某Sの愛人語録(その5)


アナルと某S  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/07/16(日)05時10分27秒  ■  ★  

      某Sは、どこで覚えてきたのかアナルプレイを結構好んでいる。アナルプレイ
      と言っても、アナルセックスではなく、主に好んで行いたがるのは自分のアナ
      ルを私に舐めさせることである。まあほとんどの殿方がそうであるように、当
      然フェラチオも大好きで、先日も書いたようにセックスの時は(我が家では週
      に4〜5回ほど執り行われる)コースの中にフェラチオは組み込まれており、
      その所要時間は概ね30分ほどである。初めて某Sのアナルに舌をさしこんだ
      のは、現在の住まいに引っ越して一月ほどたったころだったと思う。まだ寒い
      冬のある朝、いつものようにフェラチオをしていたら、悶えながら(ちなみに
      その時の体位は某Sがベッドにあお向けに寝ていて、私が股間にうずくまると
      言うものであった)腰を持ち上げて私の方にお尻をつきだしてきた。最初はい
      わゆる蟻の門渡りという辺りを攻めていたのだが、だんだんにさらにお尻をつ
      きだしてきたので、求められていることを察した私は某Sのアナルに恐る恐る
      舌を這わせてみた。
      (;´;ー;`;)「はうぅ・・・・」アナル責めの効果はてきめんだったようで、今
      までにないほど、某Sは興奮して感じていた。ちょっといたずらココロを起こ
      した私は、スリムタイプのルージュをアナルに入れてみたくなった。そのまま
      では痛いかも知れないと思い、アナルの周りにいつも私が使っているスクワラ
      ンオイルを塗りつけた。それだけでも、某Sはうっとりとしている。

      ('-'*)「いれていい?」
      (;´;ー;`;)「優しくしてね・・・ゆっくりね。あんまり奥までいれないでね?」
      ('-'*)「わかった、そっとやるよ」

      ゆっくりとアナルの中心部に口紅をあてる。
      (;´;ー;`;)「あっ・・・・ホントに優しくしてね?乱暴にしないで・・・」
      ('-'*)「痛くない?気持ちいい?」
      (;´;ー;`;)「・・・・なんだか変なカンジ・・・気持ちいい・・・」
      その小さな蕾は私の口紅を半分くらい飲みこんでピクピクうごめいている。そ
      してペニスの先からはシーツをも濡らすほどの露がしたたっている。アナルに
      口紅を挿入したままペニスの先からしたたる露をそっと吸った。
      (;´;ー;`;)「はぁぁぁ・・・うっ・・・もうだめ・・・入れていい?」
      アナルに挿入した口紅をそっと抜く。その行為も感じるようだ。
      ('-'*)「私が上になるよ」
      (;´;ー;`;)「あ、だめ。そんなに動いたらイッちゃうよ、ダメ・・出していい?」
      ('-'*)「イっていいよ」
      (;´;ー;`;)「あっ・・・・」

      この日の某Sは、それまでで一番早漏でした。それ以来時々アナルを責めて虐めて
      います。昨日もアナルを責めてからセックスしたら、あっという間にイってしまい
      ました。これからも念入りに責めて開発していこうと思います。


アナルと私 第一部  投稿者:某S  投稿日:2000/07/17(月)08時13分01秒  ■  ★  

      アナルと私

      第一部

       私が「肛門も立派な性感帯である」ことを知ったのは十六歳くらいの頃でし
      ょうか。当時は私にとって性の開花とも言える時期で、初めて風俗店(ソープ
      ランド)に行ったのも、自分の母親くらいの年齢の女性とセックスしたのも、
      世間の女性は口説き通せば意外とすんなりやらせてくれるものだと知ったのも
      その頃でした。私はヘテロセクシュアルですが、女性を攻めて攻めて攻めまく
      るのと同じくらい自分自身が快楽に身をゆだねることも好きなのです。私は早
      くからマスターベーションのときには乳首を刺激したり爪先で全身を愛撫した
      り、快楽のため新しい試みを積極的に行為の中にとりいれていました。イク直
      前の、絶頂一歩手前のところでオナニーを中断しては、(仰向けに寝て、勃起
      したペニスを天井に向けてオナニーするのが常でした)先っちょまで出かかっ
      た精液を空気を止めた血圧計のメーターのように下げる営みも好むところで、
      つまり私は性に対して貪欲なのでしょう。

       アナルセックスの知識は小学生の頃からもっていたものの、実際に試すまで
      には至りませんでした。なぜ肛門に異物を挿入してみようと考えたのか、思い
      だすのは困難です。おそらく単調な日々の儀式に飽きたのでしょう。単三の乾
      電池か、性感スプレーの瓶か、化粧水の細い瓶かこれまた定かではありません
      が、とにかくそれにコンドームをかぶせて、ベビーローションか専用の海藻ロ
      ーションをたっぷりと異物と肛門の周りに塗って、当時から通称先走り汁と呼
      ばれるカウパー腺液が多かったこともあれど、これから味わうであろう快楽の
      期待に女性のようにいっぱいペニスを濡らして、それだけでこれまた女性のよ
      うに思わず「はー、はー」と、喉咽から空気が漏れるようにかぼそい声をあげ
      てしまったものです。仰向けのまま、足を上げて両膝を曲げて胸のほうに近づ
      け、お尻を高く突きだしてギンギンに勃起したペニスを腹這いにさせた恰好で、
      いよいよ挿入です。

