まるで俺の失われた可能性の象徴のようなものに
      なりつつある。もしここで働けたらどんなだろう、もし人生をやり直し、このキャン
      パスで青春を送ることができたらどんな人生になっただろう。生きる喜び、愛するこ
      との喜び、生まれたばかりの幾つもの思いを抱えて、青春をやり直すことができたな
      ら!
      無論かなわぬ望みだ。人生は一回限り、闇の中から生まれ出て、闇の中に帰っていく。
      俺の乗っていた電車のレールはもう草むらの中に途切れて、痕跡のようなものになっ
      てしまった。老いすぎた。
      帰り際、ちょうど餌やりの時間かなと思い、豚舎に行ってみたが、シャッターが閉ま
      っており、可愛いあの娘はいなかった。
      帰り支度を整え、車に乗り込もうとすると、雲が割れ、一筋の光の帯が牧草地に射した。
      黄金色に光る草、草、切れ切れに、たどられたのは、冷たい光の道筋。
      光が、迫っていた。


 投稿者:d  投稿日:2003年07月14日(月)12時55分31秒

      エロ漫画とか見ないので児ポ法にはあんまり関心ないが、
      何であれ規制されるのは俺も嫌だね
      ツーか俺くらいの年になると20代前半の女が少女どころかロリにすら見えるので、
      子供には用はないの。


河井英里さん 投稿者:d  投稿日:2002年09月11日(水)22時46分05秒

      河井英里さんのライブに行ってきましたヽ(´ー`)ノ
      ピアノのすぐ横の、彼女に一番近い特等席で、彼女の透き通るような美声と、
      深い抒情を堪能させていただきました。「残酷な天使のテーゼ」や「にわか雨」は残念
      ながら聞けなかったのだけれど、いっぱいいっぱい、素晴らしい歌を聞かせていただ
      きました。アルバム未収録曲も多数。特にアンコールで歌われた「おやすみなさい」
      という曲は素晴らしかった。速やかなCD化を希望します。
      今日という日(同時多発テロ)にあわせて唄われた「ネバーアゲイン」という曲もす
      ばらしかった。失われた愛する者の命を、永遠に心の中で生かし続けるという趣旨
      の唄。漏れはすっかり泣かされて、涙ボロボロです。
      ライブが終わった後、彼女に深く感動した旨を伝え、握手とサインを頂きました(ρ_;)
      今夜は癒されました。生きていてよかったヽ(´ー`)ノ

      9月21日に、廃版になっていた彼女の傑作銘版「青に捧げる」が復刻されます。
      みんな聞いてあげてね。癒し効果抜群ですヽ(´ー`)ノ


 投稿者:d  投稿日:2002年09月12日(木)17時08分32秒

      仕事が早く終わったので河井英里のライブ第2弾に行ってくるよヽ(´ー`)ノ
      今日は苗穂のレストランでやる。
      昨日はピアノの弾き語りとモンゴルの民族楽器馬頭琴でやったのだけれど、
      今日はパーカッションも入る。楽しみだ。


河井英里さん2 投稿者:d  投稿日:2002年09月12日(木)22時35分09秒

      河井英里さんのライブ二日目。今日のライブハウスは音響設備もよく、昨日よりもず
      っと彼女の声を堪能することができた。今夜の編成は彼女のピアノと、場頭琴、ギタ
      ー、アイルランドの民族楽器ショートホイッスル。今夜は一発目で「にわか雨」を唄
      ってくれた。平成のザバダック(上野洋子)といった感じ。透明な抒情が胸を打つ。
      今夜もまた「ネバー・アゲイン」で泣かされた。「ネバーアゲイン」は岩代太郎の『12
      ボックス』というアルバムに、フルオーケストラをバックに収録されているそうです。
      ぜひとも買わねば。
      朝焼けに燃える街並みを遠い丘の上から眺めながら、そっと翼を広げる天使のよう
      な彼女の歌声。

      今日は彼女に捧げる詩を書くというテーマを頂きました。タイトルは「永遠」そのもの。
      彼女のために、畢生の大作を書きたいと思いました!!!11(゚Д゚)


 投稿者:武田  投稿日:2002年09月16日(月)22時02分56秒

      ダメだ(;´Д`)ンムハァ
      完全に思考停止状態だ。
      仕事が終わったらひたすら焼酎を飲みながら河井英里さんの歌の中に埋没している。
      何も考えられないし、一行の詩の言葉も出てこない。
      ディスクトップも英里さんの横顔になった。
      まるでヲタクのように恋いでもしているみたいじゃないか(^^;、わらぃ


 投稿者:武田  投稿日:2002年09月18日(水)02時09分43秒

      今仕事から帰った。でもって明日ももちろん仕事だからすぐ寝る(;´Д`)
      今日はひさしぶりに札幌駅にいたのだが、通行人が「あっちの階段で人が倒れている
      よ」というので行ってみると、どう見ても死んでいる(;´Д`)ンムハァ
      駅員に連絡し、救急車を呼ぶ。
      浮浪者だ。
      200万都市の巨大な駅の構内で、一人の名も知れぬ無縁仏がまたひとり。合掌(ρ_;)
      俺の最後もきっとあんなふうなんだろうな


 投稿者:武田  投稿日:2002年09月18日(水)20時28分07秒

      今日は午後現場に出て一旦家に戻り、2時間ほど仮眠を取り、
      これから夜勤に出る。朝6時までだ。札幌市心のビルのクレーン作業に伴う
      交通誘導。寒さと眠気との戦いだ。
      では行ってくるヽ(´ー`)ノ


 投稿者:d  投稿日:2002年09月19日(木)09時02分48秒

      もうすっかり秋ですね。今日は一晩中外に立っていたのだけれど、北海道はもう寒く
      って、何枚も重ね着していたのに染み入るような寒さでした。ただただずっと夜が明
      けるのを待っていたのだけれど、4時を回って少しずつ空が白み始め、5時過ぎには空
      が黄金色の光で満たされ、そして6時過ぎにはどこまでも深い青がやって来ました。
      さかさまに落っこちてしまいそうになるような深い深い青でした。


 投稿者:d  投稿日:2002年09月20日(金)08時38分43秒

      はて今日も夜勤明けだ。9時間一分の休みもなく立ちっぱなしなんてのにも慣れたな。
      この低脳な会社は深夜手当てを2割5分で計算して支給している。無論法律上は最低3
      割5分増しでなければならず、いつ労働災害が起こるかわからない危険な仕事、即ちい
      つ労働基準監督所の臨検査察があるかわからないところでこんなナイーブな低脳さで
      労務管理しているとは哀れ無能といったところだ(^^;ワラ。つーか、誰かひとり監督所
      に垂れ込んだらそれでおしまいだろ。
      ちなみに賃金債権の消滅時効は二年、2年分遡って払わなければならない訳だが、裁判に
      なれば、とりわけ超過勤務手当てや深夜手当(午後10時から午前5時まで)ては罰則と
      して2倍の金額にして支払うよう裁判所から命令が出される。
      そんなことまでは知らないでの低脳・卑劣な振る舞いだろうが、それにしてもこの会社
      の事務方やお偉いさんたちの無知蒙昧・無能振りにはあきれ果てる。労働契約という
      観念さえないようだ。
      何でもいいが、もうちょっとマシな仕事を見つけてとっとと辞めたい。
      ショッカーは年齢制限でダメなようなので、ゲルショッカーでも当たってみるか。わらぃ


>k 投稿者:d  投稿日:2002年09月21日(土)21時10分00秒

      > つーか警備関係って労働時間と同じだけの休憩がないと
      > ダメとかいう決まり無かったっけ?
      > 北海道怖いところだな・・・

      ああ、施設警備の人間は24時間隔日勤とかやっているね。
      うちら工事や道路の人間はそこまでキツクないが。
      つーか、こんな底辺の世界には法律なんてないんだよ。
      例えば労働時間というのは、法律上は会社化ら出て、会社に帰るまでだよな。
      直行直帰の場合も、現場へ至るに必要な時間をちゃんと労働時間換算しないとなら
      ない。ちゃんとした会社は皆そうしている。それがあたりまえだ。
      だが、この業界では現場に行くのに何時間かかろうと、現場での労働時間しか賃金が
      つかないのが大方の慣わしになっている。底辺の世界には法律も何もないんだよ。
      それにしても、履歴書に「社会保険労務士試験合格」と書いてある人間を雇って、深夜
      手当てもまともに払わないとは、無知蒙昧にもほどがあるよ(^^;わらぃ