       破瓜の苦しみはまったくありませんでした。驚くほどスムーズに異物は肛門
      に挿入され、その硬さと太さに悦びすら憶え、なるほど女性の快感は男性のそ
      れに比べて何十倍も強いというのはこれかと納得したほどでした。セックスの、
      少なくともピストン運動の最中に目を開けている女性はいないと思いますが、
      それは女性は想像力によってエクスタシーを得るというよりも、あまりの気持
      ちよさにウットリとしているがゆえに目を閉じているのだという説を有力視し
      たいものです。目を閉じつつ、異物をつかむ右手だけゆっくりと前後に動かし
      ては、多少の痛みすら快感になっていきました。ローションが足りなくなって
      きたので一度抜こうと思い、ぬっぽりと異物を引いていくとこれまた実に気持
      ちがいい。奥深く挿れるよりも入口の付近でこまかくピストン運動させたほう
      が気持ちがいい。たっぷりローションをつけたほうが気持ちがいい。そのロー
      ションをわざと尻や腹にまで垂らしてしまうと気持ちがいい。大きな声を出す
      と気持ちがいい。二倍の量の精液を出した私は、しばし茫然としていました。


最近の某S  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/07/28(金)17時20分02秒  ■  ★  

      昨夜お腹を押すと声を出すヌイグルミを某Sに与えたのですが、喜んでおなか
      を押しすぎてあっという間に鳴らなくなってしまいました。

      最近某Sは呂布と陳宮ごっこに凝っていて、何か私に用があると「おい陳宮」
      と話しかけて来る。スーパーに行っても「陳宮、今日の夕飯何?。」何もそん
      なこと訊くのに陳宮って呼ばなくてもいいような気がするのは私だけなのでし
      ょうか。そもそも何ゆえ呂布と陳宮ごっこなのか。曹操と郭嘉ごっことかのほ
      うがカッコいいですよね?
      出典不明の(;´;ー;`;)y-~~「何々ってあるよね〜」という言いまわしも頻繁に
      使われるので、そう言われたら瞬時に('-'*)「あるよね〜プワプワ〜」と返事
      をしなくてはなりません。たまに何か作業をしていて返事を忘れてしまったり
      するのですが、ハッと気がつくと寂しそうにうつむいて、トロのぬいぐるみを
      2体向かい合わせにして、一人で(;´;ー;`;)「あるよね〜」「あるよね〜プワプ
      ワ〜」と小声で言っていたりします。

      先日出かけた時に、公衆電話に山ほどピンクチラシが貼ってあった。某Sはそ
      の手のチラシが大好きなので、一緒にじっくり眺めました。熟読したのち、そ
      の中で私が働けそうなのはOL、人妻系のところだという結論に達した。バス停
      まで歩きながら、デリバリーヘルスごっこをした。
      ('-'*)「ピンポーン」
      (;´;ー;`;)「はーい♪」
      ('-'*)「OLうはうはデリバリーからきました愛人ちゃんです♪」
      (;´;ー;`;)「わー、どうぞどうぞ♪♪」
      ('-'*)「あの早速ですが電話していいですか?」
      (;´;ー;`;)「いいよいいよぉ〜」
      ('-'*)「チェンジもできますよー遠慮なくどうぞ」
      (;´;ー;`;)「君でいいよぅ」
      (;´;ー;`;)「あれれ?勃起してきちゃった。おうちで続きしてくれる?」

      家に帰ってから、ひーひー言うほどアナル責めしてあげました。かわいかった
      です。


今日の某S  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/03(木)18時54分10秒  ■  ★  

      某Sはとても猫が好きだ。犬は大きいと(ラブラドルとか)怖いようだが、道
      を歩いている時の某Sの猫発見率はとても高い。我が家の近所には工事現場が
      あって、その横には工事事務所兼工事の人の宿泊所になっているところがあり、
      そこにいつもシッポの長い猫がいる。首輪をしているし飼い猫らしく、とても
      人懐っこい。某Sはその猫をこよなく愛していて、シッポタと名付けて、その
      場所を通るときには必ず(;´;ー;`;)y-~~「ぽたぁ〜、しっぽたぁ〜」と呼んで
      ポタがやってくるまで待っている。少し前にシッポタの本当の飼い主に会って
      シッポタの本名を聞いたのに決して本名で呼ぼうとはしない。私が本名で呼ん
      だら(;´;ー;`;)「違うもん!僕のシッポタだもん」とすねてしまった。猫を家
      で飼いたくてたまらないようで、昨日も「愛人ちゃんは、おうちに自分の猫が
      いていいなあ・・・僕も自分の猫が欲しいよ〜」と言っていた。マンションの
      郵便受けのところに来ると毎日必ず(;´;ー;`;)「ここにダンボールに入った子
      猫が捨てられてたら、どうする?」と訊いてくるので、いつも('-'*)「そした
      ら拾っておうちの猫にしようね」と言っているのだが、最近捨て猫とか捨て犬
      って見かけないですね。うちの辺りは結構野良猫は多いんだけど。実家の猫は
      某Sにかなり懐いているので、実家の猫を連れてくるのがいいのかも知れない
      けど、某Sは子猫から育てて「自分の猫」が欲しいみたいです。でも、飽きっ
      ぽいからなぁ。猫は1度飼ったら10年とか15年一緒にいることになるし。

      帰ってきたら某Sは寝ていましたが、ビデオが0時55分06秒で止まっていたので
      オナニーしたんだと思います。ビデオ確認したら鬼畜輪姦でした(;´Д`)


今日の某S  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/07(月)14時10分21秒  ■  ★  