 投稿者:d  投稿日:2002年09月26日(木)21時47分04秒

      今の会社、3ヶ月たてば準社員にして社会労働保険に入れてくれるという話だったのに、
      3ヶ月たったので聞いてみるとなんだかんだと無法なへ理屈をこねて入れてくれない。
      もうブチ切れた。
      数々の労働法違反、労働基準監督所やマスコミや地域労組に通報して社会的に抹殺してやろうかとマジで思う。
      社会保険労務士をなめるとどういうことになるのか教えてやる!(゚Д゚)
      などと激怒しているのだが、これやっちゃうと自らの再就職に支障が出るよな(;´Д`)ンムハァ
      どうしたものだか。

      ま、仕事が見つかってここ辞めることができた暁には、この会社、社会から抹殺してやる。


>高菜 投稿者:d  投稿日:2002年09月27日(金)18時33分48秒

      >  > 絶対に、存在そのものに差し向けられている
      >  > 緊張感は絶対との靭帯?
      > こちらこそ、ビンビンくるような言葉です。私の志向性は、そういった所を示しているのだから。
      > もちろん「絶対」とはかくも誤信され易い言葉なのでしょうが、私の古い価値観ではどうも、
      > 「絶対」という地平が必要なようです。

      私も絶対に支配されていますよ。全てはシュミラークルだなどと言い放ちつつ、
      失われた存在の中心に、幻想のリアルに、絶対に、支配されているんです。
      どのような関係の仕方であれ、絶対と共にない文学なんて想像もできないし、
      そんなものは糞だと思う。
      全てはシュミラークルだ、存在なんて幻影だと、実存の一回性なんて消滅したなどと
      言い放ちつつ、失われた存在の根源の周りをめぐる実存の一回性を生きているのです。わらぃ


 投稿者:d  投稿日:2002年10月08日(火)19時52分12秒

      今日は非番。久々に死屍累々とナマで会った。土産にウイスキーの4lビンと泡盛り
      一本。貧者への施しを神様はちゃんと見ていてくださるでしょう。累々に良きことが
      ありますように。
      そんなわけで久々に泡盛りを飲んでいる。懐かしい味だ。石垣島や波照間島でのテ
      ント暮らしの日々を思い出す。どこまでも青く青く優しい光の中に海と空を隔てる
      一本の線があって、えいえんの漂うぬるい環礁の中で戯れた日々。
      僕らヒッピーは波打ち際にテントを張り、泡盛りを飲みながら夜毎星明りの下、茫
      々と、茫々とした話を繰り返したものだ。
      あれからはや4年。みな、どこで何をしているだろうか。
      風光は反転し、都市の暗い路地裏で、神様の手からこぼれ落ちた星屑を探すように、
      暗転していく人生をたどる。もうすぐ冬だ。


 投稿者:d  投稿日:2002年10月10日(木)08時08分05秒

      本日も雨天で現着中止。朝早くおきて現場についたら、「今日雨で中止だから」と、無責
      任でのん気な電話が会社から来るわけだ。今週は一日しか稼いでいない。交通費も支給さ
      れていないんだよ。赤字になっていくだけだ。暮らしていけない。
      職安に行っても年齢を打ち込むと似たようなものしか出てこない。アルバイトニュースの
      発売日は明日だから今日見ても無駄。
      生きていくという現実がこんなにも困難なんだ。何の望みも抱けない。
      もう怒りとか空しさとか、そんなものを通り越して、何か白々とした気分だ。
      tamakusaの板のようなことを書きたい気分だが、我慢してやめる。


 投稿者:d  投稿日:2002年10月12日(土)20時33分56秒

      久しぶりの暖気に誘われて、雪虫が一斉に羽化した。ふわふわ柔らかい白い綿毛が
      青空を埋めた。日中は20度近くまで上がったようだけど、朝は10度くらい。もうセ
      ーター着ないと寒くて立っていられない。今週はずっと、豊平川沿いの側道壁の、
      自称街角アーティストの絵や最初からゴミとしかいいようのない屑のような落書き
      を消してペンキを塗りなをす作業の警備。雨の日がが多く、雨じゃペンキ濡れないか
      らね、今週は3日しか稼げなかった。
      例年、雪虫が舞うと、一週間以内に寒気がやってきて札幌の低山にも雪が積もる。
      長い長い冬が始まる。仕事がなくなる。


 投稿者:d  投稿日:2002年10月12日(土)23時05分17秒

      詩のボクシングを見ての感想。レベルの低さに唖然(;´Д`)
      無意味無内容な言葉遊びがほとんど。類人猿みたいな奴もいたし、わらぃ。
      あと、即興ってのは初めから間違った企画だ。詩はあんなふうに書くものじゃない。


>木立 悟、空白 投稿者:d  投稿日:2002年10月13日(日)13時17分54秒

      読む詩と、聞く(朗読)される詩とは若干ニュアンスが違うようだ。前者はひたすら内
      容が問われるが、朗読は内容を度外視したパフォーマンスで評価されたりする。これ
      は無論、非-本来的なことだ。内容を超えた可能性などない、ということが、昨晩の番組
      でわかった。ねじめや島田のくだらなさには唖然。低脳な観客同様サルのパフォーマ
      ンスに拍手を送っているようでは自らが文学者ではないことを明かにしているいるわ
      け。あの手の連中、振る舞いは、放置でいいでしょう。俺たちは淡々と、稚拙な漫画絵
      と絵画の違いを示しつづける。日のあたらない所で、しかし世界の中で。


>木立 悟 投稿者:d  投稿日:2002年10月14日(月)20時02分22秒

      > > レントさんの「秋空の散文詩」は、昨年17歳の時に書いたものだそうだ!!111111111
      > 昨日は詩のサイトを見ててラジオに気が付かなかった。
      > レントさんについては、dよりも約2時間遅れで知った。すごいね。びっくり。
      > みんな若いね。

      昨晩は、ザバダックが暗黒舞踏の白虎社のビデヲにつけたにつけたプログレと、
      ソニーロリンズ、アーチェーシェップ、新居秋乃など。
      俺はレント氏は相当人生経験をつんだ人だと思っていた。17歳であんなものが書けるなんて想像もできない。
      俺は生活苦に負けてイマジネーションが枯渇したので、もう何もかもどうでも良くなった。
      「星屑の停車場にて」は本当に絶筆になりそうだ。
      活きアワビ、活き馬糞ウニ、活き八角姿盛、冷凍モノではない生の馬刺しと鹿刺し、田酒
      これらを腹いっぱい食べ飲みして首を吊ろう、わらぃ。
      何もかもが破滅の方に流れ出していくのがわかる。もう押しとどめようがない。


 投稿者:d  投稿日:2002年10月15日(火)19時31分10秒

      日野啓三さん亡くなったね。すごいイマジネーションを持った作家だった。
      宇宙飛行士から浮浪者へと、無限の中で変容する精神、圧倒的な空無。そして驚くべ
      き救いの光源。
      日野啓三は「J・G・バラードのような小説を書きたい」と公言していたが、日本文学
      の先端を走ってきた彼は、いかにもNWSFであった。


>  投稿者:d  投稿日:2002年10月15日(火)22時58分10秒

      > 個人的には日野啓三というと『夢の島』が真っ先に思い浮かぶけど、80年代に
      > おいて都市と人間の力を超えた再生というテーマを扱った小説はこれと村上龍の
      > 『コインロッカー・ベイビーズ』ぐらいしかなかった。もはや近代から現代に
      > 移行した今となってはこのテーマも古色を帯びていることは否めないが、この
      > 二つの小説が残したものが重要であることに変わりはない。