      てんぷらさんがやっているマンガ批評の雑誌?のための原稿を、毎日書いてい
      る。昨日は寝ずに書いていて夜11時くらいに(;´;ー;`;)「僕もうダメ、少しだ
      け寝ていい?11時半に起こしてくれる?」
      30分後。
      ('-'*)「起きて〜11時半だよ〜」(;´;ー;`;)「・・・やっぱり12時にしてくれ
      る?僕シニソウ・・・」
      12時
      ('-'*)「12時になったよ〜」
      (;´;ー;`;)「・・・・・・」何度声をかけても無反応。
      1時
      ('-'*)「・・・ねえ、1時だよ?」
      (;´;ー;`;)「・・・・・・グーグー・・・スピー・・・」
      その後、2時、2時半、3時半、4時半、5時半、6時、7時半と起こしましたが、心
      はドキュンな某Sは起きるどころか、爆発モラトリアム状態で起こしにいった私
      に枕を投げつけるは、ローキックをくらわせようとするは、わたくし満身創痍と
      なった次第です。どうにか叩きおこして昨夜の所業について世の無常を解説しま
      したが某Sは「寝ている僕と起きてる僕はジキルとハイド〜♪」と作詞作曲某S
      の歌を歌ってごまかそうとしています。気がつけば、某Sのマックの壁紙がCC
      さくらの画像になっていました。ひょっとしたら、コミケに行ってCCさくら関
      係のものを買いたいを思っているのかも知れません。アニオタの上にドキュンと
      いうのでは二重苦・・・('-';)痛い!!ぶたないで!痛い痛dhヴぉ合えあれh
      v^アSdhあどいあ


昨日の某S  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/08(火)05時46分07秒  ■  ★  

      泣きながら原稿を書いていた。ご褒美あげるから、もうちょっとだから頑張っ
      てね、と言ったらメソメソしながら、私にグーにした手を差し出してきた。ど
      うもお手のつもりらしいので右手をパーにして出したら、その上にグーの手を
      乗せてニコニコしている。
      「ご褒美なあに?」(;´;ー;`;)ρヽ('-'*)「おいしいもの食べに行こうか?」
      (;´;ー;`;)「ほんとぅ?どこどこどこ?おすし〜!」
      ('-'*)「じゃあ電話して開いてるか聞いてみようね・・・トルルルル〜・・・あれれ
      お休みみたいだよ?」
      (;´;д;`;)「・・・もうボク何も食べない・・・どっこも行かないもん。原稿
      なんか知らないもん・・・ヤダヤダヤダヤダヤダ・・・・」
      ('-';)「じゃあ焼肉は?お肉好き?ここおいしいよ・・(雑誌見せる)」
      (;´;∇;`;)「・・・焼肉?うーんおすしにして明日にしようかなー♪じゃあ原
      稿書いちゃうね〜書いたら読んでね♪・・・でも5分だけ休憩してもいい?そっ
      ちのソファーに行っていい?」
      ('-'*)「いいよー」
      (;´;ー;`;)「行ってもぶたない?蹴ったりしない?」
      ('-';)「しないよ(某Sじゃないんだから・・・)」
      (;´;ー;`;)「怒鳴らない?くすぐらない?」
      ('-';)「・・・・・・・(自分のことは棚にあげているな)」
      1時間後。
      (;´;ー;`;)「書けたよ♪読んで読んで♪」
      ('-'*)「・・・うん、おもしろいよ、早く送ろうよ」
      (;´;д;`;)「送ったらてんぷらさんに電話しないとダメ?怖いから電話するの
      イヤだよ・・・てんぷらさんは空手家で強いから怖いんだよ?」
      ('-';)「でも遅くなったから送ったら電話しないとダメ!」
      (;´;ー;`;)「えーーーーん、やだよー怖いよー・・・えーん・・ひっく。。うう
      じゃあ電話するよぅ・・・いじめられたら愛人ちゃん責任とってよ!!・・・あ
      もしもし〜横浜の冴羽ですぅ〜・・・・すみません今送りましたー・・・・はい
      ・・・はい・・・よろしくお願いしますー・・・はい、それからですねーコミケ
      ボクも行くかも知れないんです・・・はい・・・はい・・・わっかりましたー♪」
      (;´;ー;`;)「全然怒られなかった♪よかった♪」

      誰にも怒られないんですから、たまには怒る人も必要だったりするのかも知れな
      いですね。


おとといの某S  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/10(木)05時34分55秒  ■  ★  

      原稿ができたご褒美にお寿司を食べに行った。サーモンのブームは某Sの中で
      終焉を迎えたようで、まぐろ、いわし、イカなどバラエティーに富んだものを
      食べていました。よく行くお寿司屋は明朗会計格安回転寿司に毛が生えたよう
      な価格で、味は回転寿司をはるかに上回るという優れたところなのですが、中
      瓶ビール3本、大食い男子1、大食い女子1で満腹になるまで食べて7000円くらい
      でした。帰りにウインドウショッピングをしてゲーセンに行きました。雑貨屋
      により道したら、急に髪をとめるモノを買ってくれたりして多分何か私に言え
      ないような疚しいことがあるのでしょう。

      ゲームセンターで初めてDDRの一族のゲームをやりました。某Sはビーサン、私
      はミュールだったせいもあり、ヘロヘロ。その後ボートを漕ぐゲームもやりま
      した。渦に巻き込まれるところがあり、そこから脱出するために2人で必死に、
      オールを漕いだのですが、終わったあと汗っかきな某Sは顔からダラダラと汗
      を流していました。暑いと不機嫌になる某Sは、帰り道でいつものようにすっ
      かり駄々っ子になってしまって、(;´;ー;`;)「僕もう歩くのいやだよーもう帰
      るーおうちまだぁ?」とすっかりご機嫌斜めになってしまう始末、こんなこと
      ではアニオタ臭と熱気いっぱいのコミケに行ったら、どうなることやらと少々
      不安に駆られる次第です。途中で近所の八百屋さんによって買い物をしたので
      すが、そことそこのとなりの煙草屋にはいつも2人で行くため、私が1人で行く
      とまるで小学生が1人でおつかいに来たときのように「あら、今日は1人で来た
      の?」と訊かれてしまい、ちょっと恥ずかしかったりします。どうも新婚夫婦
      だと思われているような様子なのです。

      ところで某S様。私が前から楽しみにしていて、ようやく買ったフレッシュメ
      ロンスムージー350円を(;´;ー;`;)「おいしくなーい、メロンくさーい」と罵倒
      しながら、無理やり奪ってゴキュゴキュ飲んでしまうのは、あまりにもひどい
      と思うのです。悔しいので、こっそり某Sの持ち物にトロのシールを貼りつけ
      ておきました。