      以前大鋸のようなゴミと比して、イマジネーションと物語の力を誉めたけど、村上龍は
      あんまり好きな作家じゃない。おもしろいんだけれどもね。彼、変容していないから。
      彼が奇抜なことを書いても普通の人が書いたなこれ、ってわかるから。
      以前筒井康隆が「自分の精神の異常を記述することが文学と心得ているキチガイがいる」と、
      変容者の文学を罵倒していたが、俺的には変容した世界を映すには自ら変容者たることが
      正しい道だと思うの。そんなわけで、日野や、日本文学前衛の極北であった一時期の増田
      みず子なんかは、現代というもの、現実というものの変容を語り、生きた傑出した作家だっ
      たと思うわけ。その後に登場した島田雅彦などのニューアカ的ゴミは退化、且つ新たなリ
      アルの探求を放棄した果ての空言であり、くどいようだが大鋸なんかは50年前にタイムス
      リップした中学生的な文学史の追体験(それも文才ゼロ)にしかすぎず、彼らの後に現代な
      んてないと思うわけ。
      >都市と人間の力を超えた再生というテーマ
      不滅でしょう。21世紀においても失効していない唯一のテーマでしょう。ただしもちろん
      リアルの変容を生き、且つ、語る能力のある者においての話しだが。
      俺の「光の王」も変容者の死と異常な再生の物語になる予定だ。

      つーか、クリ島のお絵かき板にある俺の似顔絵が異常に似ているので驚いた。
      知ってる奴なのかとか、写真が流されたのかとか、けっこうマジで電波気味だ。


 投稿者:d  投稿日:2002年10月20日(日)19時04分07秒

      先週はびっしりと仕事があった。最高気温12度などという寒さの中に暗くなるま
      で立っていると、身も心もすっかり冷え切って、鬱が再び悪化していくのがわかる。
      昨晩も今日もネットに繋がる元気も出ず、鬱々として寝ていた。自分が宇宙の一隅
      にぽっかりと開いた真っ黒な虚無の穴、全てを飲み込む虚焦点になったような感覚。
      激しい寂寥感と虚しさに塗りこめられて、石ころのように頑なになった心がその穴
      に吸い込まれるように落ち込んでいく。世界から色彩が消える。
      死んだ女が、氷の下からぞっとするような美しい笑みを湛えて俺に語りかけてくる
      夢を見た。
      カウンターが回っているが、俺には何も期待するな。俺は無だ。


>  投稿者:d  投稿日:2002年10月22日(火)12時58分43秒

      > 大先生も文教堂琴似店で立ち読みしますか?

      文教堂って琴似本通りと5号線の交差点にあるやつか?
      4年前まで琴似に住んでいたので、あのへんの本屋ではよく立ち読みしたが、
      名前は覚えていない。つーか、貴殿誰よ、わらぃ。
      あのへんにあるラーメン屋「ゆすら」(難しい当て字で漢字で書けない)は異常に美味く、
      多分北海道一番の店だと思う。

      今日は悪天で現着中止。明日も雨みたい。時間が空いても職安に行くなどまともな職を探す気力はもうなくなった。
      吉田健一の「瓦礫の中」は見つからなかった。図書館には怪談らしきものが2冊あったな。けっこう古い人なのな。
      71年に死んでいる。そのうち機会があったら。変わりに久々に日野啓三の「光」を再読している。
      近所の温泉に行こうか、このまま家でゴロゴロしていようか迷っているところ。


>自主規制。さん 投稿者:d  投稿日:2002年10月23日(水)20時00分56秒

      > 今、この時を永遠と感じれなくなっても
      > あの華の時を永久(とわ)に感じていたい。
      > 人生に華を、永遠に華を。
      > そんな風に生きて生きたい。

      人生に華を、永遠に華を。
      良い言葉ですね。それが一過性の歳月であったとしても、ひとたび感じたえいえんは
      人の生を繋ぎとめ続けてくれたりもするのでしょう。
      闇夜の中で道に迷い、振り返ると、遠くかすかに小さな灯火が灯っている。
      街灯の明るみに中でほのかに光る鉱物のような、えいえんのかけら。


メモ 投稿者:d  投稿日:2002年10月27日(日)21時47分25秒

      「その時私がじかに即座に、心と身体を繋ぐもっとも深い層に感じたのはいわば懐か
      しさだ。決して寂寥感でも孤独感でもなかった。意味を求めず、見られることを期待
      することもなく、時間を超えてひたすら実在してきたもの、真空の中の実在、静寂の中
      の物質。その必然への、一種絶対への親近であり懐かしさであった。」

      「帰リ着カネバナラナイノデショウカ。ドコニモ帰リ着カナイコト、行キッ放シニ
      ナルコトガ、アナタノ使命デハアリマセンカ。運命デアルノカモシレマセン。アナ
      タハモウ、ドコニモ帰リ着クコトハデキナイデショウ。」

      by日野啓三


疎外論的日記 投稿者:d  投稿日:2002年10月29日(火)20時44分06秒

      氷雨と霰の降る中、白い息を吐きながら今日も一日立っていた。見も心もかじかんで、
      もう金なんて要らないから早く終わってくれと思う。人生も、もういい。
      すっかり日も暮れて、やっと仕事が終り、かじかんで思うように動かない指で車のキーを回し、
      近道をしようと路地裏に入る。選択は失敗で、古びた精神病院の裏で川に突き当たった。
      川というよりは半ば人造の暗渠。車をとめて、闇の中でタバコを一本吸う。
      精神病院の窓から漏れる明かりにかすかに照らされた黒い暗渠の水の背中が、
      時々見知らぬ奇形の魚の背中のようにぬるりと光る。

      石狩湾の広大な原野の一隅にその娘と母親が住むなかば廃墟のような家はあった。
      切れ切れに続く砂丘と、どこまでもうねり続く原野の一隅に、そのあばら家はあった。
      缶詰工場で働く、運のなかった人生をたどる母親と、中学生になったばかりの娘。
      僕らは時々荒涼とした海辺で会って、茫々と、茫々とした話をした。
      今日の空の色、海の色が時間の経過の中で変容していく様子を、海に映る星の光を数を。

      病気がちだった母親が死んで、小さな神経病みの少女だけが残された。
      くたびれたセーラー服が風になびき、孤独な異郷の神像のように、
      少女はたったひとりで、荒廃した海辺の原野に立っていた。
      荒れ果てた家は本当にあばら家になって、彼女には助けが必要だった。
      僕はこの世の底辺の収入で、彼女を養わなければならない。
      彼女には勉強させてやりたいし、キレイな服も着させてやりたかった。
      僕はなんとしても、死んだ母親の替わりに彼女を幸せにしてやらなければならないと思った。
      どんなことでもする、どんなきつい労働にも耐える、酒も煙草もやめる。

      今朝、そんな夢を見て、白々と冷たい部屋で目覚めた。俺には守るべきものなんて何もなかった。
      少し泣けそうになったが、自分の為に泣くのは不愉快だなと思い、耐える。
      洗面で鏡を見ると、絶望に慣れることのできない歪んだ笑みが映っていた。
      もういいだろう、死なせてくれ。


>木内高菜さん 投稿者:d  投稿日:2002年10月31日(木)20時53分32秒

      >極光(あるいは…章仕立ての何かに向けた)+

      難しいな(;´Д`)ンムハァ
      「透明なもの」とは存在そのもの、未分の世界そのもの、
      「不透明なもの」とは個々の存在者、
      「落下」とは現存在(人間)の存在様式、即ち存在を存在者へと現成たらしめる運動・場、
      そして存在そのものが開き現われる場、
      であると仮定してみる。
      その、現に存在するところのものである人間が、
      ウエスト彗星のごとく、永劫に近い速度で回帰し続ける様、などと。