>(要)様  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/15(火)05時19分15秒  ■  ★  

      無理やり家より遠いところにさらってきてスミマセンでした笑。
      そりゃあ、朝からあんなに暑くて臭くて人が密集しているところ
      にいたら体調悪くなっても不思議じゃないですよ。またゆっくり
      遊びにきてください。


某S in アニオタワールド  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/15(火)05時55分43秒  ■  ★  

      待ち合わせのため9時半くらいに家を出るべきだったので朝8時に起こしたら
      全く起きない。8時半に起こす。起きないけど、何度も起こしてみるとうっす
      ら目を開けたが、無理やり起こされたせいか異常に不機嫌で、内なるドキュン
      魂を噴出させて周囲のものにパンチしている(;´Д`)私にもエルボーが飛んで
      来た。痛いし腹が立ってきたので、自分は支度を始める。シャワーを浴びてい
      たら起きてきたが、寝起きなので相変わらず不機嫌。荷物を私が用意してリュ
      ックに入れておいたのだが、リュックを見て「こんなカバン持ってるとアニオ
      タだと思われるからいやだ」と文句を言う。とっとと支度しやがれ!と思った
      が仕方ないので、別のバッグに入れ替えて、慌てて家を飛び出す。全くなかな
      か起きないうえに支度もゆっくりなんてコマッタちゃんです。

      早く起こされたことが不満なのか電車の中でも文句ばかり言っている。なんで
      早起きしないとイケナイんだ、全くブツブツ・・・。朝起こした時に殴られた
      こともあって、わたくしも少々腹に据えかねていたので公共の場でありながら
      「じゃあ最初っから行かないって言えばよかったでしょっ!!!」と声を荒げ
      てしまい某Sの隣のおばさんにぎょっとされてしまいました。ちなみに「エー、
      怒ることないじゃん(;;´;ー;`;)ごめんよ・・・」と謝っていました。

      待ち合わせの場所からタクシーでビッグサイトに行くと、アニオタがまるで、
      ショウジョウバエのようにわんさといました。台風のせいか、思ったより暑く
      なかったのですが念願だったコスプレ広場も、雨のため中止になっていたこと
      が残念でした。会場ではまず最初にあおいさんという方のブースに向い、合言
      葉でストレンジドージンをゲット。次にMOVへ。MOVのとなりのブースはと学会
      だったようで唐沢俊一が売り子をしていました。何度も一服休憩を挟んでいた
      ら某Sが「ボクあおいのところの普通の本も買いたい!!!」と叫んだのでも
      う1度ブースに向い、冊子を購入しました。その後企業ブースへ。人気だったの
      はガイナックスやKEY、LEAF、でじきゃらっとなどだったようでした。ここには
      コスプレのお嬢さん方も多かったのですが私はどの格好が誰なのかさっぱりわか
      りませんでした。某Sは大好きなミサトさん(エヴァ)が出てくるタイピングの
      ゲーム(特打ちとかの類のもの)を嬉しそうにニコニコしながらやっていました。
      つぎに有明というところに行ったら、某Sの憧れ?の方に偶然にもお会いできた
      ようで、大変に喜んでいました。最後もう1度MOVにご挨拶に行き、いろいろお話
      していたら「にゃすいますか?」と言ってきた人がいる、とのことでした(;´Д`)
      その方は無事にめざすものを購入できたのでしょうか。


(無題)  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/24(木)03時29分19秒  ■  ★  

      帰ってきたらソファーで寝ていたのだが、トランクスの隙間からおいなりさん
      がはみだしていた。指でつついてみたら、柔らかかったので楽しくなってぷに
      ぷにしていたら気持ちよかったのか「はうーん♪んーん」とモジモジしていた。
      寝ていても、話しかけるとほとんどの場合某Sは返事をするので、今日も話か
      けてみることにする。
      「クーラー寒くない」
      「(無言で首をふる)」
      「オナニーした?」
      「(無言で首をふる)」
      せっかくなので延々と耳元で怖い話をしてあげることにする。寝ながら怖がっ
      ていて可愛い。やりすぎたみたいでクッションを抱きしめてタオルケットを頭
      からかぶって丸くなってしまった。さらに怖い話をしてあげたら、腕を伸ばし
      て抱きついてきた。可愛かったけど、トラウマになったらどうしよう。


(無題)  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/08/30(水)02時01分52秒 

      某Sはドラクエノートを作ってマイ攻略本を製作しているので、おそらく
      素晴らしいネタバレを書いてくれることでしょう。ノートを覗き見ました
      が、几帳面さに唖然としました。攻略本ライターになれると思います。


某S先生観察日記  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/09/15(金)20時45分15秒 

      いつ        どこで     誰がどのように    何をした    
      深夜3時半    パソコンの前で  某Sが1人で     東風にはいれないと泣いていた
      早朝6時頃    パソコンの前で  某Sと愛人が     インスタント袋ラーメンを食べた
      テレホ終了直後  ちゃぶ台で    某Sが        さっきご飯食べたのにまたご飯食べていた
      最近       ソファーで    某Sが        イナリの皮をひっぱって伸ばすのに凝っている

      トランクスからイナリをはみ出させていじっているので観察していたら1人で
      皮をひっぱって伸ばしていた。一緒に伸ばそうと誘ってくる。手伝って最大値
      を得るべく努力した。今度面積を測ってみようと思う。


>妾  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/09/29(金)08時27分47秒  ■  ★  ◆ 

      > 心配おかけしてしまってすみません。
      > 病状は、ドラゴンボールキャラのように、健在です。
      > 確実なのはやっぱり10階以上なのかなーと思う・・・けどやらないよ。笑い。

      友達が5階から飛び降りたけど、骨折くらいでした。人は簡単に死んでしまうけど、
      でも簡単には死なないものだと思いました。だからといって試してみては
      いけません。お大事に(;´Д`)


>空白君  投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/09/29(金)08時34分59秒  ■  ★  ◆ 

      > > ・海老クリームコロッケバーガー 270円
      > 二人で半分こ かぁ いいなあ(ρ_;

      半分こしませんでした。モスには行きました。
      エビクリームコロッケバーガー×2
      モスバーガー
      テリヤキチキンバーガー
      フレッシュバーガー
      ポテトL
      メロンソーダ
      レモンソーダ
      を食し、大食漢の某Sは足りなかったようでさらにナゲットと
      クラムチャウダーを購入しました。

      自宅に帰ってから具合が悪い私が居間で横になっていると、寝室から
      ベイビーこっちにおいでーと呼ぶ声がするのでアイスノンを抱えてベッドに
      行きました。枕を並べると、もっと枕を下にしなさいと言われ、言われるが
      ままに下に枕を持っていくと、某Sは下半身裸で陰茎を露出させていて
      病人なのにフェラチオさせられました。熱があると、普段より気持ちがいい
      と鬼畜なことを言っていました。


 投稿者:某Sの愛人  投稿日:2000/12/06(水)00時34分57秒  ■  ★  

      私を煽ろうとしたらキーボードに少しだけですがコーラをこぼしました。
      蓋がされていない状態で炬燵の上にあったので「あっ」と言ったのです
      がもう遅かったようです。(;´;ー;`;)「愛人ちゃん呪うのダメゼッタイ」
      と半べそでキーボード全部外して、掃除していましたが、どうも挙動が
      不審になってしまったようで、今炬燵の中で乾かしています。書き込み
      ができないのでログを検索することもできず、ひたすら「オムァンコー
      オムァンコー」と小声でいいながらエロサイトを閲覧しています。

      かわいそうなのでエロサイトのURL貼ってあげてください。


チャットで会話する人たち  投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2001/11/12(月)06時19分49秒  ■  ★  

      某S says:
      僕がお昼に食べるご飯はどうしまshow?
      某S says:
      食パンですかね
      愛人 says:
      パン期限切れていたから捨てたよ
      某S says:
      ぴぎー
      愛人 says:
      君、昼は寝るんじゃないかねえ。私が思うには。
      愛人 says:
      昼っていうか、私が会社に行くコロには眠くなるのでは。
      某S says:
      今、まさにお腹がすいてきました
      某S says:
      びえーん
      愛人 says:
      (;´Д`)
      愛人 says:
      泣くことないよ!
      某S says:
      君といっしょにコンビニ行くかなあ
      某S says:
      でも動けないなあ
      愛人 says:
      (;´Д`)
      愛人 says:
      すぐできるものがないよ(;´Д`)
      愛人 says:
      原付もないよ(;´Д`)
      某S says:
      コンビニにはお弁当があるなあ
      愛人 says:
      ご飯も炊いてないよ
      某S says:
      駅前にとめているなあ
      愛人 says:
      止めているよ
      愛人 says:
      停めているよ
      某S says:
      ああ、セリーヌ! わが空腹を、君は知るや。
      愛人 says:
      セリーヌって誰よ?(;´Д`)
      某S says:
      目は回り、星がその頭上高くから囁き、地獄の業火にあえぐ罪人の呻き声の如き腹の音が鳴り響く・・・!
      某S says:
      ああ、セリーヌ! 後生だ、僕に弁当を買ってきてくれ
      愛人 says:
      ・・・セリーヌって私のこと?(;´Д`)
      某S says:
      いや、しかし、其は、この世では叶わぬ望みだ
      某S says:
      セリーヌ! 
      愛人 says:
      アントニオ!
      某S says:
      ああ、セリーヌ、青き情熱の炎よ、麗しき洪水よ
      愛人 says:
      アントニオ、なぜあなたは昨夜帰ってくる時にかつやでカツ丼を買わなかったのか・・・・
      某S says:
      僕の腹は怖ろしくへこみ、目はくらみ、何も考えられない
      某S says:
      かつや! ああ! なんということだ! そこには僕の魂があった。
      某S says:
      面白いので転載する
      愛人 says:
      アントニオ、あなたがおきざりにした魂の炎は今や燃え尽き、シャッターは既に閉じられた。


>悪い土  投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2001/11/13(火)02時54分49秒  ■  ★  ◆ 

      > >  ヘッドフォンで音楽を聴いていると話ができないので、MSNを立てて
      > > たまにこのような馬鹿な会話をしています。
      > ええなぁヽ(´ー`)ノ面白えなぁ
      > チャットじゃなくてもこんな会話をしているんですか?ヽ(´ー`)ノ

       ふだんはだいたいこんな感じです。

      「あのね、今日会社でね、(……)」
      「へえ」
      「でね、使い捨てコンタクトは、やっぱり度が正確じゃないから、疲れちゃう」
      「へえ」
      「最近、つけてたら、痛くなっちゃって」
      「へえ」
      「やっぱ、使い捨てじゃないやつを買わないといけないなあ」
      「へえ……って、お前、それ期限どれくらいのやつだ?」
      「2週間」
      「2週間? それ以上つけてなかったか?」
      「そんなことないよ。ちょうど2週間だよ」
      「あれは、一度つけてから期日を計算するんだぞ」
      「わかってるよ」
      「わかってるよ、じゃねえよ。明らかに2週間以上つけてただろう。だいいち
      痛くなるって何だよ。消費期限すぎてるってことだろう。期限内であったとし
      てもやばかったらすぐ変えればいいだろう。だから使い捨てコンタクトレンズ
      は危ないから毎日消毒して夜は外せとあれほど言ったのに、この前も夜中まで
      つけていて、いいかげんコンタクト外せと言っても大丈夫大丈夫と根拠のない
      ことを言いやがって、何を考えているんだ、斜視になってしばさんにストーカー
      されたいのか、それどころか失明するぞ、まったくお前というやつは本当に、
      どういう育ち方したんだ、親の顔がみてみたい」
      「見たじゃん」
      「比喩だ! 比喩もわからないのか馬鹿、いいですか、説教したくて説教して
      いるのではないのです、あなたがあまりにも馬鹿だからしょうがなく怒ってい
      るのです、あの、あのですね、そもそも使い捨てコンタクトというものは……」


>   投稿者:宇多田レイパー  投稿日:2001/11/13(火)02時00分32秒  ■  ★  ◆ 

      > 愛人!
      > なりそめ!
      > 聞きたい!
      > えろいの!