 投稿者:d(ダーザイン)  投稿日:2002年11月05日(火)21時34分23秒

      ダサイ絵は貼らないように。わらぃ。つーか大助って誰よ(;´Д`)
      今日は7時に交代要員が来たので10時間労働ですんだ。これから5日ほどはこの体制で行き、
      その後は12時間交替になるとか。広大な札幌駅JRタワー新築工事の内装業者の安全確保
      火気保安等の点検監視で一日中階段を上り下りして歩き回る。普段のようにじっと立って
      いるより帰ってくたびれなかった。いつもの靴とは違う安全靴(つま先に鉄板が入っている)
      を履かされた為、一日でまめができてしまったが。
      安全管理者には、高所作業をする作業員が安全ベルトのフックをちゃんと繋いでいなかった
      ら、「出入り禁止にするぞ」ときつく言えといわれているのだが、嫌われたくないので、「ご苦
      労様です、安全ベルトはずれていますよ」とやわらかく要求を伝える。めんどくさがってしな
      い人が多いのだが、転落すれば労災でやっかいだ。物言いはやわらかく、しかし、ちゃんとし
      ていただく。
      会社の説明では1時間歩いたら1時間待機という話だったのだで、これは文章でも書けるか
      なと期待していたのだが、現場に行ってみたら一日中歩いているように要求され、甘い考え
      であった。まあこの糞寒い季節、一ヶ月の屋内業務が与えられたのは運が良かった。もう外
      に立っているのはたまらなくつらいからね。札幌は雨だったが、江別に戻るとだいぶ積雪し
      ていた。都心と郊外ではずいぶん温度差がある。都市熱という奴だ。

      世界は変容しているわけだが、拡大再生産が終り、宇宙が熱死するように静かに死んでいく
      日本というこの巨大な過去の経済大国の遺跡の中で、街の灯りもひとつずつ消え、都市熱も
      徐々に冷えて、絶対零度の真空に、この都市も少しずつ少しずつ近づいていくのかもしれ
      ない。俺が老いさらばえておさらばした後には、この都市はどんな見知らぬ夜明けを迎え
      るのだろう。本来的なことも、怠落したことも、人の行いに何も変わりはないのだろうが。
      ただ徐々に徐々に冷えていく。俺の人生の時間の尺度など遥かに超えた速度で、宇宙と同
      じ温度へと。
      札幌の街灯りを見下ろす喫煙所でそんな妄想にふける。


 投稿者:d  投稿日:2002年11月10日(日)21時38分19秒

      くたびれ果てると心も鈍磨して、悲しいとも虚しいとも思わなくなる。
      何も思い浮かばない。何も感じない。孤独感すら忘れてしまう。
      でも時々鈍い諦めを思いだす、対象のない怒りのようなものがわだかまる、そのくらい。
      とりあえず、豚肉はカリカリに焼いて油を出すと美味いというのは間違いない。

      今の俺には人の詩にレスをつけたり、何かまとまった考えを綴るのは無理です。


 投稿者:d  投稿日:2002年11月12日(火)00時37分21秒

      偉大なる革命の闘士、ボルシュビキに先立つ民主主義革命のSR社会革命党のボリ
      ス・サビンコフ(ロープシン)に敬意を。自由・民主・理想と友愛のためにボりュシュ
      ビキ(共産党)の監獄の露と消えた、ロシアの真の民主主義の魁であったこの男(SR
      社会革命党戦闘団で数々のテロと内戦を指揮し、魂が震えるような革命ルポ小説を書
      いた)は、チェ・ゲバラ以上の偉大な革命家だ。革命曙の時代に皇帝暗殺を企て、スタ
      ーリニズム的共産主義に対しては反抗・内乱を指揮した偉大な革命家。
      彼が歴史の闇に忘れ去られてしまうのはとても悔しい。
      みな是非とも彼(筆名ロープシン)の革命ルポ小説を読んでくれ。
      「青ざめた馬」や「夢幻の人々」などな。
      あと、ボルシュビキ(共産党)の専制に叛乱した偉大なるクロンシュタットの水兵たち
      の絶望的な叛乱も決して忘れてはいけない。彼らが世界に発したラジヲ放送の文を読
      んだことがあるか?トロッキーの部隊に包囲されたされた都市で、見殺しにした世界
      への痛切な言葉、祈り。俺はあれを見たとき、泣けて泣けてしょうがなかった。
      所謂「クロンシュタット叛乱」というやつな。
      漢なら泣け。


 投稿者:d  投稿日:2002年11月12日(火)21時50分21秒

      無力だ。あまりにも無力だ。光の川を遡るイマジネーションはどこへいった?
      糞のような仕事をして、糞のような安酒を飲んで寝るだけの毎日。どんな発語もない。
      今夜は半月。満ちていくのか欠けていくのか知らない。
      今日は仕事が終わった後、ひどく虚しい気持ちで、鬱になってサラリーマンの世界から
      去る前に住んでいたアパートのある町、琴似に地下鉄に乗って行ってみた。
      俺のいたアパートの部屋の窓には、明かりが灯っていて、別の人生がそこにあった。