       俺が表サイトで詩を連載していた頃、それを読んで感動したという彼女のフ
      ァンレターをきっかけに文通が始まって、毎晩「抱っこしちくり」「抱っこし
      てあげるわ、よしよし」とネット恋愛をしていて、ある日彼女の掲示板が2ち
      ゃんねるを自称する人に荒らされたので、俺が改造した環境変数のログに記載
      された漏れ串のIPを見て「聞いたことがない部落バイダだな(プ」「お前の住
      所と名前はわかったけど、アップしていいか?」「俺はヤクザに知り合いがい
      るんだけど」「今、お前んちの最寄り駅からモバイルで書き込んでんだけど、
      謝る気があるなら伝言板に本名入りで書いとけよ。ここ、カラスがうるせえな
      あ(ワラ」と嘘八百のハッタリを書いて、なぜかそれで円満に解決して、その
      お礼に宇多田さんお酒奢らせてくださいというからオフ会をして、俺は泥酔し
      て、むりやりマンションまで送って、宇多田さんコーヒーでもいかがですかと
      いうから「誰がコーヒーを飲ませろと言った! 俺はヒーヒー言うお前のマン
      汁を飲みたいんだ!」という、当時はやっていたわけのわからない冗談をかま
      して、そのままベッドに押し倒して、服の上からむさぼりついて、「つくねを
      喰うだけあって、男の肉棒に飢えていたんだろう? お前は無意識で俺とセッ
      クスしたいと思っていたんだよ!」と、わけのわからない分析を披露して、服
      を脱がせながら背中や脇腹を愛撫し、セーターを首のところまで脱がせたまま
      にし、手の自由を奪い、おっぱいをもみしだきながら、執拗に乳首を舌で転が
      し、吸い、軽く噛み、乳輪周りを押すようにして舐め、乳首も押すようにして
      舐めすくい、ことさらに音を立てて涎を吸い、まんざらでもないじゃないかと
      思い、「まんざらでもないじゃないか。この淫乱め」そして正常位の体勢で覆
      い被さって入念なキスを続け、新鮮な人参のように硬く太い俺の陰茎を握らせ、
      「これが欲しかったらおとなしくするんだ……そうだ、いい子だ」俺は仁王立
      ちになってフェラチオをさせ、玉袋も舐めさせ、へたな動きをしたら肉棒で頬
      をペチペチと叩き、「ほら、もっとじょうずに咥えるんだ」そして徐徐に69
      の体勢へと移行し、じっくりと周りから熱い息を吹きかけ、キスをし、舌でま
      さぐり、クリトリスをつつき、舌を押しつけ、ゆっくりと愛撫していき、体勢
      をまんぐり返し(?)にして「ほら、お前のおまんこ丸見えだ!」「いや! 
      恥ずかしい!」

       飽きた。



おまけ(某S語録)

 投稿者:某S  投稿日:2001/02/17(土)02時45分46秒  ■  ★  

       空腹。腹が減る。お腹が空く。胃袋が空っぽ。空腹で目が回る。空腹で胃酸
      が分泌され胃が痛い。空腹すぎて何も考えられない。空腹を通り越して何とも
      思わなくなる。胃の伸縮運動が手にとるようにわかる。空腹による嘔吐感。空
      腹と貧困。空腹のゆきつくところは飢餓であり死である。飽和した現代日本の、
      何を食べても脂肪が腹に腰に頬につく飽食の時代ですら、飢えて死んでいく仮
      設住宅住まいの老人がいる。餓死は紙一枚の裏側にあり、それがゆえに空腹は
      怖ろしい。気力をふりしぼり深夜雪も凍る寒さの中をコンビニへ行こうとする、
      この足が萎え、あきらめの心地よい虚脱感に包まれ、まぶたが降りて気を失っ
      たらと考えるだけで死にそうなほど怖ろしくなり腹が空いて胃袋が我身に巣く
      う悪魔どもにホルモン焼きにされて喰われて減っていく幻覚が訪れるほどにわ
      びしさがつのりもう唾液の一滴も出ない俺は死ぬのか俺は死ぬのかもしれない。

       空腹が俺にわびしさを与える。生きることと生きていることのわびしさが、
      ふと我に返り、空腹に気づいたとき、文字どおり身にしみてわかってくるのだ。
      そのわびしさたるや、関内駅前、セルテの入口で強引にビラを渡してきたおば
      さんの生きざまのようである。俺は下層階級の人間を人間だと思っていないの
      で目に入らないが、愛人の手にむりやり握らされた黄色いビラ、このビラは俺
      たち以外の通行人にも強制的に配布され、笑顔と、よろしくお願いしますとの
      言葉とともに寒空を舞っていく。色あせたぬいぐるみのような黄色いビラに、
      ところどころかすれぎみの黒いインクで書かれている宣伝文句が、ますます俺
      をわびしくさせる。

       10%OFF! お勤めご苦労さまです 黒潮亭で一杯いかがですか 魚料
      理が自慢のお店です 新鮮なお刺身 [あつあつのお鍋] が待ってます こ
      の券をお会計の際お出しください ご飲食代の一割サービス致します *何名
      様でもご利用いただけます *他券との併用はできません *御予約のお客様
      はご利用できません *ランチメニューにはご利用できません 0120−0
      5−9640 レッツゴー クロシオ JR関内北口 駅の目の前 CERT
      E(セルテ)6F 有効期限(注:期限の日付なし)