      俺の箱舟は帆をたたんで久しい。
      明日は氷点下になる。


>木立 投稿者:d  投稿日:2002年11月18日(月)21時36分24秒

      あれから22年もたったか。どうりで年食うわけだ。わらぃ
      あれのテイヤール・ド・シャルダン的世界観も幻想だったようだな。
      俺は今宵も偉大なるソ連邦国歌を聞きながら焼酎飲んで寝る。それだけだ。
      生をつないでいくには大きな幻影がどうしても必要なんだ。
      バリケードの中で一瞬垣間見られたであろうえいえんが。
      内ゲバと総括の向こうにあったはずのえいえんが。
      或いは人類史上最大の市民蜂起、ワルシャワ蜂起の地下水道の果てに見えた、
      遠くかすかな光の中に。


 投稿者:d  投稿日:2002年11月20日(水)20時42分38秒

      「灰羽」は自殺してしまった者たちのお話のようだね。
      取り返しようの無い出来事の中に、どんな優しい救いが描かれているのだろう。
      北海道では放送されていないので非常に残念。ビデヲレンタルを待つ。
      このところ仕事が忙しく、且つ風邪と寒さと金欠で激しく不調(;´Д`)
      あいかわらず何も思い浮かばない。


>  投稿者:d  投稿日:2003年07月13日(日)14時58分18秒

      > 廃墟って消えたのかあ

      まだあることはあるんだろうが、最近は汚名挽-改経由でたまに覗くだけで、
      汚名挽-改が消えた今、アドレスをブックマークしていなかったのでもう行けない。
      いずれにせよ、もう存在しないも同然の寂れたところになっていたがな。
      秘書箱文化最後の砦、汚名挽-改が消えたのは非常に惜しい。


 投稿者:d  投稿日:2002年11月21日(木)19時58分27秒

      マイナス5℃(;´Д`)
      電柱のように一日中風雪に打たれて立っている。
      何故こんなにまでして生きていなければならないのかと思う。
      すると理由が何も見つからない。ただ辛く苦しいだけ(;´Д`)
      風邪は一向に治らず、体力・精神力共消耗が激しい。
      冬は始まったばかりだ。


 投稿者:d  投稿日:2002年12月08日(日)19時37分22秒

      今日は−7.6℃、最高気温マイナス4℃(;´Д`)
      風がなかったし半日仕事だったので耐えられる。
      こんなにまでして何故生きているのかという不愉快な問いと、
      バッハの静謐なえいえんの樂の音が交互に頭を満たす。バッハだけでいい。
      明日は三時起きで倶知安の現場まで行く。−10℃以下の世界だ(;´Д`)
      焼酎を一機飲みして眠剤と風邪薬と抗鬱剤を飲んで寝る。それだけだ。
      おやすみなさい、世界。


 投稿者:d  投稿日:2002年11月27日(水)17時31分47秒

      あいかわらず精神活動能力はゼロだ。何も思い浮かばない。何も感じない。
      最初から存在しなかった物語が終わった後の、白々とした朝の光。
      今日は職にあぶれたので図書館に行き、ペーター・ハントケを探すが見つからず、
      「しあわせではないが、もういい」を書店で注文する。
      この仕事で冬を越えるのは僕には無理だと思うので、今日は職安にいこうと思っていたのだが、
      起きたらもう昼を回っていたのでやめた。
      放映終了後のテレビのブラウン管のように、意識は散漫に拡散して焦点を結ばず、
      何もかもどうでも良くなる。

      始めと終りは輪になって繋がっている。
      歴史が砂の海の中に消えていったように、
      わたしも、存在しない子宮の幻影の中に後ず去って行く。
      えいえんの哄笑だけが空虚な空間に残る。
      終着の浜辺。
      原子力発電所の廃墟が蜃気楼のように遠く対岸の岸辺に浮かんでいる。



     ダーザイン語録 その1 その2 その4 その5 その6
     デイケア日記 光の王 えいえん ゼロの夏 @詩日記


@えいえんなんてなかった & クリスマス島 からの転載をまとめたものです。


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