       ビラ配りのおばさんは黒潮亭のおかみさんであり、売上の不振に業を煮やし
      た窮余の策がビル前でのビラ配りであったと仮定する。5時から9時まで息も
      凍る寒さのあいだ迷惑防止条例に抵触するかのような強引さで手にビラを握ら
      せていく熱意はそれが湯気を発すれば発するほど寒寒しく映るのだった。来世
      での彼女の幸福を祈らずにはいられない。ちょうど小腹が空いていたので訪れ
      てみたはいいが少し高めの刺身と日本酒の和風の飲み屋。このフロアで混雑し
      ているのは安価だがそれなりのお好み焼き屋と中華定食屋である。黒潮亭の席
      は2つしか埋まっていなかった。1割引とはいっても3000円で300円引き、
      6000円で600円引きにしかならず、損得勘定を終えて俺が選択したのはお好み
      焼きとビールである。当然安いので二人で2500円しかかからない。セルテ
      のレストラン・フロアにまた行くことはあっても、黒潮亭には行くことがない
      だろう。

       指が曲がらないほどに冷えた身体で店へ戻る。何枚ビラがレジに積まれてい
      るかと確認すると3枚しかなく客の入りはそれですべてである。赤字の味がす
      る賄いを食べ終え、絶望が書きこまれた帳簿をつけ、店を閉じ、風が寒さに身
      をよじらせている中をバイクで帰宅、台所の洗い物をしながら手を解凍し、明
      日の朝食と弁当の支度をすませ、子供に布団をかけなおし、今度は自分の家の
      家計簿をつけ、おばさんにとって唯一の癒やしであるNHKラジオ深夜便を聞き
      ながら、この曲なんだったかしら、歳をとると毎日が走馬燈のように早く、昨
      日今日のことはよく憶えていないが昔のことはよく思いだせて、唇から声のな
      い息を吐き出しながら口ずさむ曲の中で深く浅い眠りにつくような、そんなお
      ばさんの生きざまが、いかにもワープロ専用機で作成されたようなレイアウト
      の黄色いビラに縮小されていたのだった。



 投稿者:某S  投稿日:2001/02/21(水)15時29分36秒  ■  ★  

      http://www.laguz.co.jp/tarumiya/bbs/guest5.cgi

       ちょっといい話に俺は感動した。俺にもできるかな、ちょっといい話。


       先日、電車に乗ったとき、キチガイがどうのこうの、馬鹿がどうのこうのと
      大きめの声で話した。いっしょにいた愛人が困ったように相槌を打っていた。
      二十歳より前の、恥を恥とも思わず、慇懃無礼の傍若無人、人の心を思いやる
      ことがなく、飲んでは他人にからみ、思いだすだけで恥ずかしい愚行をしてい
      たあの頃、私は人前ではとても陽気にふるまっていて、軽口で、自分ではなに
      げなく言ったつもりの言葉がどれだけ相手を傷つけていたかなど想像もしない
      でいて、多くのもの、たいせつなものを失い、それらを思いだすたびに後悔し、
      もうしわけなかったと謝りたくて、いっそのこと死んでしまいたいほど、当時
      の記憶が私を日夜苛むのですが、それはまあ時効だからさておき、

       誰もが動く棺桶にでも入っているかのように押し黙った電車の中、その夜も
      ビールを飲んでいい気分だった私は、ここでひとつギャグをやろう、そうした
      らみんな自分のように楽しい気分になるに違いない。そう思って「電車の揺れ
      に合わせて車両を往復する年寄り」を演じたのです。もっていた傘を杖代わり
      にし、腰を曲げ、喋り方は志村けん扮するところの老人をお手本にして、ぶつ
      ぶつ何やらわけのわからないことを呟きながらゆっくりと歩き、いきなり坐っ
      ていた乗客たちに「……じゃな、あんたもそう思うがね」と、これまたわけの
      わからない訛りを混ぜて話しかけたり、年金の話から政治批判に移ったり、死
      んだ爺さんだか婆さんの思い出を語ったり、とまあ、よく恥ずかしくなかった
      ものだと思いますが、

       その頃はおそらくセックスのときは声を出したほうが気持ちがいいとか、な
      るべく乱れたほうが気持ちがいいとか、マゾヒスティックな快楽の追求があっ
      たのだろうと思います。若い人は、そんなギャグを笑ってくれる人もいました
      が、概ね、ただの酔っ払いか(泥酔していたことは事実ですが)、キチガイの
      人だと思っていたらしく、当然ですが誰もが目を合わせないようにうつむいて、
      日本人は内気だなあと呟いては倒れこみ、どこか知らない遠くの駅のホームの
      ベンチで駅員さんに起こされるか、沿線を往復してまったく自宅とは正反対の
      遠い駅で驚愕とともに目覚めるか、いちどはなぜか埼玉だか千葉だかの都市で
      はっと気がつき、朝まで反省しながら夜をさまよったものでして、

       何がちょっといい話だったかというと、私は障害者や老人が電車に乗りこん
      できても席など譲らない人間で、混んでいる時間帯に彼らが乗りこんでくるの
      は嫌がらせに等しいと考えているのですが、一度だけ席を譲ったことがあって、
      それはただの、少しお酒が回って気分が悪くなりかけた女性で、恋人といっし
      ょに私のすぐ目の前に立っていて、嘔吐でもされたらたまらんなという理由で
      譲っただけなのですが、両人ともども「うそー、信じらんない、すみません」
      「どうもすみません」などとお礼を述べて、私としては非常に恐縮するところ
      でもあり、まずい酒を飲んでふらふらの私よりも如何にも暇そうですぐ降りそ
      うな死んだ目の学生や会社員どもが席を譲らずにいたことを呪い、照れくさい
      やら何やら、とてもおちつかなかった時間をすごしました。

       それ以後、機嫌の悪いとき以外は、なるべく席を譲るか、ひとりでいるとき
      はなるべくシートに坐らないようにしています。

       ちょっといい話でした。



(無題)  投稿者:某S  投稿日:1999/12/10(金)21時21分40秒 

       おとななので、金がないとき以外、煙草はカートンで買う。だからわがやに
      はたくさんライターがある。赤いの、黄色いの、青いの、緑の、いろいろある。
      ふと思って、何種類か横に並べてみたら、いつのまにかiMac色が揃っていた。
      扇のように並べてみると、マカーの哀しさが浮かんできた。

       * * * * *

       DM対策として、得体の知れない郵便は、受取拒否と赤字で書いて送り返す
      ことにしている。DMのキッチュな内容を耽読するのは好きなのだが、自分が
      業者に利用されるのはいやなのだ。その代わり、下の名前を変えていろんなと
      ころに自分でアンケートを出したりしている。本名が宇多田光なら宇多田明と
      いったふうに。そうすると、どこからどこへ個人情報が漏れたかわかる上に、
      普通の手紙と得体の知れないDMを判別しやすいのだ。俺のお気に入りはアダ
      ルトビデオのパンフレットで、写真を見ているだけで満足する。

       つい最近は海外の宝くじのDMが来ていた。「わずか2千円」を払うと、
      「8千万円が当たるフリーチャンス」が貰えるらしい。当選番号確認は001
      で始まる番号らしい。2千円のほうはキリトリ線の中に「申込書」と記載され
      ているが、その裏にあるおまけのシドニー旅行の抽選のほうはコアラの絵しか
      書かれていない。誕生日記入欄があるということは、このDMが元にしている
      データベースにはもうひとりの俺の誕生日は不明なのだろうか。電話番号もわ
      かっていないらしく記入欄がある。2千円は為替かカードで払うらしい。為替
      の「受取人の名前は白紙にして送ってください」だそうだ。海外宝くじ代行業
      者の名前を書いてはいけないらしい。おかしなことである。さすがにカードで
      払う馬鹿はいないと思うがこういうのを見るにつけてカードなど怖くて作れな
      い。まあ別の理由でも作れないのだけど。

       * * * * *

       扁桃腺の腫れが治らない。おかしいなと思って明るいところで鏡に映してみ
      たら、腫れている側の扁桃腺に、びっしりと苔のような垢がこびりついていた。
      垢のような苔というべきか。体調や胃の具合によって舌に同様にこびりつくこ
      とがあり、これはせいぜい口臭の原因にしかならないと思って、歯を磨くとき
      はいっしょに舌も磨けばいいのだと、それはニコルソン・ベイカーの「中二階」
      という小説から得た知識ではあるが、とにかく、24年間定期的に扁桃腺を腫
      らしつづけてきて初めて見たそのような得体の知れないアメーバが、この痛み
      の根源であると納得し、まず指の爪で取ろうとした。少しだけかすめとって、
      まざまざと見てみると、特に異臭なく、やわらかいというよりもぬるっと滑る
      感じで、小粒ほどのアメーバは、爪から指へ、指から排水溝へ落ちてゆき、流
      れていった。一瞬、これは新種のウイルスか、それとも寄生虫かと思い、泣き
      そうになるが、すぐに冷静になり、ただの苔垢だと考え直す。何度か嘔吐を我
      慢して、ようやくこそぎ落とした。指を口から戻してみると、何もついていな
      い。もういちど鏡を見て扁桃腺を確認しても、何もついていない。どこへ落ち
      て行ったのだろうか。とりあえず痛みは若干おさまってきたのでよしとする。
      ただ、もし、体内で更なる増殖をつづけ、胃や肺、内臓、睾丸などの内側に、
      あのアメーバ状のものがびっしりこびりついてしまうようになったらと想像し
      てみると、なかなかの恐怖である。身体が腫れたときは要注意だ。

       * * * * *

       雅子様がご懐妊された直後に、うちの近所の野良猫の一匹も仔をはらんだ。
      心ない人がいて、彼は猫をいじめるのが大好きな、まあいわば近所の気違いな
      のだが、妊娠中の猫が妙に気に障ったのか、その気違いはどこから持ってきた
      のか大きな網をふりかざして、むりやり猫を捕獲した。馴れた手つきでくるく
      るとミカンのネットのように網を丸め、そのまま道路まで引きずってゆき、何
      度か振り回した挙げ句、壁に向けて手を離した。正確には、壁に向けたつもり
      が正反対の道路側へ振り投げてしまい、みごとに車にバウンドしてから、また
      壁へ激突したのだ。効果音は、ぼん、ばん、の、二回である。

       「ギニャー」

       気違いが近づいたときには、網の下から赤い血が流れており、猫は息も絶え
      だえだった。子供や気違いとは残酷なものである。彼は、そのまま足で猫の腹
      を何度も踏みつけ、小さくて赤黒い塊が膣から押し出されるまで執拗に踏みつ
      づけ、塊は一瞬のうちに液状にし、もはや何が何の集合だったかわからないく
      らい分解されると、ようやく満足したらしく、網だけ近くの公園の水飲み場で
      洗ってから、来たときと同じ方角のどこかへ帰っていった。

       最後まで黙って見ていた俺も俺だが、すれ違いざまに気違いの顔を凝視した
      ところ、どうやらショートカットの女だったらしく、異様に痩せていたのでわ
      からなかったが、なるほど、今までの話を総括してみると、おそらく彼女は、
      不妊症だったに違いない。そのため最愛の男に別れられて、気が狂ったのだ。
      そして猫殺しという狂気に走ったというわけだ。

       理由さえあれば幾ばくかの罪は許されるという教訓なのかと思い、感動した。
      その後、俺になつかないほうの猫に石を投げてから、俺も帰った。



     某Sの愛人語録 その1 その2 その3 その4 妾語録
     某Sの人間失格 追悼レイパー @文学系 レイパー妄想


Salon Web BBS からの転載をまとめたものです。


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